オオムラサキ越冬幼虫 [チョウ・ガ]
今日は昼から日差しが射し天気が回復してきた。
そこで再びオオムラサキ越冬幼虫の探索に出かけた。
昨日とは別の谷戸で中木の榎の根元の落ち葉をひっくり返す。
昔懐かしいトランプの神経衰弱をやっているようだ(^.^)
数枚ひっくり返したところでようやく幼虫がいた。
背面突起は4対。大きさも揃って綺麗な突起だ。尾端突起も根元から広がっている。昨日蝶でお世話になっているU氏から頭部の角の開きが感覚的にオオムラサキとゴマダラはU字なのに対しアカボシはV字に近いと教えていただいた。これはU字、総合的にオオムラサキ。
別の葉からはこの幼虫が見つかった。
背面突起が3対。
尾端突起は良く判らないが、恐らくゴマダラチョウと思われまるまると太っている。
ここで両者とも成虫を見た事がなかったのだが・・・。
今日のアオスジアゲハの幼虫。
久しぶりに葉を移動していた。
周りの葉には食痕があり、葉を食べているようだ。
越冬形態は蛹である。いつまで幼虫のままでいるだろう!
昨日のアクロバットなカメムシのほいほいテープは張り直されていました。
あのカメムシたちはどうなったのか・・・・?
クヌギカメムシのアクロバットな交尾 [セミ・カメムシ]
丘陵の樹木に白いテープが巻いてありそこに樹名が書いてある。
樹の名前を知らない僕にとっては大変ありがたいのだが、時には虫たちにとって災難の原因にもなる。
コナラに巻いてあったテープをどうやら誰かが剥がしたようでその粘着面にいく頭かの「クヌギカメムシ」が張り付いていた。
いわゆるゴキブリほいほい状態だ。
前日お腹の大きなメスが捕まっていたのを見つけたのだが、翌日見てみるとそのメスのお尻の先にオスがぶら下がっている。
テープの粘着面に捕まらずにどうやってメスのところに行ったのだろうか?飛んで?ジャンプ?メスの手前のオスを踏み越えたのか?
メスが動けないのをいいことに交尾をしたようだが、自分が捕まるところはなくお尻で支えている感じだ。
風が吹くとふらふら揺れる。
何とアクロバットな交尾であろう。
まるでサーカス団の空中ブランコ?
横から見てもこの通り。
トラップを乗り越えて交尾をしたこのオスはたいしたものである。
それにしてもメスのこのお腹もすさまじい膨れようだ。
完全に翅からはみ出て横に広がっている。
いったいいくつの卵が詰まっているのか?
明日晴れたら見に行って、このカメムシほいほいから開放してあげよう。
アリジゴク 恐るべし大顎 *追記 [その他の虫]
今日は怒涛の3連ちゃんである。パチンコならいよいよ興奮してくる頃だがそんなわけもなく・・・。
1日1題を基本としているのだが、なかなか思うようには問屋がおろしてくれない(古い言い回しです)。
そこんところは帳尻合わせということでクリアーしようかと まぁアバウトです(-_-;)
尾根道でアブが交尾行動をとっていたので面白そうだとしゃがんだら、足元の落ち葉の上で何かが動いた。
見るが小さくて何だ?
ようく見るとどうやらアリジゴクである。6~7mm程だ。
アリジゴクだがいわゆるアリジゴクを作っているわけではない。単に落ち葉の上にいるのである。アリジゴクといえば神社の境内などの砂地に穴を掘り、通りかかった虫が落ちて食べられてしまう穴に潜む虫である。
なぜ砂利道の落ち葉の上に?やはりあの穴とセットでないとアリジゴクの価値は半減してしまうと思うのだが・・・・((+_+))
死んでいるのかと思い小枝でしりをつついてみたらもぞっと動いた。
生きている(^.^)
マクロレンズのファインダー越しに見ると凄い大顎を持っている。
顎の内側には小さな歯がずらり。
これに挟まれたら小さな虫はひとたまりもないであろう。
ちょっと目を放したらもうどこにいたか判らなくなってしまった。背中に小石のようなものを背負い、色も砂利と同じなのでこれも保護色なのだろう。うかつだった!
そういえば夏にここから少し行った林で成虫を撮影していた。子は凶暴・親は温厚、本当に似てない親子である!!
PS.「アリジゴク」はアミメカゲロウ目の幼虫の総称で、日本には17種ほどが確認されておりその中でもすり鉢状の巣穴を作るのは一部の種だそうだ。巣を作らない幼虫は土・木・岩の上で待ち伏せするらしい。
*その後調べてみたが恐らくこの幼虫はツノトンボの仲間 ツノトンボ・オオツノトンボの幼虫だと思われる。
上の成虫の写真はウスバカゲロウだがこの虫の子供ではなさそうだ。
オオムラサキ幼虫の越冬準備 と思ったがアカボシだった! [チョウ・ガ]
この榎の落ち葉では、毎年オオムラサキの幼虫が見られると聞いていたので見に行った。
落ち葉に幼虫がいたらまずいので、落ち葉を踏まないように注意しながら幹のところまで行くと幹の根元でその幼虫を見つけた。
やはり頭を上に向けている。
落ち葉に潜る前に一旦ここで休憩なのだろうか?
こうして幹にいると、背面突起が樹皮の凹凸ととても良く似ていて
うまいカモフラージュになっている。
今日は幹で見つけたので落ち葉の裏は探さなかったが、葉が全て落ちた頃に落ち葉の裏も探してみようと思う。
左が今日見つけた
右が10月に撮影したまだ緑色の頃のアカボシゴマダラの越冬幼虫。
大きな背面突起はどちらも4つだがお尻の先の2つに割れた突起が開いているのがオオムラサキで閉じているのがアカボシゴマダラ。
オオムラサキはがに股でアカボシは上品という感じだ。
と 当初オオムラサキと判断したが、ご指摘をいただき確認したところ背面突起の不均等さと2つに割れた突起の開き具合の甘さからどうやらアカボシのようだ。
ならばここにいるのも頷ける!
それにしても「開いている閉じている」これだけで種が異なるというのも何とも不思議で面白い!それを知らなければ誰もが同じ幼虫だと思ってしまうだろう。←実は同じ種であった(^.^)
この木の葉の落ちた頃に、オオムラサキ幼虫にチャレンジである(^^)/~~~