小さな雑木林 淵の森 [自然]
以前に雑誌で見た「淵の森」という雑木林に行った。
西武鉄道池袋線の秋津駅で降り、歩いてJR武蔵野線の新秋津駅を少し越えた所にある通称「トトロの森」。
開発の危機から、雑木林を残したいと思う人々とあの映画監督の宮崎駿さんが力を合わせ所沢市と東村山市の公有地として残された。
とても小さな雑木林だが、実際に足を踏み入れるとクヌギやコナラを中心に武蔵野の面影を残す豊かな森だ。
今の時期はカンアオアイが落ち葉の下で花をつけ、春にはスミレやアズマイチゲ、ムラサキケマンなどが咲くらしい。
カンアオイを探したのだが残念ながら見つけることが出来なかった。
入り口を入ると、宮崎駿さん直筆の碑がありその先には淵の森の掟という立て札も。
反対側から森を望めば西武鉄道の黄色の電車が走るのが見えた。
木々が葉を落としているので、見通しもよくさらに小さく見えるが夏には緑が繁茂し様相が一変するのだろう。
この森の横には柳瀬川が流れており、そこから「淵の森」と宮崎駿さんが名付けたそうである。
柳瀬川にはカワセミが棲み、鮎も遡上する、両岸とも自然護岸が残っているのも自然が豊かな要因だと思う。
迎えてくれたのはコゲラと十数羽の「アトリ」の群れ。
アトリは地面で何やら啄ばんでいたようだが、近づくと一斉に高い梢に飛び上がった。
残念ながら虫は見つけることが出来なかったが、また春になったらこの森に来て見たいと思う。