キリギリスの中でも弱っちい ウスイロササキリ [バッタ]
直翅目キリギリス科には今まで紹介したように色々な虫がいるが、その中でも普通に見られる最も弱っちいのが「ウスイロササキリ」だと思う。
日本全土に分布し、湿った草地や川原で見られる。
狭山丘陵では北の西久保たんぼで見かけるが、南の岸たんぼでは見られなかった。
どちらも同じような環境だが、何が影響しているのだろうか?
不思議である。
オスはシュルルルルと鳴く。
大きさは20~30mmでササキリより少し大きく、長い触角とお尻より長い翅が特徴だ。
ササキリ同様に近づくとサッと茎の裏側に隠れるすっとぼけた顔の臆病者で、弱っちく見えるのは細長く薄い緑の透明に近い体のせいであろう。
左上:オス、左:メス
稲刈りも終わった今の時期、草むらを探してもイナゴばかりでその姿を見ることは出来なくなってしまった。
この弱っちいすっとぼけ顔の臆病者との再開は来年になりそうだ。