エゴシギゾウムシ [甲虫]
早いところでは既に散ってしまっているが、あちこちでエゴノキの白い花が満開だ。
下向きにぶら下がった小さな花がかわいらしい。
ハルジオンの花粉を食べている?虫がいた。
コガネムシの仲間かと思ったが、見た事がない色と模様。
調べると「エゴシギゾウムシ」という名前。
幼虫はエゴの実を食べて育つらしい。エゴヒゲナガゾウムシと同じだが、今までエゴの実でこのゾウムシを見た事がなく、エゴヒゲナガより個体数が少ないのだろうか?
名前にシギゾウムシとつくものは、口吻が鳥のシギの嘴のように長いのが特徴だが、残念ながら花の中に隠れて見ることが出来なかった。
花粉を食べているのか、蜜をなめているのか定かではない。
とびっきり美しい ハムシ [甲虫]
アカタテハ幼虫VSフクラスズメ幼虫VS? [自然]
カラムシの葉を二つ折りにして糸で綴った巣だ。
可哀そうだが確認のため葉を開いてみると、まだ若いアカタテハの幼虫が出てきた。
春、このあたりで越冬を終えた成虫が飛んでいたのを良く見かけたので、あの親が卵を産んだに違いない。
アカタテハの幼虫に気を取られていたのだが、良く見ると周りにカラフルな大きな毛虫が・・・・・。
何とフクラスズメの幼虫も同居していた。
アカタテハが15mmほどなのにフクラスズメは50mmを超える大きさ、凄い食欲でカラムシの葉を食べている。
この両者、共に食草がカラムシ。親がたまたま同じ場所に産卵したのだろう。
写真の赤マルにはフクラスズメ幼虫は、4匹しか映っていないが全部で10匹は軽く超える集団でどう見てもフクラスズメ幼虫の圧勝。アカタテハ幼虫はきっと生き延びられないだろう。
ここのカラムシは株が少なく、フクラスズメの幼虫自身も全てが蛹になれるか疑問だ。
アカタテハ幼虫の行く末を憂いでいたのだが、何とすぐ先で草刈が行われていた。
恐らく次は、ここが刈られる。
こんな道端の僅かな草を刈る必要性を考えてしまった。
コガタスズメバチの営巣初期の巣 [ハチ・ハエ・アリ]
越冬から目覚めた女王蜂は、5月頃から一匹で巣をつくり働き蜂の子育てをする。
この時期の巣は、とっくりを逆さにした形をしているがこの巣はまだそこまで出来上がっていないようだ。働き蜂が羽化し巣作りをするようになると、とっくりの首の部分を壊し、内側の巣材を削って材料に加えながら外側に重ねて大きく丸くなっていく。
少し様子をうかがっていたが、どうやら女王が不在のようなのでちょっと中をのぞかせてもらった。
巣内の上面に9室の部屋がつくられ卵が産みつけられていた。
少し待ってみると、口に巣材をくわえて戻って来た。
さっそく巣作りを開始。くわえてきた巣材で形作っていく。
巣材は樹皮と唾液を混ぜ合わせたもので、採って来た木の種類によって色が異なるため縞の模様が出来上がる。世界に一つしかない素晴らしいデザインだ。
今の時期は、種に関わらず多くの女王蜂たちがせっせと巣作りに励んでいる。
コナラの葉裏に巣をつくっていた「ムモンホソアシナガバチ」。
コナラの幹の根元に巣を作っていた「キアシナガバチ」。
木の看板の下側に、巣穴をほって外の様子をうかがう「クマバチ」。
ここには3匹のクマバチが、等間隔に並んで巣穴を掘っていた。
たまに間違えて隣の穴に潜り込んで、追い出される光景も見られ面白い。
何の蛹? [チョウ・ガ]
いつもの木柵を探索中に、ぶら下がっている蛹を見つけた。
見た事のない蛹、蝶であろうとは思ったが、はて何だろう?結構大きい蛹だ。
アゲハチョウ科とは形が異なるので、タテハチョウ科までは絞ったがそこからが分からない。
タテハチョウ科は、意外と実物の蛹を見た事のない種が多いのだ。
全体に白っぽく、先端がオレンジ色のトゲが2列に並んでいる。
このあたりで見かけるチョウと周りにある食草、蛹を見た事がないチョウから調べた結果、
「ヒオドシチョウ」だった。なるほどこの横にエノキの大木があった。
今までこの場所でヒオドシチョウを見た事がなかったのだが・・・・。
今日は一つ勉強になった。
駐車場で、T.Urabeさんとこの蛹について◎△×だよと話をしたものの、気になって調べたら違っておりました。T.Urabeさんすみません。