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白花のヒメオドリコソウ [植物]

ナズナ02.15.JPG昨日、植生調査で丘陵を歩いた。
毎月調査に参加しているが、今月はかなり咲く花の数が増えてきた。
オオイヌノフグリに加え、ナズナ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ミチタネツケバナなどなど。




ウグイスカグラ02.15.JPGスイカズラ科の「ウグイスカグラ」もピンクの花を開き始めた。
名前の由来に定説はないようだが、この木にウグイスがやって来て花や実を啄ばむ姿が神楽を踊っているようなので鶯神楽という説がいいなぁと思う。

この木はイチモンジチョウの食草で丘陵のあちこちに見られるので、今年は是非とも幼虫・蛹を観察してみたい。


ヒメオドリコソウ02.15.JPG調査中にHさんが白花の「ヒメオドリコソウ」を見つけた。
ピンクの花が普通だが白い花もあるとは驚いた。
ピンク色は綺麗で愛らしいが、白い花も清楚で可憐である。

帰って調べるとたまに見つかり、数本がまとまって咲いていることもあるようだ。
この場所ではこの一本だけだったが、この花の子孫も白花なのだろうか?





フユシャクメス02.13.JPGウメの枝を見ているとフユシャクのメスがいた。
地味なフユシャクも後ろにウメの蕾を従えれば少しは絵になると思う(^.^)

これから暖かくなるとさらに花や虫も増えるので、楽しみ楽しみ!!


蛹化してしまったコミスジ越冬幼虫 [チョウ・ガ]

コミスジ蛹1-02.15.JPG1月9日に記事にした「コミスジ」の越冬終令幼虫だが、数日前に飼育ケースを覗くと何やら葉の周りに小さな粒が落ちていた。
見ると糞のようである。
今まで糞などしたことがなかったのでおかしいと思ったのだが、少しして見るとケース内を動き回っている。



コミスジ蛹02.15.JPG翌日、ケース壁面に糸を吐き体を固定したが次に見た時には頭の方の糸が外れぶら下がった状態で動かなくなってしまった。
死んでしまったのかと思いきやどうやら前蛹状態だったようだ。
昨日、ついに蛹になってしまった。




実は、この飼育ケース 室内に置いていたのだ。
室内といっても暖房もつけない人間にとっては寒い部屋なのだが、当然外よりは温度が高かった。
このところの暖かさで部屋の温度も上がり、蛹化してしまったようだ。
最初から室外に出しておけばよかったのだが、今から考えれると大失態 猛省している次第だ。
このまま、室内においておけば早い時期に羽化してしまいそうで非常にまずい。
今から室外に出して自然状態での羽化の時期(3月中旬から4月頃)にずらす事ができるのだろうか?
どなたかご意見をいただければと m(__)m


狭山丘陵のアカガエルたち [両生類・爬虫類]

このところアカガエルの話題が多いのだがもう少しお付き合い願いたい。
丘陵の湿地でアカガエルの卵塊が日を増すごとに増えているのだが、2種類の少し異なる卵塊があるように思う。

粒が丸くしっかりした卵塊.JPG1つは卵を囲む透明な部分がしっかり丸い形をなして卵塊全体もしっかりしているもの。
左のように粒々がはっきりわかり、まるでいくらのようである。






粒の境が不鮮明でだらしない卵塊.JPGもう1つはその形がはっきりせず全体にだらしなく広がっているものだ。
卵を囲む透明な部分の境がはっきりわからない。

この2つの写真の卵塊は産んでからの日数の違いがあると思われるのでその影響は否めないが、
様々な文献を確認すると上記はニホンアカガエル、下記はヤマアカガエルの卵塊の特徴の記述と一致する。


ここで果たしてこの地に両者が生息しているのかという疑問があり、今までにヤマアカガエルの存在は確認していたのだが昨日ニホンアカガエルであろう個体を捕まえた。

ヤマアカガエル02.12.JPG「ヤマアカガエル」

背中の筋が目の後で湾曲しているのが特徴である。






ニホンアカガエル2-02.14.JPGニホンアカガエル02.14.JPG「ニホンアカガエル」

背中の筋が目の後からほぼ真直ぐに伸びており、湾曲は見られない。
また、ヤマアカガエルは顎から腹にかけて黒い斑点が見られるがニホンアカガエルは見られない。


ということからここには2種類のアカガエルが生息し、したがって2種類の卵塊が存在することになる。
今後、上記の異なる特徴の卵塊が別のアカガエルのものかどうかの実証をしたいと思う。
異なるであろうと思われる卵塊を許可をいただき持ち帰り生育を見るか、谷戸の湿地でおたまじゃくしを観察するかである。
ニホンアカガエルのおたまじゃくしには背中に一対の黒班があり、ヤマアカにはないので判別が可能だ。
しかしおたまじゃくしだけを確認しても卵塊の判別にはならないのでやはり卵塊から飼育すべきか・・・。
考えどころである。

ということを昨日あたりから考えているのであった。


キタテハの日向ぼっこ [チョウ・ガ]

今日は天気予報通り、南風が吹く異常に暖かい一日だった。
いつものジャケットのダウンのインナーを外して外に出た。
このところ温暖の差があまりにも激しいので戸惑うものの暖かくなる向きには歓迎である。

キタテハ1-02.14.JPGこの暖かさでは間違いなく越冬中の蝶が出没するであろう谷戸の場所へ足を運んだ。
案の定、出迎えてくれたのが期待通りの「キタテハ」だった。

この谷戸には、2頭の個体がテリトリー?を張っていた。
この蝶は、翅がかなり痛んでおり厳しい冬を乗り越えたっ!て感じの趣だ。
写真では少し判り難いが良しとしよう。


キタテハ3-02.14.JPGこちらはもう一方の個体。
翅はとても綺麗でほとんど痛んだところが見られない。
近づくと飛んで逃げ、羽の痛んだ個体がやって来て入れ替わる。
何とも面白いものである。
翅を広げて日差しを浴びている間、近寄っても逃げない。
夏には敏感に近寄らせてくれないのだが、今の時期は気温のせいで動きが緩慢なのか?


キタテハ4-02.14.JPGキタテハ2-02.14.JPGそのうち翅の痛んだ個体はどこかへ行ってしまい翅の綺麗な個体のみが居座っていた。
シーズンにはこれほどキタテハに執着することはないのだが、この時期初物でもあることからかなり時間を費やしてしまった。
先にも書いたとおり近寄っても逃げないからというのもある(^.^)


キタキチョウ02.14.JPGこの後、里山民家に行くと、Nさんがキチョウが飛んでいたので手で掴んで捕まえたと教えてくれた。
キタキチョウも今年初めて見る蝶だ。やはり暖かさで飛び出したのだろう。
聞くと以前このBlogでも紹介した民家の中のNさんお手製の竹とんぼの上に止まらせているとの事。早速見に行くと、確かに竹とんぼの上でじっとしている。
キタテハといいキタキチョウといい今年初物で暖かさと共にうれしくなってしまった!!

期待していたテングチョウは見ることが出来ず、さらには青い翅のシジミチョウ?を見かけたがかなりの速さで飛び去り確認できなかったのが悔やまれた。それにしても今日は、久しぶりに蝶たちに出会えウキウキの一日であった(^.^)


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