キチョウの蛹 [チョウ・ガ]
最も身近に見られる「キタキチョウ」。
身近な蝶でありながら、モンシロチョウほど幼虫や蛹の事を知っている人は少ないかもしれない。
僕も幼虫を見つける事が出来ても、蛹は見た事が無かった。
幼虫の食草であるマメ科のメドハギやネムノキを探しても、なかなか見つからないのだ。
メドハギは茎も葉も細く、この植物のいったいどこに蛹がつくのだろうかと不思議に思っていた。
それが最近、メドハギの根元の葉の裏やすぐそばに生えている植物の葉裏にその殻を見つけることが出来た。
蛹の大きさはモンシロチョウくらいかと思っていたが、その殻からおよそ2/3程度しかない小さなものだった。
そして今日、ようやく林縁のネムノキの幼木で見つける事が出来た。
恐らく幼虫期に食べて、すっかり葉が無くなった葉柄で蛹化していた。
どれくらい経っているのか分からないが、親と同じ鮮やかな黄色で美しい。
この幼虫がたまたまわかりやすい場所を選んだのかわからないが、どんな所で蛹化するのかをこれからも観察して見たいと思う。