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元来南方系のシロヘリクチブトカメムシ [セミ・カメムシ]

草むらに、今までに見た事のないカメムシがいた。
まだ翅が無いので幼虫だ。
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先日、丘陵でHさんから南方系で北上しているというカメムシの幼虫の写真をいただいた。
まさしくそれと同じカメムシだった。
元来、九州から沖縄に生息するツノカメムシ科で肉食性の「シロヘリクチブトカメムシ」。
調べると、10年ほど前からすでに関東に分布域を広げていたようだ。
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背中のオレンジ色が特徴。
ここでは数匹がまばらに見られた。
かなり敏感で、近づくとすぐに姿をかくしてしまう。
まだ成虫を見た事が無いが、時間の問題だろう。
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‘モガ’な装い シロモンノメイガ [チョウ・ガ]

早朝の谷戸を散策。
まだ眠っているのか?「ヤマトシジミ」。
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草むらを歩くと、たくさんの小さな蛾が飛び立ち葉の裏に隠れる。
そんな中、朝露に濡れた葉の上にじっととまっているものがいた。
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おぉっオシャレ!
まるで「モガ」の装い!!
昔を知る人には、わかっていただけるだろう。
シックな濃い茶に白い水玉模様の衣装をまとい、すくっと背筋を伸ばした姿勢が今にも踊り出しそうな「シロモンノメイガ」。右奥の葉裏に見えるのは踊りの相方だろうか?
ガだが地味なチョウよりも美しく、目を惹かれる。
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エノキの幼木で、「アカボシゴマダラ」の幼虫が脱皮殻を食べていた。
今年は成虫の姿も毎日のように良く見かけるが、小さなエノキを探せば必ずと言っていいほど幼虫も見つかる。今見られるのは短角=越冬幼虫がほとんどだ。
この調子だと来年も、今年以上にたくさんのアカボシの飛翔が見られそうだが、やはり外来種なので、どうしたものかと考えてしまう。
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オオカマキリのオスとメス [その他の虫]

今年はオオカマキリが多いなぁといった声をよく聞く。
そう言われれば目にすることも多いのかなぁ?
皆さんの身近ではどうだろうか?
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ところでカマキリのオスとメスの違いは何?
「このカマキリはオスメスどっち?」って聞かれると、見た目の大きさで判断して大きければメスで小さければオスと答えるが、案外単独でいると大きいのか小さいのかわからない場合が多い。
今の時期は交尾しているのを目にするので、こうしていると下にいるお腹の大きいのがメスで、上に乗っかっているのがオスだとわかる。またメスはお腹が膨れているので判断しやすい。
では個体識別ではどこが異なるのか?
最もわかりやすいのが尾端、お尻の先にひげが何本あるかだ。
お尻の先にひげが2本なのがメス。
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ひげが4本なのがオスだ。
若い個体の場合、メスのお腹も膨れていないのでここで見るのが確実だろう。
捕まえると鎌の攻撃を受け痛いので、素早く見るのが好ましい。
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モノトーンではなかった花炭 [自然]

今日は里山の秋祭り。
例年傍観者だったが、今年はボランティアとしてお手伝い。
里山クラフトコーナーで子供たちに「小枝のえんぴつ」づくりを楽しんでもらった。

イベントでは、毎年「花炭づくり」をされていて楽しいので見せていただいている。
里山の様々な素材を炭化させ、出来上がった形の面白さやモノトーンの色が楽しい。
これらを写真に撮るとカラーでも白黒で写したような面白さだ。
松ぼっくり
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ところが今年の炭の中にモノトーンでないカラフルなものがあった。
素材は聞かなかったが、とても美しく輝くBlue。
モノクロの写真の一部カラーになったようで面白い!
これも自然の色なのだろう。
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タカアザミと虫たち [植物]

今日は久しぶりに暑い一日となった。
午前中にビオトープ湿地を覗いてみた。

途中のコナラの木の根元で、オオスズメバチが横たわっていた。
見上げると頭上の幹で数匹が羽音を立てている。
触角や足を食いちぎられ、争いに負けて死んだワーカーのようだ。
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6つある湿地の畦に、人の背よりも高いアザミが大きな株をいくつも根付かせている。
下向きにたくさんの紫色の花を付ける、存在感のある「タカアザミ」だ。
数年前にここを掘り返してビオトープを作ったら、埋土種子が目覚めそれ以来毎年たくさんの花を咲かせている。
暑いくらいの日差しの下で、アザミの花にたくさんの虫たちが蜜を求めて集まっていた。
オレンジの翅が鮮やかな「キタテハ」。
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大きな羽音を立てて、花から花へ忙しい「クマバチ」。
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「ツマグロヒョウモン」のオスも蜜を吸うのに必死のようで、近づいても全くお構いなしだった。
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この湿地の周りには、ミゾソバやアキノウナギツカミなどが咲いているが、タカアザミだからこそ呼べる虫たちもたくさんいて湿地を賑やかにしてくれているのだ。


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