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クロコノマチョウ 羽化 [チョウ・ガ]

昨日確認した羽化しそうなクロコノマの蛹を丘陵に見に行った。
朝9時ごろ現地に着きまずは蛹の状態を確認。

羽化9.19.JPGまだ蛹殻と翅が部分的にくっついているのでもう少しかかりそうだ。
この部分も白くなれば準備OKとなる。
他にももう1頭羽化しそうな個体がいたが、これより少し遅いと思われこちらを観察することにした。
そのうちに「コロポックル賛歌」のclossianaさんと「90%Papillon」のpapilaboさんも羽化を見に来られ一緒に待つ事にした。


羽化11.10.JPG羽化12.01.JPG11時10分 羽化準備OKと
なった。
12時前まで3人で見ていたが
お二人が仕事のため後ろ髪
を引かれながら帰られた。

12時01分 羽化が始まった。

羽化12.03.JPG羽化12.04.JPG 蛹の頭の部分が割れて頭から
出て来た。
向きを変えて葉につかまる。
翅表のオレンジ色が見えた。
口吻を収める部分が牙のよ
うに飛び出ている。
ちょっと怖い顔だ。

羽化12.06.JPG羽化12.09.JPG牙はまだ伸びたままだが所定
の位置に収まった。
羽化したばかりの翅はまだ縮
んで波打っている。
体を左右に振り、翅を少し広げ
たり閉じたりしながら翅を伸ばし
ているようだ。

羽化12.26.JPG12時26分 ほぼ羽が伸びきった感じだ。
羽化直前から雨が降り始めたため、心配したが無事完了した。
こちらが濡れ鼠になりカメラを心配してしまった((+_+))

それにしても、生態写真は虫任せでなかなか時間の予想がつかない。
じっと我慢の3時間であった。


成虫.JPG 羽化を待つ間に、この周りで数匹の成虫を見ることが出来た。 papilaboさんが「突然マークしてないところから羽化して出てきたりして」と冗談を言っていたら少ししてから突然この成虫が食草隣の下草茂みから飛び出した。マークしてない蛹から羽化した個体かも知れない。 clossianaさんpapilaboさん色々お話させていただきありがとうございました。あと少しだったのに残念です!

ウサミミのクロコノマ幼虫と羽化成虫 [チョウ・ガ]

今日は、夕方クロコノマ蛹群を見に行った。
先日多くの方が2頭の羽化を確認されており次の羽化を楽しみに覗いてみた。

ウサミミ2令.JPGまず10月初めに孵化した幼虫を見たが、脱皮し2令幼虫となり頭に角が現れた。
ウサギの耳のようでかわいい!ミッキーのようでもある。
孵化したては、頭の角は見られないが脱皮すると現れるようだ。
この角は終令幼虫まで引き継がれるが、あるなしでは見た目は大違いだ。僕は子供の頃から今でも、どうも青虫・芋虫類は苦手だがこの角があるおかげでかなりその感覚も緩和されるのである。


10月1日に卵を始めて確認したがこの時1個は既に黒くなって孵化しそうだった。
10月5日に見た時には、孵化が終わっていた。7個あった卵から2個が孵化失敗?。
さらに姿がなくなり、あれから8日たったが3匹のウサミミがまだ元気で仲良く寄り添っている。
何とか羽化まで頑張って欲しい!!
ウサミミ卵10.01.JPGウサミミ1令.JPG








クロコノマ羽化10.13.JPG羽化の方はというと、一匹の成虫が、蛹の下でじっとしていた。
この蛹から羽化したようだ。
裏翅の色が黒っぽいことからオスか?いや前翅先端の突起が大きいのでメスか?
明日にも羽化しそうな蛹が他にも2頭ほどあり予備軍はまだかなり残っている。まだ少し楽しめそうだ!!


クビキリビスに似た クサキリ [バッタ]

前回掲載のクビキリギスの記事の中に出てきた「クサキリ」の紹介である。

クサキリメス.JPGキリギリスの仲間で、成虫は8~10月頃に見られ草むらで夜間に「ジー」という高音で鳴く。
場所により体色は緑型と褐色型がある。
クビキリギスより顔の傾斜が緩やかで、口も赤くない。
クサキリに良く似た「カヤキリ」というのがいるがクサキリより大きく、鳴き声も強く大きいので慣れれば判別できる。


クサキリメス2.JPGこの個体は緑の森の博物館近くの林縁で見つけたメスだが、同じ場所にメスばかり4匹もかたまっていて足を踏み入れると四方に逃げた。
個体数が多い場所だ。
あたりを探したが残念ながらオスは確認できなかったので近いうちにもう一度探しに行くつもりだ。もう遅いのかも知れない?


噛まれると”チョー”痛い クビキリギス [バッタ]

クビキリギス.JPG丘陵のススキの葉にとまっている「クビキリギス」を見つけた。
キリギリスの仲間でほとんどが卵で越冬するのに、唯一成虫で越冬し春先から鳴き出すのだ。長いものは2年近く生きると言う。
名前の由来は、一度噛み付くと首が切れても噛み付いているキリギリス という事から来ている。
とにかく顎の力が強く、下手に触ると噛み付くので掴む時には注意が必要だ。この口が口紅を塗ったように赤く、不気味である。

クビキリギス顔.JPG体色は褐色と緑色の2種類があり、夜間にジーと連続的に鳴く。
中学生の頃、鳴き声を聞く日と聞かない日があり気温を調べたところ16℃あたりが境であった。それがクビキリギスだったかクサキリだったか?
良く似た仲間に「クサキリ」がいるが、出現は初夏以降でクビキリギスほど顔が尖っておらず口も赤くない。
鳴き声は似ており判別は難しいと思われる。
夏には灯火にも飛んでくるので、姿を見た方も案外多いかもしれない。

鳴かないコオロギの仲間 ウスグモスズ [バッタ]

その昔、秋になると気になるコオロギの仲間であろうと思われる体長6mm程の虫がいた。
たまに葉上や草の上で見かけるのだが名前がわからない。
最初にメスを見てクサヒバリのメスかと思ったのだが、同じ翅を持ったオスがいて混乱した。
クサヒバリのオスの翅は鳴くための発音器があるのでメスと異なる。
クサヒバリ亜科のようだがそこらの図鑑を見ても載っていない。
色々調べようやく「ウスグモスズ」というバッタ目(直翅目)コオロギ科の虫だとわかった。
クサヒバリは後足腿節(いわゆる太腿)に黒班があるので区別する。
ウスグモスズオス10.09.JPGウスグモスズメス10.09.JPG







   ウスグモスズ♂            ウスグモスズ♀

ウスグモスズメス2.JPGどこから来たのか定かではない外来種らしい。
見ての通りオスの翅には発音器がなく鳴くことは出来ない。
オスが鳴くのはメスを呼び寄せる為なのに、ならばどのようにしてメスを誘うのだろう。
メスで左のように産卵管より長い翅を持つものも見かけるがこれもウスグモスズなのだろうか?
未だに自分の中では不思議の多い虫である。
(それ以上調べる努力をしていないのも事実である((+_+)))

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