秋が深まり・・・ [季節]
ほとんどの黄葉落葉樹は、オレンジや黄色に色を変え、目立つ緑は常緑樹ばかりか・・・。
今日は朝から雨。
久しぶりにたまりにたまった写真の整理、まだ昨年の10月、いつになったら追いつくのか?
10日ほど前に撮った写真から。
アキアカネかと思ったら、まだ見られた真っ赤なお尻の「マユタテアカネ」のオス。
寒さは増すが、いつまで頑張ってくれるだろうか。
林縁でもきれいなオレンジ色に色付いた「カラスウリ」の実。
茎や葉は生気を失ったグレーに変わっても、次代を担う実に命のすべてを注いでいる。
この日は陽のささない寒い一日、「ヤマトシジミ」はお決まりのコセンダングサでおやすみのようだ。
小さいのに寒さには強いのか、結構遅くまで見られるチョウだ。
2014年11月17日 東京都、埼玉県
トンボ目トンボ科 マユタテアカネ
スミレ目ウリ科 カラスウリ
チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ
キク目キク科 コセンダングサ CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM
そろそろ秋も終わりかな? [季節]
このところ一段と寒さが増してきた感じ。
先日職場では、ファンヒーターに火が入っていた。
今日は、曇り空。
雲の切れ間から青空は見えるものの、お日様は隠れたままで肌寒い。
谷戸を歩くもめっきり虫たちの姿はない。
湿地の脇では「ツリフネソウ」の実がはじけていた。
一つ残った黒い種、そのうち風で落ちるかな?
林縁のマント群落もすっかり褐色に。
そんな中でひときわ目を引くのは「ヒヨドリジョウゴ」の赤い実。
これだけ目立つのに残っているのは美味しくないのかな。
下に見えるセンニンソウは、すでに白い仙人のひげを落としていた。
この日ようやくエノキの葉上で見つけたむし、「セスジツユムシ」のお腹の大きなメス。
赤い目が印象的。
無事卵を産めますように!
同じエノキで見つけたのは「アカボシゴマダラ」の幼虫。
まだ小っちゃいなぁ。
これから脱皮して冬越し。
細長い角は、まだその準備ができていない証拠。
今日の寒さはちょっとつらいだろうなぁ。
2014年11月5日 埼玉県
フウロソウ目ツリフネソウ科 ツリフネソウ
ナス目ナス科 ヒヨドリジョウゴ
バッタ目ツユムシ科 セスジツユムシ
チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/内蔵ストロボ
実りの秋 [季節]
久しぶりにゆっくりと谷戸を歩いた。
草はらで、季節外れの「スミレ」が咲いていた。
春に咲くスミレが今、狂い咲きともいわれるがこれも多様性。
今の時期咲けば、とても目立つよね!
園路脇で大きな「リンドウ」の株が花をつけていた。
こちらは今が開花時期の紫色の花。
これだけの大きさの株はなかなか出会えない。
園路のすぐそば、心無い人に採られないようにね!
南方種の「クスノキ」も元来植栽だがあちこちで見られる。
今が結実の時期。
まだ緑色だが、たくさんの実をつけている。
林縁でガマズミ、オトコヨウゾメなどとともに目立つ赤い実は「ウメモドキ」。
枝に直につく小さな実は、クリスマスのオーナメントみたい。
緑、青、紫、ピンクと様々な色の実をつけているのは「イシミカワ」。
最後には中から黒い種が顔を出す。
とてもきれいな実だ。
2014年10月30日 埼玉県
キントラノオ目スミレ科 スミレ
ユリ目リンドウ科 リンドウ
クスノキ目クスノキ科 クスノキ
モチノキ目モチノキ科 ウメモドキ
タデ目タデ科 イシミカワ
CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM
見たまま [季節]
秋の野草観察会 [季節]
今日も秋晴れの一日、ボランティアの秋の野草観察会にほんとに久しぶりに参加した。
思ったよりたくさんの方が参加されちょっとびっくり。
懐かしい顔、何時もの方、初めてお会いする方、これも参加する楽しみの一つ。
このところいつも気にかけて探していた「キッコウハグマ」の風車のような小さな花。
探せど閉鎖花ばかりで咲いているものを見つけることはできずにいたのだが、今日はたくさんの花の群生を紹介いただいた。
草はらで「クビキリギス」のメスを見つけた。
成虫越冬なのでこれから訪れる寒く厳しい冬を命がけで乗り越えなければならない。
暗い臨床の園路沿いで、ツチグリという声に駆け寄った。
ツチグリ大好き。
放射状に開いた外皮の中央にまん丸い袋が鎮座する。
しかし見てツチグリ?ちょっと違和感があった。
帰って調べると、「フクロツチガキ」。
クリとカキ、分類が違うものの見た目は外皮の形状が異なることくらいの違いだろうか。
湿気が多いと外皮が開き、乾燥すると閉じてコロコロと転がり移動するのも同じ。
なんて面白い!
子孫を残すために移動するキノコは他にはあるまい。
※ツチガキにはフクロツチガキのほかにシロツチガキというのもあるらしい。
どちらか僕には判断がつかないが、ツチガキには間違いないだろう!
一日ゆったり歩いた生き物観察。
他にもたくさんの生き物たちを見ることができ、さらに今まで疑問に思っていたことも解決!
とても楽しい観察会だった。
2014年10月26日 東京都
キク目キク科 キッコウハグマ
バッタ目キリギリス科 クビキリギス
ヒメツチグリ目ヒメツチグリ科 フクロツチガキ CANON EOS70D,EF100mm F2.8L USM/内臓ストロボ
秋 深し [季節]
ススキ原のエノコロ軍団 [季節]
週末の観察会の下見に行った。
今の見どころはススキ原。
ところどころにコセンダングサが咲き、きれいな秋型の「キタテハ」が訪れていた。
足元で飛んだのはトノサマバッタだと思ったが、見ると何と「クルマバッタ」だった。
ここで見るのは初めて。いつみてもカッコいい。
これは意外な収穫だった。
ススキの穂が光に輝いて、とても美しい秋の風景はもちろんのこと。
時にその脇役たちにも目を向けてみたい。
エノコロ草の親玉、「チカラシバ」。
種になると引っ付き虫、ズボンにいっぱいついて嫌だがこうしてみると光に透けてススキと秋を演じている。
チカラシバより明るい紫色で穂が小さい「ムラサキエノコログサ」。
紫色の小さなぼんぼりが群生しているのはとてもきれいな光景だ。
ここにはほかにエノコログサ、アキノエノコログサ、キンエノコロがある。
キンエノコロ、チカラシバ、ムラサキエノコログサ、エノコログサを集めたエノコロ軍団。
どうです、この天然の色合いきれいでしょう!!
2014年10月16日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 キタテハ
バッタ目バッタ科 クルマバッタ
イネ目イネ科 チカラシバ、ムラサキエノコログサ、キンエノコロ、エノコログサ
CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM
ようやくやってきたアキアカネたち! [季節]
湿地のビオトープ。
高さ3mはあろうか、タカアザミが今年も見上げる花を咲かせていた。
下向きに咲く花は、チョウよりハチやアブが好む。
ミゾソバも満開見頃。
ピンクがかった花が多い中、白い花は目立つなぁ。
水辺にはたくさんのカエルたち。
何と微笑ましい!と思ってはいけないのだ。
シュレやアカガエルならいいが、これらはすべて今年陸に上がった外来種ウシガエルの一年生。
彼らに罪はないが、谷戸全体での一年生の数、ちょっといやかなり困った。
夏から見られた「マユタテアカネ」。
翅がかなり傷んだメス。もう卵は産んだだろうか?
ようやく、アキアカネたちが山から下りてきた。
ビオトープ上空には色付いたおびただしい数のアキアカネたちが飛び交う。
ここ数年の夏季の渇水で心配していたが、大丈夫そう。
いよいよ秋本番だ!
2014年9月29日 東京都
キク目キク科 タカアザミ
タデ目タデ科 ミゾソバ
カエル目アカガエル科 ウシガエル
トンボ目トンボ科 マユタテアカネ、アキアカネ
秋は恋の季節! [季節]
風も涼しくモズの声も聞かれ、いよいよ秋本番。
草はらでは、たくさんの「ヤマトシジミ」が飛び交っていた。
今までで一番数が多いのではないか。
あちこちでカップルが見られたが、中には横恋慕しようという輩も。
まぁ、そうは問屋が卸さないのだ。
固く結ばれた二人だった。
よく似ているが、後ろ翅にオレンジの斑と突起のある「ツバメシジミ」もカップリング。
恋する二人は美しい!
光に浮かび上がった縁毛がまぶしかった。
チョウたちには驚異の敵である「オオカマキリ」も恋の真っ最中。
肉食系の巨大な女子に怯えるように、鎌の届かない背中に乗っかるオス。
万一食べられても、それは男冥利に尽きるのか?
おっ!こちらでも。
葉の上で「オンブバッタ」のカップルと思ったが、何やら様子が・・・。
同じ大きさ、どうやら男同士のようだ。
どうなるのかじっと見ていたら、前のオスが体を小刻みに揺らし後ろのオスに威嚇している雰囲気。
後ろのオスはといえば、ウンチ中。
緊張していたのか、気が緩んでいるのか?
もちろんこのカップルは成立しなかった!
2014年9月14日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ、ツバメシジミ
カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ
バッタ目オンブバッタ科 オンブバッタ CANON EOS70D MACRO100mm IS USM
赤くかわいい タマゴタケ [季節]
このところ雨が続いて、雑木林のあちこちでいろいろなキノコたちが顔をのぞかせている。
毎年この時期、出会いを楽しみにしているのが「タマゴタケ」。
食べておいしいらしいが食べるためではなく、見るためである。
だがここ数年出会っていなかった。
昨日、歩いているとふと園路脇の柵の根元に赤いものが見えた。
おぉっ!
久しぶりに見つけたタマゴタケ。
すでに卵から出て傘を開きかけていた。
さて、どうなったか今日雨の合間に見に行ってみた。
すると、一気に伸びて傘を開ききり、雨の跳ね返りで泥だらけ。
また、傘やその縁が切れていた。
いったい何者の仕業だろう。
開ききるとこうなってしまうのか?
ここは都立公園内で動植物の採取は禁止されているが、時折キノコを採る人を見かける。
きれいに傘を開いたものを期待していたのにちょっと残念だが、人気のキノコだけにあっただけ良かったということ。
以前に卵から出て伸びるところを記事に載せた。
時間があれば、もう一度見たかったなぁ!
2014年9月11日 東京都
ハラタケ目テングタケ科 タマゴタケ CANON EOS70D MACRO100mm IS USM