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ツノトンボの孵化 [その他の虫]

草はらのあちこちの枯れたハルジオンの茎の先に、何かの卵が並んでついているのが前から気になっていた。
何の卵だろうかと調べると、どうやら「ツノトンボ」らしい。
そうとわかればぜひ幼虫が見たいと、谷戸に探しに出掛けた。
今の時期、ほとんどが孵化して空の卵ばかりだが、ようやく一つだけまだ孵化していないものを見つけ持ち帰った。
外から見ると中の幼虫の模様が透けて見えて、間もなく孵化しそうだった。
昼間ずっと観察をし続け、3日目の今日午後3時にようやく孵化が始まった。
卵の1/3くらいのところに白線が入り、中から押されてそこが切れふたが開くように幼虫が出てきた。
卵の中には、首の部分で折り曲がって入っていて、顎は卵から出ると伸びて写真のように大きくなる。
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卵から出るのは2~3分ほどだが、ほとんどの卵が孵化するのには2時間ほどかかった。
幼虫たちは、下向きに卵の殻につかまってじっとしている。体が固まるのを待っているのだろう。
クワガタのような大きな顎は、小さいながらも立派だ。時間が経つと体全体が黒くなった。

ツノトンボの幼虫は、ウスバカゲロウの幼虫=アリ地獄のような巣はつくらずに、地面、石の下や草などで待ち伏せして小さな昆虫などを捕まえて食べる肉食だ。
巣が無いので、意図して見つけるのは難しいと思われる。

今回の幼虫がツノトンボなのかオオツノトンボなのか分からないが、丘陵で確認されているのはこの2種なので、どちらかである事は間違いないだろう。
tunotonbo0917.JPG


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