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ツノトンボの親戚 ウスバカゲロウ [その他の虫]

いつも通っている田んぼ脇の四阿(あずまや)の地面に打っている杭と杭の間に、たくさんのアリジゴクの巣を見つけた。
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アリ地獄は、先日記事にしたツノトンボと同じアミメカゲロウ目に属する「ウスバカゲロウ」の幼虫だ。
確かに、見た目には鋭い顎があり体の形もとても良く似ている。
昔読んだ北杜夫の[どくとるマンボウ昆虫記]では、「薄馬鹿下郎」とされていたが、正式には「薄羽蜉蝣」と書く。
間違えて覚えている方もいるのではないだろうか?
ウスバカゲロウに言わせれば、北杜夫は罪な人である。
↓撮影のため、巣からお出ましいただいた幼虫。
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さてこのアリ地獄、名前は有名だがその生態は案外知られていない事が多いのだ。
そこで○×クイズ。
その1.幼虫は、前にも後ろにも歩くことが出来る。
その2.幼虫は、綺麗好きで糞をしたら巣の外に運び出す。
その3.幼虫は、孵化してから翌年幼虫の姿から脱皮して成虫になる。
その4.幼虫の目は7つの小さな目が集まってできている。

僕も知らない事がたくさんあって調べていたら、とてもとても楽しく面白いサイトを見つけた。
答えもここにあるので、ぜひ見て調べてみてほしい。
http://mizotalab.miyakyo-u.ac.jp/Mizotalab/antlion/index.html
↓ウスバカゲロウの成虫
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今年は多いアカボシゴマダラ [チョウ・ガ]

今年の暑さのせいだろうか?
お会いした方との虫の話の中で、必ず出てくるのが「アカボシゴマダラ」だ。
様々な地域でも、皆一様に多いとおっしゃる。
昨年までは見かけるといっても均せば数日に一度程度の割合だったが、今年は出掛けると一日に数頭は必ず目撃するほど個体数が多い。
今年春まで勤めていた埼玉県北本市の公園では、昨年成虫の目撃例が数件で越冬幼虫が初めて見つかり新聞掲載となった。
それが今年は、9月初めまでに20頭以上の成虫が捕獲されている。
この急速な拡大には、とにかく驚かされる。
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丘陵でも若いエノキを見つけるとかなりの確率で幼虫か蛹、蛹殻がついている。
ここ2年ほど確認してきたが、今までで最も繁殖している状況だ。
↓蛹。この幼木はこの2年幼虫がついたことがない。     ↓車道沿いの幼木で見つかった蛹殻
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先日初めて尻と頭の方に2か所黒い穴のあいた死んだ蛹を見つけた。
寄生されたと思ったが、ヤマトシリアゲの仕業の可能性もあるようだ。*
この木も昨年までは幼虫を確認していなかったが、今年は終令幼虫が数頭いて継続観察していた。
それにしてもこの拡大スピードに危機感を抱くのはこちらの方である。

*当初寄生され死んだと記していたが、愛野緑さんから情報をいただき訂正した。
愛野緑さんありがとうございました。
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