SSブログ

温暖化で拡がるクロメンガタスズメ [チョウ・ガ]

昨年、埼玉県北本市にある北本自然観察公園で埼玉県初確認と新聞にも掲載された「クロメンガタスズメ」。
その後、埼玉県ではあちこちで存在が確認され、案外いたのねって感じだった。
背中に人面模様のあるスズメガの仲間で、近縁種のメンガタスズメは従来関東にも分布しているが南方系のクロメンガタスズメの分布域は本来九州以南だったが、近年の温暖化の影響もあり生息域を広げ、今や関東でも確認されるようになったのだ。

今日東京都側の丘陵の道脇で、黄色の大きな幼虫を2頭見つけた。
ひょっとして?と調べると、色と模様、尻尾の特徴からクロメンガタスズメに違いなかった。
昨年埼玉の緑の森博物館の観察会で成虫を見つけたが、東京都側で確認したのは初めてだった。
ゴマ科、ナス科、ゴマノハグサ科を始めとして食草は多いが、いったい何の葉を食べているのかと見ると、周りのワルナスビが丸坊主でその茎にいた。
なるほどワルナスビはナス科のアメリカ原産外来種で、近年あちこちで分布を広げており丘陵にもたくさんある。
kuromenngatasuzume0919.JPG
























幼虫はメンガタスズメと酷似しているが、クロメンガタのほうが尻角の曲がり具合が大きいので区別できる。
体色は、他に褐色型、緑型があるようだがこの黄色に紫は強烈に目立つ。
枯葉に擬態した色なのだろうか?
成虫も幼虫も鳴くということだが、成虫の鳴き声しか聞いていなかった。
この幼虫がとまっている茎を少し揺すると、頭を振ってギュッという音を出した。
何回か試したが、鳴いたのはこの一回だけだった。
kuromenngatasuzume1-0919.JPG

















以前にも載せたが、成虫はドクロ模様の人面蛾だ。
ここでもこの顔を見る事が出来るということ。
来年、是非とも探してみたい1種である。
kuromenngatasuzume.JPG


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。