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綺麗な色のトホシオサゾウムシ [甲虫]

トホシオサゾウムシ.JPGゾウムシという虫は全般的に地味である。
色も黒っぽいものや茶色っぽいものなど目立たない体色が多い。
そんな中でも比較的目立つ色をしているのがこの「トホシオサゾウムシ」。
体長は6~8mmで5~7月に現れ、主にツユクサに集まる。
ほっそりしたスリムな体型で、赤褐色の体に黒い斑紋が綺麗だ。
すっと伸びた長い鼻のような口吻もいかにもゾウムシらしい

春を呼ぶ蛙合戦 [両生類・爬虫類]

先週丘陵で、レンジャー隊長からビオトープで「ヤマアカガエル」が鳴いていると教えていただいた。
その日のうちに見に行ったのだが鳴き声は聞こえたもののすぐに鳴き止みいくら待っても再び鳴くことは無かった。

ヤマアカガエルは、アカガエル科に属し山地から平野にかけての川や湖沼、湿地などに棲み、蛙の中でも最も早く冬眠から目覚め1月末~2月にかけて産卵する。
これはヒキガエルやダルマガエルなど他の蛙と産卵場所が競合する為、それを避ける理由で早くに産卵すると言われている。産卵後はまた春眠するのも特徴だ。
よく似た種にニホンアカガエルがいるが平地に多く、ヤマアカは目の後の背中の線が耳の後ろで曲がっているのに対しニホンアカは真直ぐなのが最もわかりやすい見分け方かと思う。

その後数日、ビオトープに足を運ぶも寒さがぶり返した事もあってか鳴き声は聞かれず空振りに終わっていたのだが、今朝レンジャーのK氏から別の場所で大合唱をしていて卵塊もあるとの連絡をいただき午後から雨も上がったので早速見に行った。

現場に着いてそろりと近づくと、キョロキョロキョロキョロとたくさんの鳴き声が聞こえた。
草陰からそおっと水面を覗くと、卵塊が見えその周りで波紋が広がり何やらパチャパチャ騒々しい。
きっとメスをめぐってオス同士の争いの最中だったのであろう。この争いを蛙合戦というのだ。
さらに一歩踏み出した瞬間に鳴き声は止み、皆水草の下に潜ってしまった。
結局全く姿は確認できない。

ヤマアカ卵01.31.JPGヤマアカ卵2-01.31.JPGこうなっては仕方が無いので、いた場所をじっくり観察すると卵塊がぎっしり。
いったい何匹のメスがこれだけの卵を産んだのだろうか?

ここからは持久戦である。


ヤマアカ2-01.31.JPG待つ事1時間ようやく1匹が顔を出し、鳴き出すものも出てきてヨシ!と思いきや向こうから小学生の女の子が2人近づいてきた。
「おたまじゃくしいないかな」とか言っている(-_-;)
こっちに来ないでくれ~と祈るもむなしくドンドン近づき”こんにちは”と挨拶をされてしまった。ジ・エンドである。こんにちはと力なく挨拶を返した。
2人は水の中を覗き込み去っていった。なんて悪いタイミング!
二人が悪いわけでもなくこればかりはしょうがない。

ヤマアカ03-01.31.JPG今度は30分ほどで顔を出し始めたが、とにかく敏感で少し動くとサッと水に潜ってしまう。
結局その後全く鳴かず、写真も残念ながら証拠写真程度しか撮ることができなかった。
また後日再チャレンジである。
まだまだ寒いと思っていても、この蛙たちはもうじき来る春を感じて新しい命を産み落としているのだろう。着実に春は近づいているのだ!!


カミキリムシに似たジョウカイボン [甲虫]

昨年見た虫の中から1種。

ジョウカイボン.JPG春先から夏にかけて、葉の上でよく見かける虫で一見カミキリムシのようにも見えるが別種で甲虫目ジョウカイボン科に属する「ジョウカイボン」という名前である。
バカボンの親戚のような変な名前だが、ある説では熱病で亡くなった平清盛の法名である浄海坊から取られた名前で、本種に良く似たカミキリモドキ科カミキリモドキという虫が熱を持つほどの水ぶくれが出来るような毒を持っているためその虫の仲間と間違われて名付けられたというものだ。

ジョウカイボン飛翔.JPG体長15mm程で、硬そうに見える鞘羽は実は柔らかくホタルに近い種である。
柔らかい翅ながらも良く飛び、近づくと飛んで逃げてしまう。
また、肉食性で小さな虫などを捕食する。
ジョウカイボン科にマルムネジョウカイという胸が丸く鞘羽が黒味を帯びているものがおり、写真の個体も胸が丸いが鞘羽が黒くないのでジョウカイボンで良いかと思う。


キイロカミキリモドキ.JPGちなみにこれがカミキリモドキの仲間の「キイロカミキリモドキ」である。
確かに知らない人が見ると、似ていて見間違うかもしれない。

僕が中学生の頃、この虫の仲間(ツマグロカミキリモドキが多かった)を捕まえて腕の肘の間に挟んで一気に腕を閉じて虫が潰れれば勝ち、水ぶくれが出来れば負けという今から考えれば恐ろしい遊びがはやったのであった。


写真データのバックアップ [カメラ]

以前から撮り貯めている写真は全て外付けHDにストックしているのだが、これのみでバックアップはしていなかった。
バックアップをしていないので、これが故障したら保存している写真全てがパーになると思うと何とかせねばと以前から思っていた。
3年以上前のものはCD-ROMやDVDに焼いて保存しているが、これも面倒くさくて最近はやっていない。

HD.JPGそこで、先日カメラを買った時のポイントがあったのでこのポイントでもうひとつバックアップ用のHDを購入した。
最初に買ったものより容量はワンランクアップしていながら、型落ち在庫処分セールで40%ほど安く買う事が出来てラッキーだった。
取り急ぎ過去のデータをコピーしたのだが、全部終わるまでに4時間もかかってしまいビックリである(*_*;。
がとりあえずはひとまず安心というところであろう。

小さすぎてよく見えない虫 [その他の虫]

コクワ01.14.JPG先日、柳の木で越冬しているであろうクワガタを探した。
幹のあちこちに穴がありそこを丹念に探すと、角のようなのが見えた。
これはコクワガタの大顎だ!と思いピンセットで引っ張り出した。
コクワガタには間違いなかったが、ご覧の通り 菌に冒され既に死んでいたのだ。出会えたが何とも悲しいものである。
いったいどのくらいの確率でこのような形で死んでしまうのだろうか?


ホトケノザ.JPGこれはホトケノザでよいかと思うのだが。
まだ寒い中、小さな花を咲かせていた。
毛の生えた帽子をかぶったようなかわいい花である。





シママルトビムシ.JPGいつもの木柵の上に、蠢くものがいた。
大きさは1から2mmほどで老眼の目には全く何かわからない(-_-;)
小さすぎて一眼で撮る気にもならなかったのでコンデジでとりあえず撮っておいたのだが、帰って写真をみるとどうやら足が6本の虫のようである。
最短で接写したのだが、それでも小さくだいぶ大きくトリミングした。
どこかで見た事のある気がして、手元の図鑑をあちこち探していると良く似た虫が見つかった。

シママルトビムシ2.JPG先日、土壌動物観察会に参加したからというわけではないのだろうが「土の中の小さな生き物ハンドブック」に載っている「シママルトビムシ」。
腐りかけた落ち葉やカビを食べ、よく似た仲間がいると書いてある。
その虫そのものかどうかは微妙だが、仲間には違いない。
カメラを近づけると、こそこそ逃げていくのだがピョンと飛んでは逃げなかった。
それにしても、色んな生き物がいるものだ(^.^)


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