恐るべし ショウリョウバッタモドキの保護色

8月頃に良く見かけた「ショウリョウバッタモドキ」。
以前にモドキシリーズで紹介したショウリョウバッタに似たバッタだ。
あの頃の草むらは緑一色で、この虫の触覚から翅先にかけての赤い線に少し違和感を覚えていた。
確かに枯れた葉があれば紛れるがそんなには枯れた葉がなかったからだ。

先日草むらを見ると、茎の赤いススキの隣にショウリョウバッタモドキがとまっていた。
これを見て’なるほど’と思った。
ススキの茎の赤と背中の赤い線が景色に溶け込んでいる。
これならなかなか見つからない。凄い保護色だ。
夏の頃より色も赤系の模様が多い。


近寄ると相変わらず素早く裏側に回りこむ。裏に手をやると危険を察知しこちら側に回ってくる。
こうして撮影するのだが、手間が掛かる虫だ。
弱く臆病な虫なのでこういった保護色や敵を察知する能力が優れているに違いない。