狭山丘陵のアカガエルたち [両生類・爬虫類]
このところアカガエルの話題が多いのだがもう少しお付き合い願いたい。
丘陵の湿地でアカガエルの卵塊が日を増すごとに増えているのだが、2種類の少し異なる卵塊があるように思う。
1つは卵を囲む透明な部分がしっかり丸い形をなして卵塊全体もしっかりしているもの。
左のように粒々がはっきりわかり、まるでいくらのようである。
もう1つはその形がはっきりせず全体にだらしなく広がっているものだ。
卵を囲む透明な部分の境がはっきりわからない。
この2つの写真の卵塊は産んでからの日数の違いがあると思われるのでその影響は否めないが、
様々な文献を確認すると上記はニホンアカガエル、下記はヤマアカガエルの卵塊の特徴の記述と一致する。
ここで果たしてこの地に両者が生息しているのかという疑問があり、今までにヤマアカガエルの存在は確認していたのだが昨日ニホンアカガエルであろう個体を捕まえた。
「ヤマアカガエル」
背中の筋が目の後で湾曲しているのが特徴である。
「ニホンアカガエル」
背中の筋が目の後からほぼ真直ぐに伸びており、湾曲は見られない。
また、ヤマアカガエルは顎から腹にかけて黒い斑点が見られるがニホンアカガエルは見られない。
ということからここには2種類のアカガエルが生息し、したがって2種類の卵塊が存在することになる。
今後、上記の異なる特徴の卵塊が別のアカガエルのものかどうかの実証をしたいと思う。
異なるであろうと思われる卵塊を許可をいただき持ち帰り生育を見るか、谷戸の湿地でおたまじゃくしを観察するかである。
ニホンアカガエルのおたまじゃくしには背中に一対の黒班があり、ヤマアカにはないので判別が可能だ。
しかしおたまじゃくしだけを確認しても卵塊の判別にはならないのでやはり卵塊から飼育すべきか・・・。
考えどころである。
ということを昨日あたりから考えているのであった。
こんにちは。
あんなに賑やかなカエルの合唱、初めて聞きました。
春が来たのを喜んでいるようでこちらまで楽しくなるような声でした。
アカガエルも両方いるんですね。卵での確認、できるといいですね。
背中は地味な土色なのに腿の裏側が真っ赤だったとは、びっくりでした。
by 散歩道 (2009-02-15 16:10)
丁寧にお答えをいただき有難うございました
夜にまた声を聴きに行きました、やはりキュルル、コロコロみたいでした
可愛い音声で聞き飽きません、癒されました(笑)
本体をぜひにも確認したいです。
画面の写真すごいのが写ってますね、びっくりしました。
by もみじ (2009-02-15 16:45)
散歩道さん コメントありがとうございます。
昨日はアカガエルの大合唱でしたね!
声と姿を見ると春も近しとうれしくなってしまいます。
植生調査も楽しくなりそうですね(^.^)
by hirokou (2009-02-15 21:09)
もみじさん コメントありがとうございます。
アカガエルの声はカエルの中でも心地良い音色だと思います。
家の裏で声が聞けるのは羨ましいです(^.^)
卵を産むととまた眠りについてしまうのでそう長くは聞かれないかも知れません。今の間に存分に演奏会を楽しみましょう!!
by hirokou (2009-02-15 21:18)