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土壌動物観察会に参加する [その他の虫]

今日は、野山北・六道山公園の生き物倶楽部の土壌動物観察会に参加した。
土壌動物とは、生活史の全部または一部を土壌中で生きる動物だ。
生態系の中でも、落ち葉や動物の糞、死骸などを食べ分解し土に戻すなど重要な役割を果たしている。
一般的に土壌動物といわれるものには、大きなものはモグラやミミズ、ダンゴムシ、小さなものではトビムシ、カニムシ、線虫、クマムシまで様々な動物が含まれる。

雑木林01.24.JPGあいにくの雪模様だったが、雪の中雑木林で土をすくいふるいにかけ白い模造紙の上に落ちたもの、残った物の中から見つけた動物をビンに入れた。
これが案外見つからず、見つかっても小さいのでビンに入れるのに苦労したのだ。
それにしてもこれがとても面白くて皆さん口数少なく必死に探すのであった。
突然‘あっトビムシが飛んだ‘とか叫んでいたりして(^.^)



土壌生物観察01.24.JPGFieldでは目視で捕獲し、教室に戻ってから実体顕微鏡での観察だ。
捕獲したのは、ザトウムシ、陸貝、ヤスデ、ミミズ、トビムシ、ダニ、クモ、ダンゴムシ、ハエ・アブの幼虫、アリなどで季節柄もあるのだろうゴミムシやハサミムシなどの昆虫は見られなかった。
先生が事前にツルグレン装置を設置していただいていてそこで捕獲したものや、他で捕まえていたサンプルなども見せていただいた。



アカツノカニムシ01.24.JPG中でも今日捕まえた「カニムシ」は名前どおりのその姿。
体長4mmほどだがカニというよりザリガニのようで、ハサミがあり威嚇し後ずさりするところが面白い。
これはなかなか好評で、皆さんの被写体になっていた。
こんな生き物が雑木林の土の中にいるなんて!!!
先生曰く、昔海の中だったところが地殻変動で隆起し山となり、そこに生活していた生物が進化したのだそうだ。

図鑑とにらめっこをし、恐らくこれは「アカツノカニムシ」。



ニホンヒメフナムシ01.24.JPG個人的に好きなのはこの「ニホンヒメフナムシ」。
フナムシといえば、海釣りで餌にしたあのテトラポットにうじゃうじゃいるやつだが、まさしくその小型の山版である。
先生の話がまさに真実味を帯びてくる存在だ。
似たものにワラジムシやダンゴムシがいるが良く見るとちょっと違うんだなぁ。
また、この観察会は時期を変えてやるので是非次回も参加しようと思う!
普段見ない・見れない土の中の生き物を見るのはとても面白い!!!


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