フユシャク探索 [チョウ・ガ]
昨晩、久しぶりに近隣の公園にフユシャクを探しに出かけてみた。
期待は、チャバネフユエダシャクのメスと交尾だったのだが、飛んでいるオスを2頭確認したもののそれ以外は全く見られなかった。
サクラの幹で翅が傷んだ「チャエダシャク」がいた。
その後も主にサクラの幹を見て歩いたが、全く見つけることができない。
これは今日はダメかと思った最後の数本目で、ようやく見つけた「クロオビフユナミシャク※」のオス。
3mほどの幹を登っていたのをちょっと下へ降りてもらった。
幾枚か撮った後、再び幹へ戻した。
当たりを探せどメスは見当たらず。
残念ながらこの晩のフユシャクの成果は、この1頭のみ。
気温、月の明かり、時間、もう少し見られると思ったが何が悪かったのか?
また、日を改めて出直しだ。
※一寸野虫さんからご連絡いただき修正いたしました。ありがとうございました。
2014年12月7日 東京都
チョウ目シャクガ科 チャエダシャク、クロオビフユナミシャク※
EOS70D,EF100mm F2.8L IS内部ストロボ/430EXⅡ
危うし キノカワガ! [チョウ・ガ]
雑木林の落葉樹も葉を落とし、すっかり見通しがよくなってきた。
これからの時期のターゲットは、フユシャク・ナナフシ・キノカワガあたりだろう。
昨日仕事中に見つけたキノカワガを見に行った。
確かこの木のここにと探せど見つからない。
別の木に移動したかとあたりも探してあきらめかけていた時、元いた場所から木の裏側へ移動していたのを見つけた。
よし、今日はキノカワガ探索!
他に思い当る場所を探してみた。
過去にいたところでは、見つかる確率が高いのだ。
ある谷戸の毎冬見られるエゴノキを訪ねると、やはりいた!
が、一緒にいたのはヨコヅナサシガメ。
同じような場所で越冬していることが多く餌食にならないかと今までも気にしていたのだが、まさにサシガメが口吻をキノカワガに突き刺そうとしていたところだった。
見た時、すでにやられた思ったのだが、考えると翅のあるキノカワガは危険を感じれば飛んで逃げることができる。
写真を拡大してみると、この時点ではまだ口吻は刺さっていなかったようだ。
ちょっと目を離した隙に、キノカワガがいなくなっていた。
この木の根元を見ると、アズマネザサの葉につかまっているの見つけた。
よほどでないと動かないキノカワガも、さすがに危険を感じて落ちたのだろう。
気温の低い時はすぐに飛ぶことができない。
翅を震わせて体温をあげることでようやく長い距離を飛べるようになる。
アズマネザサから少し飛んで、枯葉の上で翅を震わせたあと雑木林の中へ消えて行った。
ヨコヅナサシガメの餌食にならずに良かったなぁとホッとしたのであった。
キノカワガは、樹皮とそっくりの模様で木に溶け込み、まるで雑木林の忍者だ。
個体によってその模様や色も異なる。
その変異が面白く100個体を撮影することを目標としているのだが、まだもう少しかかりそうだ。
2014年12月05日 東京都
チョウ目コブガ科 キノカワガ
CANON EOS50D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM/MT-24X、EOS70D,EF100mm F2.8L IS内部ストロボ/430EXⅡ
今年も落ち葉の神経衰弱 オオムラサキ [チョウ・ガ]
クヌギの葉っぱ、大分落ちてしまったがまだしっかり枝についている、きれいなので撮ってみた。
エノキの葉もほとんど落ちていたので、木の根元で葉っぱの神経衰弱をしてみた。
数枚めくって出てきたのは、「オオムラサキ」の幼虫。
見られたことにほっと一息。
立て続けに別の個体も。今度はちょっと白っぽい。
このエノキの根元は少し盛り上がっていて、冬の間に落ち葉が風で飛ばされてしまうこともある。
何とか春まで飛ばされないよう願いながら、元の場所に戻しておいた。
例年見られるゴマダラチョウやアカボシゴマダラは見つからなかったのは意外だった。
2014年11月27日 東京都
ブナ目ブナ科 クヌギ
チョウ目タテハチョウ科 オオムラサキ EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/内蔵ストロボ
見落としていた ミヤマセセリ幼虫 [チョウ・ガ]
1週間ほど前から、撮りためている写真の整理をしているのだが、これがなかなか進まない。
種別にフォルダに整理しているため、わからない種はその都度図鑑を引いて調べているからだ。
先日、2013年9月18日に撮影したものを分別していて不明幼虫があったが、時間がなく不明種フォルダに
いったん入れていた。
今日別件で何気に幼虫図鑑を見ていてどんぴしゃのものを見つけた。
何と「ミヤマセセリ」だった。
成虫は毎春見られるものの、いったいどんな幼虫なのか見たことがないので気になっていたチョウだ。
ダイミョウセセリと色違いのうり二つなので、セセリチョウ科ではないかとは思っていたのだが当たりだった。
さて、他にも不明種から思いがけないものが見つかるか、これからもちょっと楽しみだ。
2013年9月18日 東京都
チョウ目セセリチョウ科 ミヤマセセリ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X
飛び始めたクロスジフユエダシャク [チョウ・ガ]
雑木林の園路では、たくさんの落ち葉が敷き詰められ、歩くとサクサクと心地よい音が響いていた。
見上げれば、おそらく今が一番きれいでは?と思うほどの美しさにうっとり!
そんな足元の落ち葉の上を白っぽいものがひらひらと飛び始めた。
初冬の風物詩、冬に現れるガ、フユシャクの仲間の「クロスジフユエダシャク」だ。
10日ほど前にはじめて見たが、いよいよ数が増えてきたようだ。
いよいよフユシャクの季節がやって来た。
フユシャクは外敵の少ない冬に現れ、メスは口や翅を退化させ寒さを凌ぎ、子孫を残すことに特化している。
今シーズンはまだメスを確認していないが、間もなくだろう。
2014年11月27日 東京都
チョウ目シャクガ科 クロスジフユエダシャク
CANON EOS50D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM、EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/内蔵ストロボ
おやすみ ツマグロヒョウモン [チョウ・ガ]
この日は曇り空で太陽は沈黙。
肌寒い中歩いていたが、なかなか虫たちが見られない。
湿地脇の草を見て歩いていると、草の中に褐色の影。
のぞいてみると、お休み中のきれいな「ツマグロヒョウモン」だった。
反対側に回って草の陰からこっそりと。
このあたりには幼虫の食草のスミレがたくさんある。
晴れた日にはよく飛んでいるのを見かけるが、こんなところで休んでいるのね。
顔をアップで。
寝ているのやら起きているのやら、よくわからない。
一回りして再び探したが、飛んでいったようでもう姿は見えなかった。
これからますます寒くなるが、いつまで見られるのだろうか?
2014年11月17日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM内蔵ストロボ/430EXⅡ
冬を前に [チョウ・ガ]
いよいよ寒くなってきた。
トチノキは、すっかり葉を落としている木とまだ緑色の葉をつけている木、黄葉した木と様々だ。
陽の当たる場所のイロハモミジは今が見ごろだ。
15日には、雑木林の林床で冬の使者クロスジフユエダシャクを1頭見つけた。
間もなくひらひらと林床を飛び交う姿が見られるのだろう。
オニドコロの葉の上で、丸々太った「ダイミョウセセリ」の幼虫を見つけた。
このチョウの越冬形態は幼虫越冬なので、このまま冬を越して春に蛹、羽化する。
何枚か撮影していたら、危険を感じたのか?葉を食べるのをやめてじっと動かなくなった。
ここまで大きくなれたのだから、春には無事チョウになれるといいね!
小さな幼虫のころから時々見てきたアオバセセリの幼虫を久しぶりに見に行ったら、巣の中はもぬけの殻だった。
巣となった葉の根元は、落ちないようにしっかり糸で枝に紡がれていた。
夏の幼虫は葉に作った巣の中で蛹になるらしいが、越冬の場合は落ち葉の中で蛹になるようだ。
無事蛹になったのだろうか?
踏まないよう足元を気にしながらその場を後にした。
2014年11月14日 東京都
ムクロジ目ムクロジ科 トチノキ
ムクロジ目カエデ科 イロハモミジ
チョウ目セセリチョウ科 ダイミョウセセリ、アオバセセリ
冬の虫 チャエダシャク [チョウ・ガ]
今日は風が強かったが日差しが温かかった。
午前中は用があり、午後も色々済ませてから出かけたがすっかり日が傾いていた。
昼が短いのを実感だ。
谷戸ではウワミズザクラの黄葉が鮮やかだ。
稲刈りの終わった田んぼでは、黄葉する木々とは対照的に株から新たな葉が青々と伸びていた。
これから訪れる寒さには耐えられないだろうに。
畦を歩いてもイナゴの姿は見られない。
横の草地でようやく見つけた「コバネイナゴ」。
褐色のヨモギの葉に緑色の体が目立つこと。
いつまで見ることができるだろうか?
クスノキの幹で見つけたのは、前回見つけたキノカワガではなく「チャエダシャク」だった。
秋から冬、いよいよ冬の虫たちが見られるようになってきた。
フユシャクの季節がすぐそこまで来ている。
2014年11月13日 埼玉県
バッタ目バッタ科 コバネイナゴ
チョウ目シャクガ科 チャエダシャク
CANON EOS50D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM/MT24-EX EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/内蔵ストロボ
ミノウスバ 産卵す! [チョウ・ガ]
そろそろだろうと、見に行ったマユミの木。
一部では文化の日の虫とも言われ、この頃に見られるという。
ガの仲間の「ミノウスバ」だ。
文化の日には3日ほど早かったが、枝先に2頭が並んで産卵の真っ最中。
この日今にも雨が降り出しそうな気候なうえに薄暗い林縁で、残念ながらの黒バックとなってしまった。
産卵しながら前に進むのだが、後ろの個体は前の個体の産んだ卵のところまで来たらどうするのだろう?と心配になった。
卵を産みながらお尻の毛をまぶしていく。
産めば生むほど、母親の尻の毛は抜けていくのだ。
先入観なく、この姿だけ見ているといったい何の虫なのか?
透明な翅から、セミの仲間に見えないこともない。
僕にとっては不思議で魅力的なガだ。
2014年10月31日 東京都
チョウ目マダラガ科 ミノウスバ CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM内蔵ストロボ/430EXⅡ
コウモリのようにぶら下がるからコウモリガ? [チョウ・ガ]
あるものを探してススキの葉裏を見ていたら、ぶら下がっているものを見つけた。
久しぶりに見る「コウモリガ」のオスだった。
コウモリのようにぶら下がる姿から名がつけられたという説があるようだ。
このぶら下がっているガを見て、コウモリという発想はなかなかできないと思うのだが。
だいたいコウモリは頭を下にしてぶら下がっているものが多い。
前の2対の脚は見えるのだが、一番後ろの脚は普段使わないのだろうか?
頑丈な前脚でぶら下がるといわれるが、ちょっと触ったら落ちた。
見た目が頑丈なのか?
この近くに幹に食害の跡が無数にあるアラカシがある。
今までシロスジカミキリかと思っていたが、コウモリガだったかもしれない。
幼虫は糞を糸で紡いで蓋をするらしいので、今度見てみよう。
手に乗せてみた。
意外と小さかった。
2014年9月29日 東京都
チョウ目コウモリガ科 コウモリガ CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X /430EXⅡ