里山ビオトープ湿地 [自然]
今日は、通っている丘陵のビオトープ湿地についての打ち合わせと観察会があり参加した。
「ビオトープ=BIOTOP」とはドイツ語で「野生の生きものの住む場所」という意味。
今あるビオトープは保全保護し、自然の失われた場所には新たにビオトープをつくる事で多くの生き物たちが住めるようになる事が目標。最終的には、連なったビオトープを拡げていってネットワークとして生き物が行き来し生息域を拡大していく事が理想だ。
管理目的や今後の管理方法などを話し合った後、現地を視察。
既に、ニホンアカガエルやヤマアカガエルが産卵、繁殖しそれを捕食するヤゴやヘビ、アオサギなどが生息、利用するまでになってる。
植生は区画によって状況が異なるが、水位の高い区画ではミズガヤツリやウキヤガラ、フトイ、低いところではミゾソバ、コウガイゼキショウ、イグサ、アカバナなど。
撹乱した区画では埋土種子からタカアザミ、カンガレイ、コツブヌマハリイなどが復活している。
湿地を観察していると、クロスジギンヤンマが、数匹テリ争いをしていた。
途中で見つけた生き物たち。
ビオトープとは直接関係ないが、そばのマユミにいた「キバラヘリカメムシ」。
今年初見だ。
昨日シロアリの結婚飛行を見たが、アリも昨日女王が飛び立ったようだ。
あちこちで「クロオオアリ」だろうか?
翅のある女王の姿が見られた。
湿地の畦では、「シロコブゾウムシ」。
畦のクズなどは、これからの管理で除去するためこの虫にとっては厳しいかもしれない。
今湿地を賑わしている「シュレーゲルアオガエル」がお昼寝中?
鳴いていても姿を見る事は至難の業だが、こんなところにいるとは。
このビオトープをさらに整備して、多くの生き物たちが暮せるような環境にしたいものだ。
明日は、「スゲの観察会」。
あいにく雨の予報だが、雨天決行なので参加の方は、里山民家に13:00集合!
チョウかガか? [チョウ・ガ]
オヘビイチゴの黄色い花で、蜜を吸う虫を見つけた。
ストローを伸ばしてしきりに蜜を吸っている。
いつもは敏感でカメラを向けると逃げるのだが、この日は余程空腹だったのだろうか?
体長は14-17mmほどの大きさ。
黒地に白と黄色の斑が美しい。セセリチョウの仲間か?
一般的に、チョウとガの区別として言われている事は、
チョウ ガ
触角 先端がマッチ棒状 くし状、棍棒状、糸状
体 細い 太い
活動時間 昼行性 夜行性
とまった時 翅を閉じる 翅を開く など
正解は、ガである。
チョウ目、マドガ科の「マドガ」。
幼虫は、ボタンヅルを食草とする。
確かに触角は糸状、翅を開いてとまっている。体の太さは微妙だが昼に蜜を吸っている。
チョウでもダイミョウセセリやタテハチョウの仲間など翅を開いてとまるものもいて一概にこれらの特徴でチョウとガを分けることは難しい。もとはどちらも同じ仲間なのだから!