里山民家の繭玉飾り [季節]
昔ながらの小正月の行事である繭玉飾り。
一般の家庭では、飾っている家はほとんど無いのではないだろうか。
その昔養蚕農家がその豊作を祈願して飾ったことから始まり、地域によって様々な形に変化していったとか。
繭に見立てた団子をミズキや柳などの枝に刺して、五穀豊穣を祈願するのが多いようだ。
14日の小正月に丘陵の里山民家で、この飾りを見た。
繭玉団子にみかん 毎年恒例に飾っているようだ。
この日二人の小学生の女の子が、民家でずっと遊んでいた。
そのうちの一人を飾りの前でパチリ。
飾りのみかんのような髪留めが可愛らしい(^.^)
後で撮った写真を二人に見せると、キャッキャッと笑い合っていた。
昔は飾りの前でのこんな賑やかな光景が、あちこちの家で見られたのだろうと思いを馳せたのだった。
コカマキリの越冬卵趙 [その他の虫]
この時期、虫を探していると良く見つかるカマキリの卵。
オオカマキリは草むらで、ハラビロカマキリは木の枝に、しかしコカマキリの卵がなかなか見つからなかった。
意外と人工物や枯れ木などに見つかるようだ。
他のカマキリの卵に比べ、細長い。ハラビロに似ているが茶色一色だ。
シュロの葉の裏に見つけた卵趙はカタツムリの仲間を巻き込んでいた。
そこにカタツムリがいた時にメスが卵を産んだのか、はたまた死んだ殻のところに卵を産んだのか?
見つけた時には殻の中には何も無い状態で、どうだったのかわからないが生きていた時に卵趙を産み付けられ死んだなら何てタイミングの悪い不幸なことか!
もしそうだとしても、かわいそうだがこれも自然の厳しさなのだろう。
久しぶりのルリビタキ [鳥]
谷戸を歩いていると「ルリビタキ」が目の前の枝に止まった。
以前に「ルリビタキの若いオス」で紹介したやつだ。
若いオスとしたが実はオスかメスかはわからない。
今日は、以前と違い近寄っても逃げない。
カメラを構えて寄っていくとカメラ目線でこちらをじっと見る。
しゃがんで構えていると、地面に降りたり近くの枝に止まったりと僕の周りをちょこちょこ動き回りかなり近くまで寄ってくる。
木の幹に止まるアクロバットな動きも相変わらず。
こうなるとなかなか愛らしく、きっとメスだと思うのであった!
緑の森の博物館の湿地を歩いていると、湿地から梢に飛び上がった。
見たことの無い鳥で、図鑑で調べると「アカハラ」かと思うのだがどうだろう?
帰り道に地面で餌を啄ばむ「ツグミ」がいた。
今までも散々見かけたが、撮影しようとするとクェックェッと馬鹿にしたような声を発し飛んでいく。
今日も近づくとちょこちょこ歩いて遠ざかりその距離は縮まらず、何とかトリミングして見れる距離まで近寄ることが出来た。
今日は虫ネタはお休みである(^.^)
ほんとに良く似たキノカワガ [チョウ・ガ]
今日は久しぶりに暖かい一日であった。
こんな日が続いてくれればと思うのだが明日からまた寒くなり、そうはいかないようだ。
春よ来い!早く来い!。
雑木林でも虫たちの気配はほとんど無い。
だがようく目を凝らせば、何か見つかるものだ。
コナラの木にいたのが「キノカワガ」。
樹皮に擬態したその姿は本当に不思議だ。
どうしてこんなに樹皮にそっくりなのか?
名前もまさしくその姿を写している。
進化の過程で木の皮に似ることに特化したのだろうがその結果は恐らく意図したとおりだと思われ、芸術的にも素晴らしいと思う!!
梢では雀たちが賑やかに囀っている。
雀は人の営みと共に生きてきた鳥で、人里近くでないと棲めないそうだ。
そういえば山の中ではほとんど見かけない。
本来は人と最も親しい鳥かもしれない。
丘陵のみかん畑 [季節]
夏の頃、アゲハやクロアゲハがよくやって来て産卵していたみかん畑に蛹を探しに行って来た。
が食痕のある葉は残っているものの肝心の蛹が1つも見つからない。
見つかるのは、「ハラビロカマキリ」の卵ばかりだ。
元々ここに幼虫がいなかったのか?食痕は他の虫のものなのか?蟷螂に食べられたのか?良くわからないがすっかり当てが外れてしまった。
谷戸の別の場所の数本の木も見に行ったがここでも見つけられなかった。
残念だ!
帰りに大エノキの低い枝に付いている「イラガ」のマユを見つけた。
まるで卵形に白と茶色の模様がとても芸術的。
マユによってこの模様はそれぞれ異なるようなので、他にも探して比べてみると面白いかもしれない。
イラガにはご本家イラガとヒロヘリアオイラガがいるが、最近は後者の方が勢力を増しているようだ。
コナラの木では、「クヌギカメムシ」の仲間の卵が木の割れ目にたくさん産まれていた。
綺麗な緑色でゼリー状の物質に包まれている為、光沢があり美しい。
クヌギカメムシの仲間にはクヌギ、ヘラクヌギ、サジクヌギといるが東京近郊では、ご本家クヌギは名の通りクヌギの木に、コナラに産卵するのはヘラの傾向があるとの事。ここでもそれが当てはまるのかは確認していないので良くわからない。
夕方、西久保田んぼでジョウビタキのメスがテリトリーを見張っているところに出くわした。
ゆっくり近づきじっとしているとかなり近くまで来てくれた。
ふっくらしたからだと小さな瞳がとても愛らしい!
近くの茂みがチャッ・チャッと騒々しい。
顔を出したのはウグイスだった。
普段、藪の中からなかなか出てこないので久しぶりにその姿を見ることが出来た(^.^)