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名前の通りお腹の長いハチ [ハチ・ハエ・アリ]

咲いている花も少なくなったが、アザミやセイタカアワダチソウなどでよく見かけるハチがいる。
「ヒメハラナガツチバチ」という噛みそうな名前。
毛深い体に、長~いお腹でセイヨウミツバチを引き延ばしたような印象だ。
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このツチバチの仲間の多くはコガネムシの幼虫に寄生する。
コガネムシの幼虫は土中で生活しているので、それに寄生して産卵するため土に潜るのは得意だ。
メスは翅先が褐色でお腹に白い毛の筋があるが、オスは翅先の褐色が無く、腹には白い毛と白色の帯があり区別はしやすい。
似た仲間に、体の毛が金色のキンケハラナガツチバチという種もいて今の時期良く見かける2種だ。
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2010年11月8日 東京都
 膜翅目 ツチバチ科 ヒメハラナガツチバチ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM

今年もピンクのコバネイナゴ [バッタ]

今年良く通った谷戸を訪れると、日の当たる場所に狂い咲いた季節外れの「スミレ」。
このところの暖かさがそうさせたのだろうか?
紅葉にスミレは面白い。
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近くにもう一株見つかった。
こちらは、今日開花したのかとても綺麗な花だった。
この季節に、スミレの花を愛でられるとは思いがけないプレゼント!
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湿地の草には色付いた「コバネイナゴ」がいた。
バッタが紅葉?
昨年、埼玉県のK公園で濃いピンク色のものを見たが、今日見つけたのは薄いピンク色。
夏から秋にかけては体が緑色で背は茶色の成体ばかりだが、晩秋になると体全体褐色の個体が多く見られる。もともと緑のものが褐色に変わるのか、幼虫から脱皮して褐色になるのかは分からない。
そんな中で、ピンク色のものも見られるのだ。
もっと濃いショッキングピンクのものを探してみようと思う。
いるかなぁ・・・・。
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2010年11月13日 東京都
 スミレ目 スミレ科 スミレ
 直翅目 バッタ科 コバネイナゴ
CANON EOS40D,SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO

秋はオレンジ色 [自然]

いい天気が続いていて、毎日が心地よいが朝晩はかなり冷え込んできた。
先日紹介した「トチノキ」もすっかり葉を落とし、見上げれば遮るものも無く、真っ青な空がくっきり。
木の根元には、落葉してくるくる丸まった葉っぱが陽の光を透かしてオレンジ色に輝いていた。
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雑木林を歩くと、綺麗に黄葉しているのは桜の葉である事に気付いた。
インフォーメーションセンター横の「ウワミズザクラ」も今が今年3回目の見頃だ。
1回目は、春から初夏のブラシのような白い花。
2回目は、夏の終わりの緑、赤、紫の色とりどりの実。
今が3回目。年に3回も人を魅了させる事が出来るのは凄い!
奥に見えるのはコナラの葉っぱ。ウワミズザクラの葉が散る頃にオレンジ色になるのだろう。
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歩いていると樹上からひらひらと枯葉が・・・。
と思ったが下草に見事な着地。
葉っぱではなくチョウ、成虫で越冬する「テングチョウ」だった。
この翅の色はまるで落ち葉、今の季節最も有効な擬態かもしれない。
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2010年11月11日 東京都
 ムクロジ目 トチノキ科 トチノキ
 バラ目 バラ科 ウワミズザクラ
 鱗翅目 タテハチョウ科 テングチョウ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


冬越しするトンボ [トンボ]

尾根道の道端でヌスビトハギの葉が黄葉していた。
ひっつき虫の実がだいぶ落ちているなぁと見ていたら、細い枝のようなものがふわっと飛んで茎にとまった。
茶色いイトトンボ?
今の時期見られるアオイトトンボやオオアオイトではない。
という事は!
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数年来、ここ狭山丘陵で探していた「ホソミオツネントンボ」のメスだった。
人から見たという話は聞いていたが、なかなか見つからないでいたのだが、こんなところにいたとは。
たまたまヌスビトハギを見ていたからわかったが、そうでなければ存在には全く気付かないで通り過ぎていただろう。
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成虫で冬越しするトンボで、越冬時は茶色いが春になると綺麗な水色の体色に変化して水辺に現れ産卵する。
この色で冬枯れの林縁や草はらでじっとしていると、風景に溶け込んでまず見つける事は難しいだろう。
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2010年11月11日 東京都
 蜻蛉目 アオイトトンボ科 ホソミオツネントンボ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


枯葉のようなクロコノマチョウ [チョウ・ガ]

このところ、歩いていると足元からさっと飛び立つ「クロコノマチョウ」を良く見かける。
まず、先にこちらが見つける事はない。
それほど景色に溶け込んでいるという事だ。
この日も、飛んでくれて初めてその存在に気付いた。
とまったところを撮影したが、奥に見える日に透けた落ち葉の雰囲気や色具合にとてもよく似ている。
これではいても見つける事は、難しいだろう。
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何とか翅表の目玉模様を撮りたいとひつこく粘ったが、やはり難しいものだ。
この個体、翅先の突起から秋型で、青みがかった黒色からオスと思われる。
丘陵のススキやジュズダマで幼虫や蛹は見られるが、水辺に近いところが多いのはそういったところを好むという事なのだろうか。乾燥した草原のススキなどでは見た事が無い。
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2010年11月8日 東京都
 鱗翅目 タテハチョウ科 クロコノマチョウ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX
 
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ


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