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色とりどり [季節]

自然の色は本当にきれいだなぁ。
まもなく命尽きる前の最後の輝きだろうか。
そんな葉の上で、あとわずかな命を声に託している虫がいる。
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表現は様々で、こちらは薄い赤色で自らを表現する。
みんなを輝かせるのはやはりおひさまの光。
明日はどんな輝きに出会えるだろうか?

僕は青い空色に輝きたい!
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2010年11月1日 東京都
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


大きなミミズ? [その他の虫]

昨日今日と青空がのぞいたが、天気の悪い日が続いたものだ。
少し前になるが、雨上がりの道で大きなミミズを見つけた。
それにしては色が黒いなぁ。

そうミミズではなかった!
では何か?
いつ記事にしようかと思案してきたが、これも旬のものなのでそう長い間暖めておくのはうまくないのでようやくである。
だいたい暖めておくほどのものでもないような・・・・・。

くにゃくにゃした長いものがお嫌いな方は、これ以降は見ない方が懸命だ。
もうおわかりだろう。
正解は、「ハリガネムシ」である。
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ハリガネムシといえば、ご存知の通りカマキリ、特にハラビロカマキリに寄生する寄生虫。
今の時期、カマキリを捕えお腹を刺激したり水につけると、お尻の方からぬぅっと出てくるまさしく針金のようなやつ。
アップにして見ると白黒斑模様になっていて、どちらが頭でどちらが尻かわからない。
こんなものが入っているから、カマキリのお腹は大きいのだろうか?
お腹の中で動かれるとさぞかし気持ちが悪いだろう。

ハリガネムシの生活史はこうだ。
元来水中生活を送っているが、卵から孵化するとトンボやカゲロウなどの水生生物の体内に入りそれが羽化すると一緒に地上へ出る。
地上へ出た宿主(寄生した相手)がカマキリなどに食べられると、一緒にカマキリのお腹へ入りそこでさらに成長し、成熟する今頃カマキリを水辺に誘導し腹から出て再び水中へ戻るらしい。
どうやってカマキリを誘導するかは、今もって謎のようだ。
(先日紹介した昆虫病原糸状菌エントモファガ・グリリは胞子を効率よく拡散させるために草のてっぺんに、冬虫夏草のオサムシタケは地中に、宿主を誘導するといわれている。)
そして水中に戻ると、そこで冬を越して翌年交尾し産卵する。
カマキリのほかにもバッタやツユムシなどにも寄生するらしい。
バッタやツユムシは基本的には草食なのだが、どうやって体内に入るのだろう?
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ここは水辺ではないが、何故ここにいるの?とあたりを見渡せば車に轢かれたカマキリがいた。
なるほど、このカマキリのお腹から出てきたに違いない。
カマキリがぺしゃんこなのに、どうしてこいつは生きている?
この生命力も今まで繁栄している理由の一つなのだろうが、彼らの自然における役割とはいったい何なのだろうか?
わからない事の多い不思議な生き物だ。
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2010年10月26日 東京都
 類線形動物門 ハリガネムシ綱 ハリガネムシ目 ハリガネムシ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


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