丘陵では珍しい? アサギマダラ [チョウ・ガ]
野山北・六道山公園の尾根道を歩いていると先のほうで見慣れぬ大きな蝶が飛んでいた。
ゆったりとした飛翔で、赤褐色の後ろ翅 「アサギマダラ」だった。
信州などでは時たま見かけたが、この丘陵では初めてである。
春に南方から日本列島を北上し、秋の気温低下に伴い南下する長距離移動で知られた蝶だ。
これは捕獲した蝶に印をつけ移動ルートを確認するマーキング調査からも明らかになっている。
今まで遠くを飛ぶ姿しか見た事が無く、近くで見るのは初めてだったが
頭から胸にかけての黒白斑模様と翅の色のコントラストが美しい。
斑模様が少し毒々しいと思ったらやはり毒があるのだそうだ。
やはり美しいものには毒があるのだ!(触っても大丈夫)
昨日、お会いしたU氏から丘陵の所沢側で見かけたと聞いたところであった。同じ個体が飛んできたのだろうか?高尾山では良く見られるらしいが。
観察していると柵の周りにへばりつくように飛び、葉の表面を前足で触っ
ていた。食草を探し産卵するのかと思っているとやはりお尻を葉につけ産卵を始めた。
幼虫の食草はガガイモ科の植物なのでこれもその一種なのだろう。
植物図鑑で調べるとガガイモの葉に似ている。
これがガガイモなのか! ”ガガイモ”とは変な名前だ。
イモとつくのにイモは出来ないらしい。
生みたての卵は半透明の綺麗な円錐形でよく見ると縦方向に筋が見られる。真っ白いお米のようだ。
この蝶は幼虫で越冬するが越冬地北限に八王子市が入っている。
この卵が孵化したなら幼虫はここで越冬することが出来るのだろうか?
*スズメバチの記事に「コガタスズメバチ」も追記した。