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コミスジ幼虫&ウラナミシジミ他 [チョウ・ガ]

今日は、朝一クロコノマ蛹群が羽化するのではないかと「蝶と山・てくてく写日記」のBANYANさんと見に行った。現地で「コロポックル賛歌」のclossianaさんと「90%Papillon」のpapilaboさんを紹介いただきご挨拶した。
クロコノマ蛹群10.09.JPG残念ながらクロコノマの羽化はまだで明日当たりか?
このところの雨などの影響か、少し遅い感じだ。

終令幼虫は全て蛹化したようで蛹の乱立である。
クロコノマ幼虫群から蛹群になってしまった(^.^)
左記写真には5頭写っているが他の場所で4頭の蛹が見られた。
自然状態の羽化を何とか見たいものであるがこればかりは難しい。


その後、clossianaさんとpapilaboさんと別れ六地蔵のアサギマダラの卵を見に行ったがこちらも孵化はまだであった。2個見つけたが、有精卵なのか不安は残る。
コミスジ幼虫10.09.jpg次にBANYANさんに里山民家のダイミョウセセリ&コミスジ幼虫を案内してもらった。
ダイミョウセセリはヤマノイモの葉で見つかった。葉を折っているのですぐにそれとわかった。写真を撮ったがブレブレで載せられない(T_T)
コミスジはなかなか見つからなかったがようやく1頭、まるでスミナガシの幼虫のようにクズの葉の葉脈だけ残しその先にぶら下がっている。
小さく良く見えず写真もトリミングしての大きさだ。それでも???


昼食後、さいたま市へウラナミシジミとウラギンシジミの卵と幼虫探索に向かう。
まずクズの花を探しウラギンシジミの卵数個とウラナミシジミ数十個を確認したが幼虫は見つけられなかった。ここのクズは大半が花も終わり実をつけているが一部花が咲いている場所でチョウたちがしきりに産卵していた。
別の場所のマメ科の食草で、幸運にも交尾するウラナミシジミを撮影できた。
ウラナミシジミ10.09.JPGウラナミシジミ交尾10.09.JPG狭山丘陵の僕の通っているFieldではあまり見かけない蝶が乱舞・産卵しているのには驚いた。こうにも地域性があるとは。
以前に書いたがこの蝶は南方系でここでは越冬できないと思われるのに、多くの成虫がたくさんの卵を産んで全て越冬できずに死んでしまうのかと不思議に思ってしまう。

アケビコノハ幼虫10.09.JPG帰りに雑木林を歩いてみたが、時間が遅く林の中は暗く出合う虫は少なかった。
林縁のアケビにアケビコノハの幼虫がいた。
いつ見てもこのギョロ目は不気味である。
外敵から身を守るためだろうが、その効果は間違いなく僕に対しては絶大である!!


餌で釣る シリアゲムシの交尾 [その他の虫]

少し前までオスをあまり見かけなかったシリアゲムシだが、このところかなり見られるようになった。
ベッコウシリアゲオス.JPGシリアゲムシは、オスがメスに獲物をプレゼントしメスが食べている間に交尾をする種類もあるらしく一度は見たいと思っていた。
以前にblogに交尾を見たいと書いたら愛野緑さんがご自分のblogに交尾の写真を乗せて下さったがそれは蜘蛛の巣の上であった。
その写真を見て昔、蜘蛛の巣で2匹のシリアゲムシが巣に掛かった獲物を食べていたのを思い出した。それがオスメスだったかどうか当事はそこまで気にしていなかったので未確認であった。

今日、ヤマトシリアゲが交尾をしている場面に出会った。
葉の上で3匹のヤマトシリアゲが何かに群がっていた。
よく見ると、鳥の糞だと思われるものに交尾したオス、メスと別にメス一匹がいた。
鳥の糞などは、オスが持って歩けないので恐らくここで出会い交尾に至ったのだと思われた。
お世辞にも飛ぶのがうまいとは言えないシリアゲが交尾したまま飛んでここに来たとも思えないからだ。
じっとカメラを構えているとオスが危険と感じたのかその場から逃げようとするが、メスは食べることに夢中で交尾しているため逃げられない。面白い光景だった(^.^)

その後、別の場所でまたオス1・メス2の3匹のヤマトシリアゲを見つけた。
今度は、メスが葉の上でしきりに何もない葉に口をつけている。オスはメスの周りをうろつき翅を上下に動かし、尻も上下に震わせていた。普段は見られない行動でメスへの求愛行動なのだろうか?
(見るのに熱中し写真を撮るのを忘れてしまった(T_T))
そのうちにオスが葉の裏に移動し一匹のメスがオスについていったが葉と葉がくっついていて良く見えない。葉の隙間からオスの交尾器がメスの腹先を探り、やがて交尾したのが見えた。
その後1分も経たないうちにメスが出て来て飛び去ってしまった。餌が口に合わなかったのか?
同じシリアゲムシ目に分類されるガガンボモドキは6分以上交尾をしないと精子の受け渡しが出来ないらしくシリアゲムシも同じであればこのオスは失敗したことになる。
その後も、オスは葉の裏で翅と尻を動かしその場を離れなかった。
少し待ったがメスは近くにいるものの全く動こうとしないので、オスには悪かったがちょっと葉をめくってみた。どうやら蛾の幼虫が葉と葉をくっつけその中でマユを作っていたようで、白いマユの真ん中に穴が開いて中から黄色い物が見えていた。
たぶん既に死んでいると思われたがシリアゲが開けた穴なのかはわからない。
だがこの交尾はオスがメスを餌のある葉裏に呼び込んで行ったのである。
今後も注意して観察してみたい。ヤマトシリアゲ交尾10.08.JPG
鳥の糞に群がるヤマトシリアゲ。

ヤマトシリアゲ交尾2-10.08.jpg 葉の裏での交尾。


きのこが好きな美食家 ヒメオオキバハネカクシ [甲虫]

ヒメオオキバハネカクシ.JPG尾根道を歩いていると葉の上で黒いものがもじもじ動いていた。
何だろう?とよく見るとハネカクシである。お尻を振って変な動きだ。
どうやら鞘翅の下に後翅を器用にたたんでしまっているところだったようだ。
これぞハネカクシたる名前の所以である。
それにしても飛ぶ度に翅をたたむのは大変だろうに。
これは「ヒメオオキバハネカクシ」、大きな牙を持ちヒラタケなどの柔らかいきのこを食べる。オオキバハネカクシより一回り小さいので’ヒメ’がつく。


丘陵の秋の虫たち [虫]

今日も寒い一日でもう長袖に衣替えである。
昨日(ちょっとだけ出た)今日とFieldに出ていないので先週のある一日に出会った虫たちのご紹介である。

クロコノマチョウ10.02.JPG朝クロコノマの幼虫群を見に行って、近くの遊歩道を歩いていると林縁から何かが飛び出した。「クロコノマチョウ」のメスである。
ヒカゲチョウより大きくひらひら優雅に飛び、ちらちら見える前翅内側のオレンジ色がとても綺麗だ。表は地味なだけに、そのチラリズムが男心をそそるのである。見かけた回数が少ないのもあるが翅を開いたところは図鑑でしか見たことが無い。是非とも開翅を見たいものだ!


野山北・六道山へ向かい散策していると久しぶりに甲虫を見つけた。「クロハナムグリ」だ。
今年は夏以来2回目のご対面。5~8月頃に見られるらしいがまだ頑張っている。
よく見るとベルベットのような色合いが美しい。

少し歩くと「オオカマキリ」がいた。
自然保護協会の「自然しらべ2008」はカマキリをさがせ!であり同定の為だろう、全身とこのファイティングポーズの写真を送ることになっているが少しいじったくらいではなかなかこのポーズをとってくれない。
今まで何十匹かにちょっかいを出したが皆こそこそと逃げてしまう。このオスは何と勇敢なことか!だがこんなに勇敢なのにまだ一人のようだ。出会いが無いのだろうか?是非とも頑張って欲しい!!

草むらに目を凝らすと、葉に擬態している「アオマツムシ」を見つけた。
昼間は樹上の葉の陰に隠れているのだが、珍しく日の当たる低い草の上にいる。よっぽど擬態に自身があるのだろうが僕に見つかるぐらいだとこの先、生きていけるのか?敵はもっと目がいいはずだが・・・。
クロハナムグリ10.02.JPGオオカマキリ10.02.JPGアオマツムシ10.02.JPG







コスモスの花の上にとまっていたのは「ツユムシ♂」
夜に「プツン・プツン、ジ・ジ・ジ・ジ」と鳴く。
草はらや林縁の葉の上にこの時期たくさん見られるがこんなピンクで茎の長い花の上にいるとせっかくの保護色も意味が無い。風に吹かれて花が揺れかなり不安定なのに気にならないのかだろうか?

少し開けた草地でヒョウモンが飛んでいた。午前中は見かけなかったが、午後になり出てきたようだ。
「メスグロヒョウモン」のオスメスが各2頭。
このメスは比較的翅が痛んでいないまだ綺麗な個体だがオスは翅が破れ鱗粉も落ちていたが
元気に飛び交っていた。
肌寒く秋を感じるようになったが、こうしてみるとまだまだ虫たちは頑張って姿を見せてくれそうだ。
ツユムシ10.02.JPGメスグロメス10.02.JPGメスグロオス10.02.JPG


ゴマダラチョウの越冬幼虫 [チョウ・ガ]

丘陵のエノキの低木・若木を注意してみていると、ゴマダラチョウやアカボシゴマダラの幼虫が葉上に見られる。特にアカボシは都市のエノキの街路樹にも多く確認されている。
ゴマダラチョウ年内羽化幼虫.JPG幼虫は気に入った葉に糸を吐き、座と呼ばれるものをつくり食事に行ってもここに戻ってくるようだ。

今の時期、体の特徴が異なる2種類の幼虫を見ることが出来る。
これはゴマダラチョウの幼虫だが、秋までに見られるのはこのタイプで
角が長くトゲがはっきりしている。
3令以降に長角の幼虫は年内に羽化する個体と言われる。

ゴマダラチョウ越冬幼虫.JPGこちらもゴマダラ幼虫で一枚目と明らかに異なる短角である。
この短角の幼虫は越冬組だそうだ。
羽化時にはこの角から触覚が現れる事が確認されているが、
何故越冬組はこのような短角になるのか?不思議である。
アカボシゴマダラも同じ事が言えるようだ。
アカボシについてはこのサイトが詳しい。
http://www.aoi-hotyuuami.com/AKABOSI_1newpage25.html


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