聞こえにくいササキリの鳴き声 [バッタ]
秋の鳴く虫の1種、「ササキリ」。
名前の通り、アズマネザサなどの笹が茂った所にいるキリギリスの仲間だ。
大きさは、20~30mm、8-11月に現れる。
初令の幼虫は、黒とオレンジの綺麗な色だ(topに使用の写真)。
比較的小さな声で♪ジキジキジキジキまたは♪シリシリシリシリと鳴くが、最近この声が聞こえにくくなってきたように思う。
年をとるにつれ高い周波域の音が聞こえなくなってくるというが、そういう年齢になってきたということか?
少し前のニュースで、夜間の公園に高周波のモスキート音を流して若者が集まるのを防止するという報道があったが、これなどは年齢と可聴周波数域の関係をうまく利用したものだ。
鳴く虫の音は、種によって中心周波数が異なりどちらかというとコオロギの仲間は低く、キリギリスの仲間は高いようだ。
カンタンは3kHz、エンマコオロギやスズムシは3.5~4.5kHz。
一方でキリギリスの仲間は、8kHz以上のものが多くウマオイは13.5kHzという高い周波域だそうだ。
一般的に健全な耳で聞き取れる音域は15kHz位までと言われ、人によっては8kHzが聞こえない人もいるらしい。
ササキリもウマオイ同様に中心周波数は高いようなので、元来聞こえにくい鳴き声なのだろう。
参考:「鳴く虫の観察と研究」 松浦一郎著
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