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狭山丘陵のアカガエルたち [両生類・爬虫類]

このところアカガエルの話題が多いのだがもう少しお付き合い願いたい。
丘陵の湿地でアカガエルの卵塊が日を増すごとに増えているのだが、2種類の少し異なる卵塊があるように思う。

粒が丸くしっかりした卵塊.JPG1つは卵を囲む透明な部分がしっかり丸い形をなして卵塊全体もしっかりしているもの。
左のように粒々がはっきりわかり、まるでいくらのようである。






粒の境が不鮮明でだらしない卵塊.JPGもう1つはその形がはっきりせず全体にだらしなく広がっているものだ。
卵を囲む透明な部分の境がはっきりわからない。

この2つの写真の卵塊は産んでからの日数の違いがあると思われるのでその影響は否めないが、
様々な文献を確認すると上記はニホンアカガエル、下記はヤマアカガエルの卵塊の特徴の記述と一致する。


ここで果たしてこの地に両者が生息しているのかという疑問があり、今までにヤマアカガエルの存在は確認していたのだが昨日ニホンアカガエルであろう個体を捕まえた。

ヤマアカガエル02.12.JPG「ヤマアカガエル」

背中の筋が目の後で湾曲しているのが特徴である。






ニホンアカガエル2-02.14.JPGニホンアカガエル02.14.JPG「ニホンアカガエル」

背中の筋が目の後からほぼ真直ぐに伸びており、湾曲は見られない。
また、ヤマアカガエルは顎から腹にかけて黒い斑点が見られるがニホンアカガエルは見られない。


ということからここには2種類のアカガエルが生息し、したがって2種類の卵塊が存在することになる。
今後、上記の異なる特徴の卵塊が別のアカガエルのものかどうかの実証をしたいと思う。
異なるであろうと思われる卵塊を許可をいただき持ち帰り生育を見るか、谷戸の湿地でおたまじゃくしを観察するかである。
ニホンアカガエルのおたまじゃくしには背中に一対の黒班があり、ヤマアカにはないので判別が可能だ。
しかしおたまじゃくしだけを確認しても卵塊の判別にはならないのでやはり卵塊から飼育すべきか・・・。
考えどころである。

ということを昨日あたりから考えているのであった。


キタテハの日向ぼっこ [チョウ・ガ]

今日は天気予報通り、南風が吹く異常に暖かい一日だった。
いつものジャケットのダウンのインナーを外して外に出た。
このところ温暖の差があまりにも激しいので戸惑うものの暖かくなる向きには歓迎である。

キタテハ1-02.14.JPGこの暖かさでは間違いなく越冬中の蝶が出没するであろう谷戸の場所へ足を運んだ。
案の定、出迎えてくれたのが期待通りの「キタテハ」だった。

この谷戸には、2頭の個体がテリトリー?を張っていた。
この蝶は、翅がかなり痛んでおり厳しい冬を乗り越えたっ!て感じの趣だ。
写真では少し判り難いが良しとしよう。


キタテハ3-02.14.JPGこちらはもう一方の個体。
翅はとても綺麗でほとんど痛んだところが見られない。
近づくと飛んで逃げ、羽の痛んだ個体がやって来て入れ替わる。
何とも面白いものである。
翅を広げて日差しを浴びている間、近寄っても逃げない。
夏には敏感に近寄らせてくれないのだが、今の時期は気温のせいで動きが緩慢なのか?


キタテハ4-02.14.JPGキタテハ2-02.14.JPGそのうち翅の痛んだ個体はどこかへ行ってしまい翅の綺麗な個体のみが居座っていた。
シーズンにはこれほどキタテハに執着することはないのだが、この時期初物でもあることからかなり時間を費やしてしまった。
先にも書いたとおり近寄っても逃げないからというのもある(^.^)


キタキチョウ02.14.JPGこの後、里山民家に行くと、Nさんがキチョウが飛んでいたので手で掴んで捕まえたと教えてくれた。
キタキチョウも今年初めて見る蝶だ。やはり暖かさで飛び出したのだろう。
聞くと以前このBlogでも紹介した民家の中のNさんお手製の竹とんぼの上に止まらせているとの事。早速見に行くと、確かに竹とんぼの上でじっとしている。
キタテハといいキタキチョウといい今年初物で暖かさと共にうれしくなってしまった!!

期待していたテングチョウは見ることが出来ず、さらには青い翅のシジミチョウ?を見かけたがかなりの速さで飛び去り確認できなかったのが悔やまれた。それにしても今日は、久しぶりに蝶たちに出会えウキウキの一日であった(^.^)


待望のトラちゃんとご対面 [鳥]

ずっと探していたトラちゃんと初めての待望のご対面。
丘陵でトラちゃんといえば そう「トラツグミ」である。
出没するという場所を歩いたがなかなか出会えない。

Blogでお世話になっている「あかねの独り言」のあかねさんから目撃場所を教えてもらい、丘陵で鳥を撮影しておられよくお会いするKさんからもその場所にいると聞き夕方そこに足を運んだ。

トラツグミ02.13.JPGいるかなぁっと歩いていると、田んぼの淵で何かが動いている。
よく見るとトラちゃんだ!!
でも動きが変?まるで地団駄踏んでいるように足踏みしている。
どうやら足踏みをして虫を追い出して食べているようだ。
図鑑にもそのような習性があると書いてあったがまさしくその通りだ。
しかし、今の時期出てくる虫がいるのだろうか?


トラツグミ1-02.13.JPGトラツグミ2-02.13.JPG色合いは地味だが、鱗模様がシックで綺麗だ。
動きはまさしくツグミの仲間でStop and Goである。

それにしてもここにいるとは灯台元暮らしであった。
ここで長玉を構えている方が結構いらっしゃったのだがトラちゃん目当てだったのだろう!

場所を教えていただき、すぐに出会えたのはラッキーだった。
あかねさん、Kさんありがとうございましたm(__)m


アカガエルの楽園か! [両生類・爬虫類]

昨日、丘陵のビオトープではアカガエルがここぞとばかりに大合唱。
今年初めて聞く鳴き声の多さである。
前日夜に雨がぱらつき、この日が暖かかったからだろうか?

ヤマアカガエル2-02.12.JPG池に向かう小川沿いで川の中で何かが動いた。
よく見るとカエルだ。頭隠して尻隠さずとはこの事である!

ヤマアカガエル02.12.JPG無理矢理川から出ていただいた。
どうやら「ヤマアカガエル」のようだ。
よく太って掴むとムチムチである。
カエルを掴むのは何十年ぶりであろうか?
昔懐かしい手触りだ。




ヤマアカガエルビオトープ.JPG今まではビオトープの池に近づくと鳴き声が止み姿を隠すのだが、この日は警戒心が薄い。
水面のあちこちに黒く見えるのはカエルである。
ぴょこぴょこ動き水面に輪が出来る。
近くに寄っても、水面でぽっかり浮かんでいる。
鳴嚢(鳴き袋)を膨らませて鳴いている者までいる。
ニホンアカは鳴き袋がないのでこれはヤマアカだ。

ヤマアカガエル4-02.12.JPGヤマアカガエル3-02.12.JPGしかし何とも無用心だ。僕が鳥なら一発でOUTである。それほどまでにこの日の気候は彼らを能天気にさせたのだろう!
別の場所では、既におたまじゃくしが孵化していた。
しかし不思議な事に今日は鳴き声も聞かれず、一匹も姿を見せなかった(T_T)


暖かい一日だった! [季節]

このところblog仲間の方々から蝶の初見が聞かれる。
天気予報どおりの天候で、丘陵に蝶を探しに出掛けた。

ヒコウギグモ02.12.JPG暖かく期待は高まるものの、残念ながら見つからない。
出遭ったレンジャーの方がキタテハとテングチョウがいたと教えてくれた。
この暖かさで越冬から目覚め、日向ぼっこをしているらしい。
教えていただいた場所に向かうも姿が見えない。
見上げれば飛行機雲。いい眺めだ(^.^)



コガタルリハムシ02.12.JPG蝶は見つからないが、ウメの枝に黒光りする虫がいた。
コガタルリハムシであろう。
ルリと名がついているだけあって、光によって瑠璃色に輝く。
体長6mm前後、3~11月ギシギシ、スイバに集まるらしい。
この個体、越冬していたのだろうか?

ウメの花は赤・白咲いているものの、花にいるのはハエばかり。
さすがに今日の期待を膨らませた気分ではハエを撮る気にはならなかった(T_T)




ハイイロフユハマキ02.12.JPG木の幹でフユシャクを見つけた。
種名がわからず帰って調べると、どうやらフユシャクではないらしい。
ハマキガ科ハマキガ亜科の「ハイイロフユハマキ」であろう。
別名フユシャクモドキ。
この蛾もやはり冬に現れるが、一般的にフユシャクと呼ばれる仲間ではないようだ。



ハナアブ02.12.JPG丘陵の管理事務所、前の菜の花で「ハナアブ」が蜜を吸っていた。
丘陵で今の時期比較的たくさん咲いている花は、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウにホトケノザくらいだろう。
黄色の菜の花が妙に新鮮に見えた。

今日はビオトープでアカガエルが今までになく大合唱だ。
この様子はまた明日にでも。


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