SSブログ

里山の赤い豆 トキリマメ [植物]

今日も寒い一日であった。丘陵でもだいぶ紅葉が進んできたように思う。

いつもの蝶の幼虫観察コースを歩いていると、フェンスに小さな赤い豆を見つけた。
小さな枝豆のようで赤い色をしている。豆まで紅葉しているようだ。
トキリマメ11.10.JPG帰って調べると、どうやら「トキリマメ」という名前。
漢字で書くと吐切豆。マメ科タンキリマメ属の多年草つる植物で7~9月に淡黄色の花を咲かせる。
実は赤く鞘の中に2つの黒い種があり熟すと中から顔を覗かせるらしい。
中から種が顔を出すのを楽しみにしたい!
同じ赤い実を付けるマメにタンキリマメというのがあるが、葉の幅の一番広いところが葉の先端寄りにあり、葉先が丸く毛が多いことで区別する。

アオスジアゲハ幼虫11.10.JPG幼虫はというと、1頭しか見つからない「アオスジアゲハ」は隣の枝の葉に移っていた。
息を吹きかけると頭から黄色い角を出し威嚇し、あたり一面にあの柑橘系のすっぱい匂いが立ち込めた。強烈である。
この匂いを嗅いだのは何年ぶりいや何十年ぶりであろうか?
それにしてもいつ嗅いでも好きにはなれない匂いだ。
匂いの目的からすればそりゃそうか!

コミスジ幼虫11.10.JPG今日のコミスジ幼虫は、枯れたクズの葉に紛れていた。
ここのクズもほとんど葉がなくなり何を食べるのか心配になる。
コミスジ幼虫は枯れた葉と共に地面に落ち、春まで幼虫の姿で越冬するらしい。
こんな姿で葉と共に地面に落ちると探すことは至難の業である。
運良くここは、周りの草も少なくこのまま下に落ちてくれれば比較的探しやすい場所ではある。姿が見えなくなったら探してみよう。

ゴマダラ幼虫11.10.JPG日が暮れるのも早くなり、山影のエノキの若木は暗くなっていた。
探すとゴマダラ、アカボシ幼虫とも健在であった。
ISO感度autoで撮影してもISO800、SS1/25と手振れ補正付レンズでも厳しい状況だ。
ゴマダラ幼虫は、葉の上で直立。夏に良く見かけた行動で、暑い為の体温調節かと思っていたがこの寒い時期にも見られるという事はどうもそうではないようだ。もう少しするとこの幼虫も地上に降りて越冬するのであろう。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。