蜂須賀公之氏とシイタケのほだ木作り [自然]
今日は、シイタケのほだ木作りに参加した。
講師は、nature雑誌「BE-PAL」で風景の皿を連載されている蜂須賀公之氏だ。
蜂須賀氏とは、昨年一念発起して丘陵を歩き写真を撮り始めてまもなくに声を掛けていただいたのが最初の出会いだった。
レンジャーとしてパトロールされていて、僕が何かを撮影しているので何を撮っているのか気になって声を掛けられたのだろう。
最初に聞いたことのある名前の方だとは思っていたのだが、何故聞き覚えがあるのか思い出せなかった。
「BE-PAL」は毎月買っていて、翌月の雑誌の記事を見て判明した次第だった((+_+))
この雑誌創刊からずーっと愛読しているのだが、いやはや身近にそんな方がいるとは思いもしなかったのだ。
その後お会いするたびに様々な事をご教授いただき、本当に大変お世話になっている。
進むべき道を迷って相談した時に、蜂須賀さんが会話の中でおっしゃった一言のお陰で今・これからの自分があるのだ(^.^)
午前中、氏の専門分野のきのこの講義を受けた。
今日は体調を崩されておられたのだが、きのこの話をされている時は目を輝かせそんなことを忘れておられるかのように楽しそうに熱く熱く語られる。きのこの話はもちろんだが、中でも「美しい風景に出逢った時に誰もが美しいと思うのは人間が本来持っているDNAがそうさせる。異論を挟む者はいない。美しい風景とは人間が元来生きる事が出来る場所だから」という話が印象的だった。
その話の中で、東京都の青梅にある東京で一番美しい雑木林をスライドで見た。
何か心が洗われるような、心地良い雑木林。近いうちに是非行って見たいと思ったのだった。
午後からは、シイタケのほだ木作り。
玉切りしたコナラの木にドリルで穴を開け、シイタケ菌の入った駒を打ち込んだ。
菌を活着させる為コナラの材を立てて一纏めにしてシートで多い、上に檜の枝をかぶせて6月頃まで寝かせる。=仮伏せ
檜の枝をかぶせるのはカミキリムシなどから材を守るためだそうだ。
その後、仮伏せをといて日の当たらない風通しの良い適度に湿度のある場所に組みなおす。=本伏せ
活着が順調に進めば、来年には収穫できるとの事!
たまにはこのほだ木を見回って、来年の収穫を期待したい(^.^)
アシナガバチの天敵 ヒメスズメバチ [その他の虫]
昨日、丘陵である方が毎年庭にアシナガバチが巣を作るがスズメバチがやって来てやられてしまうと話していた。
その犯人はおそらくこのハチだと思う。
スズメバチにもいろいろな種類があるが、オオズズメバチに次いで大きいのがこのヒメスズメバチだ。
体長24~37mm。お尻の上部は赤く端部は黒い。
コガタスズメバチも上部が赤いが体長22~28mmと小さく、尻の端部は黒くないので見分けることが出来る。
屋根裏や物置の中など閉鎖的な空間に営巣する。
スズメバチの中でも珍しく、アシナガバチの巣を襲い幼虫と蛹を自らの幼虫の餌とするのだ。
人に対する攻撃性は高くないとの事だが、この手のハチには触らぬ神にたたり無しである。
今の時期は働き蜂は全て死んでしまい、女王蜂のみが雑木林の樹皮の下などで次の王国を作るために越冬中だ。
倒木などの樹皮の神経衰弱で見つかるかもしれない(^.^)
たくましいアラカシの子供たち [植物]
いつも立ち寄る里山民家に野山北・六道山公園では唯一?の喫煙所がある。
僕はタバコを吸うので里山を歩いた後ここでいつも一服するのだが、その横に2本のアラカシの木が立っている。
一服しながらこのアラカシたちを眺めるのが、いつの間にか日課となっていた。
2本あるアラカシの間の地面に、たくさんのアラカシの子供たちが所狭しと背を伸ばしている。
ここの地面は硬く発芽しにくいように思うのだが、落ちたどんぐりから発芽した実生の子供たちだ。皆こんな地面でもたくましく芽を出して、成長している。
誰かが敷いてあげたのか、初めて見た時からすでに藁が敷かれていた。
雑木林でもこれだけ発芽しているのはあまり見ない。
確かに上には親の木があるだけで周りに光を遮るものはなく、小さい間は環境goodだ。
中には虫に葉を食われているものもあるがどれも皆元気。
しかしここは親の足元なので大きく成長は出来ないだろう。
元気のいいのを数本鉢植えで育ててみようか(^.^)
田んぼを覗くとアカガエルの卵が孵化してオタマになっていた。
今日は長靴を履いておらずコンデジだったので、非常に見難い写真だが葉の上にオタマの形が見えるかなぁ?
もうすぐうじゃうじゃと泳ぎだすのだろう!
楽しみ!楽しみ!
お髭の長いハネナシコロギス [バッタ]
昨日も今日も天気は悪く、すっきりしない(-_-;)
悪天候と所用でfieldには行けなかった。
そこでまた昨年撮影したバッタシリーズである。
以前にコロギスを紹介したが、今日は「ハネナシコロギス」である。
直翅目(バッタ目)コロギス科に属しコオロギとキリギリスの中間的に位置する。
昨年6月に、道端のヒメジョオンの葉の上で見つけた。
コロギスの羽のないやつだが、悪魔のコロギスほど見た目は恐ろしくはない。
印象的には可愛い感じだがやはり肉食性で、夜に歩きまわり小さな虫などを捕食する。
頭から胸にかけてはオレンジに近い褐色でお腹は黒い。
いわゆる腹黒いのだ!?
体長は10mm強だが触覚は体の5倍以上はあり、触角の先までファインダーに収めると体が小さくなってしまうのでそこそこで構図を決めている。
やはり夜行性ということで発達したのだろうか?
それにしてもこれだけ長いと、普段の生活に不便ではないかと思うのだがきっとそうでもないのだろう。
コロギスと同じく糸で葉を紡ぎ昼はその中に隠れているようだ。
この日は隠れることもなく、じっと葉にとまっていた。