背泳ぎの名人 マツモムシ [セミ・カメムシ]
今まで水生昆虫を紹介したのはシマアメンボだけ。
子供の頃は、ゲンゴロウ、ガムシ、ミズカマキリにタイコウチなど近くの小川で捕まえたものだったが、今では小川の護岸がコンクリートで固められ、田んぼや畑も無くなって取り巻く環境がすっかり変わってこれらの虫たちも姿を消してしまった。
昨年、西久保田んぼの池で「マツモムシ」を見つけた。アメンボに混じって、水面をすいすい得意の背泳ぎだ。
長い後足には毛が密集しこれをオールのように巧みに使って水面を泳ぐ。
翅もあり飛ぶのも得意らしい。
水面で生活している水生昆虫の中でお腹を上に向けて生活しているのはマツモムシだけだろう。何故このスタイルで生活しているのか不思議である。
餌が取り易い?天敵から逃れられやすい?何らかのメリットがあると思うのだがどなたかご存知なら教えて欲しい。
光の来る方向に腹を向ける習性があり、水槽に入れて下から光を当てると腹を下に向けて泳ぐのはとても面白い。