心地よい季節 [季節]
明日から6月、間もなく梅雨だがそれまではからっとして心地よい。
田んぼは代かきが終わり、田植えを待つだけ。
シュレーゲルアオガエルの鳴き声が谷戸に響いていた。
田んぼの周りを歩くと、無数のイトトンボが足元から飛び立った。
「アオイトトンボ」だろうか。
ここ数日でかなりの数が羽化したようだ。まだ体の色も淡く、飛ぶ姿も弱々しい。
大きなタチシオデの葉裏で、「ルリタテハ」の幼虫を見つけた。
そろそろ蛹になる大きさだ。他でも終令に近い3匹の幼虫も見つかった。
きれいな蛹が見れるかも・・・・。
このあいだ木柵で見つけたヒオドシチョウの蛹は、残念ながら跡形もなくなくなっていた。
ノブドウの葉に「アカガネサルハムシ」がいた。
自然光で見るとさらに美しい!
丘陵のある場所で、巣だったシジュウカラの雛に親鳥が餌を与えているのをほほえましく眺めていたらその後ろの枝に茶色く尻尾の長い鳥が飛んできた。
見るとサンコウチョウのメスだった。オスは少し前から確認していたがメスは今シーズン初めてだ。
今年もどこかで子育てをしてくれるのかと嬉しく思う。そっと見守ってやりたいものだ!
カメムシが目に付く [セミ・カメムシ]
これも異常気象のせいなのだろうか?
このところの寒さのせいで、虫たちの発生も遅れているようだ。
観察を続けているイボタについたウラゴマダラシジミの蛹も、まだ羽化していない。
そんな中、今日最も目に付いたのがカメムシの仲間たちだ。
少し前から成虫が見られるようになった、「クヌギカメムシ」の仲間。
草陰で交尾をしていた「セアカツノカメムシ」。
今日一番多かったのが「アオクチブトカメムシ」の幼虫だ。
これはハバチの幼虫を捕食中。
今年は、まだ成虫を見た事がない
両端のツノとお尻のハサミの赤が綺麗な「ハサミツノカメムシ」のメス。
オスは立派なハサミがありメスを挟んで交尾する。メスのハサミは短い。
形が面白く、愛嬌のある「ノコギリカメムシ」。
お尻のギザギザをのこぎりの歯に見立てての名前だろう。
この他にも、これからまだまだ多くの種が見られると思うと臭い虫でも楽しみだ!
影の正体は? [両生類・爬虫類]
初見の蝶たち [チョウ・ガ]
先日、コナラの酒場で「スミナガシ」が樹液を吸っていた。
今年初めてみる、蛹で越冬して羽化したきれいな春型だ。
日が傾いて暗く、ストロボをたいたので目が青く光っているが、自然光でもストロボ光でもいつみても藍色がきれいな蝶だ。
今年は、なかなかアゲハの仲間を撮影する機会がない。
5月初めにツツジに吸蜜に来ていた「カラスアゲハ」を偶然見かけたが、これ以降出会っていない。
湿地にトンボを見に行った時に、草原で休んでいた「キアゲハ」。
翅が傷んで色が褪せ、特に片側の後翅は半分ほど欠損していた。
これで飛べるのかと思っていたら、この後さっと飛んで行ってしまった。
さすがに敏捷とまではいかなかったが、たいしたものである。
そう寿命は長くなさそうだが、無事役割は果たしたのだろうか・・・・?
5月初めに上のカラスアゲハがいたツツジに来た個体は、さすがに羽化したてという感じで美しかった。今年はまだ、ナミアゲハを撮影出来ないでいる。いつになるやら?
林縁のハンター ひげおやじ [その他の虫]
今日は晴れて日差しはあったが、日陰に入ると風が心地よく過ごしやすい一日だった。
林縁では、コミスジが2頭でテリ争い?はたまたランデブー?という光景があちこちで見られた。
林縁脇の草原で、最もよく目に付いたのがひげおやじこと「オオイシアブ」だ。
木や低木の葉上に待機していて、獲物が来るとスクランブル発進!
あっという間に捉えてしまう。
凄いのは、葉上で首をきょろきょろ左右上下に動かして獲物を探しているところだ。
こんなハンターに狙われたらひとたまりもないだろう。
今日は、獲物を捕食しているシーンを2回見た。
共に甲虫。甲虫と言えば、昆虫の中でも硬い外骨格と硬い翅を持ちいわゆる装甲車のような部類だが、ひげおやじは主にこれらをターゲットとしているようだ。
今まで見かけたところでは、キマダラカミキリ、テントウムシ、コメツキムシ、コガネムシなどの前翅の間に口吻を差し込んで体液を吸っているのが最も多い。
硬い装甲を身に纏っていたとしても、油断できないのが自然界なのだ!