アリグモの獲物 [その他の虫]
暖かくなって、木柵の上にはいろんな生き物たちが姿を見せてくれる。
特にシャクトリムシやナナフシモドキの幼虫などは必ずといってよいほど歩いていて、
それらを餌食にしようというのだろう、ハエトリグモの仲間があちこちで待ち伏せしている。
先日、最初に見つけたのは「ネコハエトリ」のオスがウンカの幼虫をくわえているところだった。
いつもは素早く逃げるのに、この時ばかりはかなり近寄ってもじっと動かず。
メスは全体が茶褐色だが、オスは頭胸部が黒い。
ここではこいつが最も多いようだ。
次に見つけたのは、アリが何かをくわえている?
よく見たらアリではなく、「アリグモ」だった。
獲物はカメムシの幼虫。
アリグモの幼体かタイリクアリグモかわからないが顎が小さいのでメスのようだ。
こちらもいつもはさっさと逃げ出すが、獲物が重いのか?あたりをくるくると回るばかり。
しまいにはカメラに向かってポーズまでしてくれた。
強力な顎で頭を挟まれたカメムシの幼虫は、まだ生きていて足を少し動かしていたがどうしようもない。
木柵の上では、今日も恐るべき弱肉強食のシーンが繰り広げられている事だろう。