越冬中のサンショウウオ 見っけ! [両生類・爬虫類]
まともに探しても虫がなかなか見つからないので、カブトムシの幼虫でも出てこないかと雑木林に落ちている朽木をひっくり返して探すことにした。朽木の神経衰弱である。
夏場ちょろちょろと水が流れていたが、今は流れがなくなってしまった場所の傍にあった朽木をひっくり返したらカエルのような生き物が。
よく見るとサンショウウオだ。
夏は水が流れオニヤンマも産卵していた場所は、冬になって流れがなくなったが落ち葉は湿り、雨が降った後は水が流れている水の流れ道。そこから2mほど離れたところの朽木の下だった。
水筋からは少し離れているものの、朽木の下は湿っていてきっと心地良い環境なのだろう。
サンショウウオは年に数回、山にキャンプに行った時にお目に掛かるぐらいでさっぱり種類はわからない。
帰って調べると恐らくトウキョウサンショウウオではないかと思われる。
大きさや体の模様からまだ幼体だろう。
アップで見ると、顔はつるんとして小さな指がとても可愛らしい。
全く動かずじっとしているので、少し触ってみようかとも思ったがかわいそうなので写真を撮ってまた朽木を元に戻しておいた。
それにしてもサンショウウオが棲んでいるほどの丘陵の自然は、いつまでもこのままであって欲しいし守っていかなければならないと改めて思ったのであった。
ウメの花とアカボシテントウ [甲虫]
夕方にはやはり寒さを感じたが、これくらいの気候ならありがたい!
丘陵の梅が咲き始めた。
十本前後並んでいる中で、蕾が膨らみそれぞれの木に数個の花をつけていた。
赤い梅と白い梅どちらも綺麗だ。
このウメの木の幹には、以前からアカボシテントウが越冬していたのだが今日の暖かさのせいか交尾しているのを見つけた。
虫たちも訪れる春を感じているようで、こちらもうれしくなってくる。
梅もアカボシもRICOH CapioR7でのマクロ接写で撮影した。
手軽にクロ-ズアップできるのでありがたいコンデジだ。
昨日は珍しくツグミが近くまで近寄らせてくれ撮影できたので載せておこう。
EOS50D+EF70-200mm f2.8L IS USMの200mm望遠端で撮ったものをトリミングした。
200mmでは、トリミングをしなければここまでのサイズでは見られない。
虫を撮るにはそこそこいけるのだが、鳥が相手ではやはり厳しいのだ((+_+))
土壌動物観察会に参加する [その他の虫]
今日は、野山北・六道山公園の生き物倶楽部の土壌動物観察会に参加した。
土壌動物とは、生活史の全部または一部を土壌中で生きる動物だ。
生態系の中でも、落ち葉や動物の糞、死骸などを食べ分解し土に戻すなど重要な役割を果たしている。
一般的に土壌動物といわれるものには、大きなものはモグラやミミズ、ダンゴムシ、小さなものではトビムシ、カニムシ、線虫、クマムシまで様々な動物が含まれる。
あいにくの雪模様だったが、雪の中雑木林で土をすくいふるいにかけ白い模造紙の上に落ちたもの、残った物の中から見つけた動物をビンに入れた。
これが案外見つからず、見つかっても小さいのでビンに入れるのに苦労したのだ。
それにしてもこれがとても面白くて皆さん口数少なく必死に探すのであった。
突然‘あっトビムシが飛んだ‘とか叫んでいたりして(^.^)
Fieldでは目視で捕獲し、教室に戻ってから実体顕微鏡での観察だ。
捕獲したのは、ザトウムシ、陸貝、ヤスデ、ミミズ、トビムシ、ダニ、クモ、ダンゴムシ、ハエ・アブの幼虫、アリなどで季節柄もあるのだろうゴミムシやハサミムシなどの昆虫は見られなかった。
先生が事前にツルグレン装置を設置していただいていてそこで捕獲したものや、他で捕まえていたサンプルなども見せていただいた。
中でも今日捕まえた「カニムシ」は名前どおりのその姿。
体長4mmほどだがカニというよりザリガニのようで、ハサミがあり威嚇し後ずさりするところが面白い。
これはなかなか好評で、皆さんの被写体になっていた。
こんな生き物が雑木林の土の中にいるなんて!!!
先生曰く、昔海の中だったところが地殻変動で隆起し山となり、そこに生活していた生物が進化したのだそうだ。
図鑑とにらめっこをし、恐らくこれは「アカツノカニムシ」。
個人的に好きなのはこの「ニホンヒメフナムシ」。
フナムシといえば、海釣りで餌にしたあのテトラポットにうじゃうじゃいるやつだが、まさしくその小型の山版である。
先生の話がまさに真実味を帯びてくる存在だ。
似たものにワラジムシやダンゴムシがいるが良く見るとちょっと違うんだなぁ。
また、この観察会は時期を変えてやるので是非次回も参加しようと思う!
普段見ない・見れない土の中の生き物を見るのはとても面白い!!!
マエムキダマシふたたび [セミ・カメムシ]
今日は、暖かかったなぁ♪
いつもの服装で歩くとあせばむ程。
落ち葉の下からオオイヌノフグリが小さな花を一面に咲かせていた。
歩いているとジョウビタキのオスが柵に止まっていた。
写真を見ると、案外背景が綺麗で羽の白斑がハートの形に見え面白いので載せておこう(^.^)
お題の虫、マエムキダマシこと「クロスジホソサジヨコバイ」。
相変わらずヤツデの葉をめくっていて、久しぶりの再会である。
このヤツデでも数は少なく、この一匹のみしかいなかった。
今日のは背中のクロスジが薄く、赤い筋が目立つ個体。
クリッとした黒い目が可愛らしい な~んて。
前にもお話したとおりこちらはお尻。
今回は、少し本来の頭をぼかしてみました。
5mmほどの大きさで葉の裏にいるため、片手で葉をひっくり返しもう一方の手で外部ストロボの付いたカメラを持ってシャッターを切るというなかなか大変な撮影だ。
葉を手で持っているため被写体が揺れるのでストロボが必要なのだが、100mmのマクロレンズなので内部ストロボでは光が回らず外部ストロボをつけるしかなくカメラがとても重たくなってしまう。
今日はディフューザーを忘れたので、翅が光り影が出来てしまった(T_T)
背泳ぎの名人 マツモムシ [セミ・カメムシ]
今まで水生昆虫を紹介したのはシマアメンボだけ。
子供の頃は、ゲンゴロウ、ガムシ、ミズカマキリにタイコウチなど近くの小川で捕まえたものだったが、今では小川の護岸がコンクリートで固められ、田んぼや畑も無くなって取り巻く環境がすっかり変わってこれらの虫たちも姿を消してしまった。
昨年、西久保田んぼの池で「マツモムシ」を見つけた。アメンボに混じって、水面をすいすい得意の背泳ぎだ。
長い後足には毛が密集しこれをオールのように巧みに使って水面を泳ぐ。
翅もあり飛ぶのも得意らしい。
水面で生活している水生昆虫の中でお腹を上に向けて生活しているのはマツモムシだけだろう。何故このスタイルで生活しているのか不思議である。
餌が取り易い?天敵から逃れられやすい?何らかのメリットがあると思うのだがどなたかご存知なら教えて欲しい。
光の来る方向に腹を向ける習性があり、水槽に入れて下から光を当てると腹を下に向けて泳ぐのはとても面白い。