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黒い赤トンボ ムツアカネ [トンボ]

今回北八ヶ岳に行った狙いは、高地の湿地に生息する「黒い赤トンボ」を見たかったから。
「黒い赤トンボ」とは変な表現だが、アキアカネなど一般的に赤トンボと呼ばれるのものは、トンボ科アカネ属に属し、これらは成熟するとオスが赤みを帯びてくる。
このアカネ属の中に、成熟しても赤みを帯びないものが3種おり、その中の1種が「ムツアカネ」で成熟すると黒色化する。(残り2種は、ナニワトンボ、マダラナニワトンボ)
北海道や本州の高層湿原に生息し、氷河期の生き残りと言われている。
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木道上のあちこちに真っ黒く成熟したオスがいた。
気温が低いせいか近づいても逃げず、そのうち翅を震わせて弱々しく飛んでいく。
メスを探すが見つからず、ようやく交尾したペアを見つけたが別のオスが追い払い、湿地の奥に飛んで行ってしまった。
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個体数は多いが全てオスだった。
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逃げない個体が多いので、捕まえてじっくり体を観察してみた。
大きさはアキアカネよりかなり小さく、マユタテ?さらに小さいヒメアカネほどだろうか。
胸の模様は、黒と褐色で黒い部分は光の加減で青ぽっくも見える。
毛深いなぁと思ったが、近くにいたアキアカネも見てみると同じように毛深かった。
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かなり寒かったのでもういないかと思ったが、たくさんの個体を見る事が出来て良かった。
来年以降、機会があればぜひメスも見てみたい。


今年最後のキべリタテハ [チョウ・ガ]

メルヘン街道を走っていると、道路中央に茶色い蝶がとまっているのが目に入ったが、既に遅くその上を通り過ぎてしまった。
戻ってみると、翅を閉じた「キべリタテハ」だった。
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翅の欠損もなく綺麗な個体だ。
車に轢かれてはと指を差し出すと乗って来たので、道路脇の日の当たる葉の上に移動させた。
すると翅を開いてくれた。
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年に数回しか見られないが、いつ見ても深いエンジ色にブルーの斑紋、縁のクリーム色がとても美しい。
少しすると体が温まってきたのだろう、翅を震わせたかと思うと飛び去ってしまった。
今年はもう見る事がないだろうと思っていたので、偶然にもじっくり観察もでき嬉しい出会いだった。
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北八 紅葉の白駒池 [季節]

土日に岐阜の美濃白川まで行く用事があり、折角なので一度見てみたかった虫を見に、長野県北八ヶ岳に寄り道をした。
金曜日の夜中に出発し、佐久SAで車中泊。
翌朝、メルヘン街道を走ると標高が上がるにつれ白樺など周りの木々が色づいて来た。
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聞いていたラジオから白駒池の紅葉がそろそろ見頃で、今年は夏の暑さと台風が無かった事でここ数年の中でも一番美しいという話が聞こえてきた。
それでは通り道なのでと早速寄ってみた。
このあたりは今までに何度も訪れているが、白駒池は初めてで標高2000mを超えるところにある池としては日本最大らしい。
薄暗い森を歩いて池に出ると、紅葉したドウダンツツジが水面に映えてとても綺麗な景色だった。
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池一周30分少し、池から少し歩くと白駒湿地があるというので行ってみた。
湿地近くの木道も見上げれば色とりどりで、上を見たり足元を見たりと忙しい。
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植物は枯れ湿地は茶色だが、ナナカマドの葉と赤い実が彩りを添えていた。
ここではアキアカネが見られたが、その他の虫は残念ながらほとんど見る事が出来なかった。
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