今年は多いアカボシゴマダラ

今年の暑さのせいだろうか？
お会いした方との虫の話の中で、必ず出てくるのが「アカボシゴマダラ」だ。
様々な地域でも、皆一様に多いとおっしゃる。
昨年までは見かけるといっても均せば数日に一度程度の割合だったが、今年は出掛けると一日に数頭は必ず目撃するほど個体数が多い。
今年春まで勤めていた埼玉県北本市の公園では、昨年成虫の目撃例が数件で越冬幼虫が初めて見つかり新聞掲載となった。
それが今年は、9月初めまでに20頭以上の成虫が捕獲されている。
この急速な拡大には、とにかく驚かされる。

















丘陵でも若いエノキを見つけるとかなりの確率で幼虫か蛹、蛹殻がついている。
ここ2年ほど確認してきたが、今までで最も繁殖している状況だ。
↓蛹。この幼木はこの2年幼虫がついたことがない。　　　　　↓車道沿いの幼木で見つかった蛹殻

























先日初めて尻と頭の方に2か所黒い穴のあいた死んだ蛹を見つけた。
寄生されたと思ったが、ヤマトシリアゲの仕業の可能性もあるようだ。＊
この木も昨年までは幼虫を確認していなかったが、今年は終令幼虫が数頭いて継続観察していた。
それにしてもこの拡大スピードに危機感を抱くのはこちらの方である。

＊当初寄生され死んだと記していたが、愛野緑さんから情報をいただき訂正した。
愛野緑さんありがとうございました。

コメント 8

ゴマダラチョウの場合、翅長１５～２０ｍｍ位の寄生蜂が１頭出てきましたが、蛹に空いた穴の大きさは覚えていません。
このアカボシの場合、寄生でしたらかなり小さめのハチかハエでしょうね。
by 愛野緑 (2010-09-24 09:15) 

Hirokouさん、こんにちわ。
ブログを拝見していると、やはり季節が変わったことを実感します。どの記事も知らないことばかりで、とても楽しいです。
仕事は9月末には、片付きそうですので、10月からは丘陵散策ができそうです。
この１週間、Tさんが旅行中ですので、仕事がはかどっていますよ（笑）。
また、ご一緒させてください。そうそう、鳥は撮らないのですか？
by ootaki (2010-09-24 12:49) 

愛野緑さん　コメントありがとうございます。
寄生と書きましたが、実際にはハチの羽化を見ていないので推定です。
中を見るか採集するかすればよかったですね。
近いうちに、とりあえず回収してみます。

by hirokou (2010-09-24 19:51) 

ootakiさん　コメントありがとうございます。
この2日ですっかり秋になってしまい、半袖では寒いです・・・・。
ようやく本格的な秋の虫の季節の訪れ、ぜひ丘陵でお会いしたいです。
あっ、Ｔさんお帰りになられたようですね！
鳥は、手持ちの200mmレンズで撮れるものだけを撮影しています。

by hirokou (2010-09-24 19:59) 

こんにちは。
もしかしたらヤマトシリアゲに吸われた跡かもしれません！
by 愛野緑 (2010-09-27 10:43) 

愛野緑さん　コメントありがとうございます。
ヤマトシリアゲは生きているものを襲うことは少ないとされ、蛹が既に死んでいたなどの可能性が高いですね。昨日見に行ったのですが、おっしゃる通り、そこにヤマトシリアゲがいて殻が破られ中身がすっかりなくなっていました。
by hirokou (2010-09-27 12:09) 

こんばんは。
私のヒオドシチョウ蛹についての観察では、いくつのも蛹がヤマトシリアゲに襲われて体液を吸われていましたので、生きているムシも無視できないかと(笑。
by 愛野緑 (2010-09-27 20:06) 

愛野緑さん　コメントありがとうございます。
ヒオドシチョウの蛹も襲われているとすると、シリアゲの可能性が高いですね。弱ったり、死んだ虫を食べているところしか見た事がなかったので、嬉しい情報です(^.^)今後この点も観察対象にしてみたいと思います。
by hirokou (2010-09-27 20:47)