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チョウのようなトンボのようなオオツノトンボ [その他の虫]

チョウのような触角にトンボのような体、透明な翅からはトンボに見えるだろうか。
ヤマトクロスジヘビトンボと同じアミメカゲロウ目に属する、ツノトンボ科の「オオツノトンボ」。
オオツノトンボ1-0618.JPG
















丘陵の草原でツノトンボを探していたら、草の茎にとまっていた。
夜街灯の明かりにもよく飛来する。
体を密着させてお尻を高く上げてとまるのがお得意のポーズ。
オオツノトンボ2-0618.JPG
























ツノトンボの仲間はほかにツノトンボとキバネツノトンボがいる。
中でもキバネは黒と黄色の模様で人気が高いが、ここでは見られないだろう。
オオツノトンボ0618.JPG


トンボと名のつく虫 [虫]

梅雨に入ったものの数日暑い日が続いたが、今日は雨の予報。
少し蒸し暑いが昨日よりは過ごしやすいかもしれない。

昨日、いつもの道を歩きながらふと見上げるとホオノキの実がいつの間にか大きくなっていた。
たくさんのトゲトゲがあるグロテスクな形だ。
ホオノキ0617.JPG
















ヨモギの茎に黒い影を見つけた。
葉の隙間から覗くネズミ顔。
ヤマトクロスジヘビトンボ1-0617.JPG

















ヘビトンボの仲間の「ヤマトクロスジヘビトンボ」だった。
トンボと名がついているが、アミメカゲロウ目ヘビトンボ科に属しトンボではなくクサカゲロウやウスバカゲロウと同じ仲間で飛ぶのは至極下手である。
幼虫は孫太郎虫と呼ばれ水の中に住み、カワゲラの幼虫などを食べる肉食性で陸に上がり土の中で蛹になる。蛹の間も体を動かす事が出来て、噛みつくちょっと変わった虫だ。
ヘビトンボの蛹については、昆虫写真家の新開孝さんがblog「ひむか昆虫記」で紹介されている。
ヤマトクロスジヘビトンボ0617.JPG
























ヤマトクロスジヘビトンボのすぐ近くで、羽化したてのガがいた。
墨汁を垂らしたような渋い模様の翅に黒と黄色のトラ模様。これもハチに擬態しているのか?
名前はチョウ目シャクガ科の「トンボエダシャク」。幼虫の食草は、ツルウメモドキなど。
仲間のウメエダシャクと似ているが、翅の模様と前胸背が黒いのでトンボエダシャクでよいと思う。
昼間から飛ぶガだ。
数時間してから戻ってみたが、翅の状態は変わらなかったので、うまく羽化できなかったのかもしれない。
トンボエダシャク0617.JPG


ヤブキリの脱皮 [バッタ]

林縁の葉で成長した「ヤブキリ」が目に付くようになってきた。
キリギリスの仲間で、間もなく成虫の姿が見られるだろう。
葉っぱの裏で、脱皮しそうな個体を見つけた。
少し見ていたがなかなか変化がないので、少し歩いて戻ってきたら既に始まっていた。
ヤブキリ脱皮0612-11.40.JPG
11:40














 







小さな翅が見える。
体はだいぶ抜けたが、長い足が大変そうだ。
ヤブキリ脱皮1-0612-11.43.JPG
11:43



 

 
















いよいよ長い足を抜くようだが、ここでビックリ。
後足の前節が折れ曲がっている。
確かにお腹の先がまだ抜けていないのに、足を抜こうとするのは物理的に無理がある。
脱皮失敗か?
ヤブキリ脱皮2-0612-11.45.JPG
11:45























気にして見ていたが、心配無用であった。
足を抜くと、不自然に曲がったところは何もなかったかのように伸びた。
まだ体が柔らかいからなのだろう。驚くべき柔らかさ!
この状態は、お尻の部分だけでぶら下がっている。お尻が命綱だ。
ヤブキリ脱皮3-0612-11.50.JPG
11:50






















ほとんどが抜けて、あとはお尻だけ。メスなので長い産卵管が大変そうだ。
足がしっかりして葉を掴めるようになったのだろう。
体を曲げて、前足で葉につかまり産卵管を抜く。
ヤブキリ脱皮4-0612-11.56.JPG
11:56























観察してから17分後、産卵管も抜け脱皮完了。
脱皮の間は最も無防備な瞬間、この時に襲われたらひとたまりもない。
体がしっかり固まるまでは、まだ危険な状態だろうがここまで来たらひとまず安心 ほっと一息だ。
ヤブキリ脱皮5-0612-11.57.JPG
11:57


第5回緑の森フェスタ開催 [その他]

埼玉県入間市宮寺にあるさいたま緑の森博物館で、6月12日から20日まで「第5回緑の森フェスタ」を開催中です。
「緑の森を愛する方々の芸術性、学術性豊かな作品が150点以上展示、また博物館オフィシャルクラブの「緑の森倶楽部」では、活動展示の他に竹細工教室、切り絵、紙バッタづくりなど行っています。」
博物館向かいの林縁では、ヒメザゼンソウの花が見頃。先日はNHKのニュースでも紹介されました。
さいたま緑の森の博物館の詳細は、こちらをご参照ください。↓
http://saitama-midorinomori.jp/

緑の森フェスタ.JPG

















この催しに、虫の写真を1点出品しています。
今回は、樹上の葉に巣を作っていたところを、ちょっと覗いてみると巣から飛び出して威嚇してきたこわ~い虫の写真です。

展示されている中で、一番驚いたというか凄いと思ったのはある鳥の巣から出てきたもの。
巣に使われていた巣材を展示されているのですがそこから出てきたものに本当にビックリ!(鳥の羽ではありません。)
いったい何か?是非、会場でご覧になってみてください。
巣材.JPG


更紗模様のサラサヤンマ [トンボ]

先日、谷戸の柳のはえた小川(といってもほとんど水は流れていないのだが)で、一頭のトンボが行ったり来たりホバリングしたりと縄張りを張っていた。
今年はトンボにも目を向けてみようと思っていて、早速200mmで飛翔撮影。
なんせ見ただけでは、名前が分からないものが多く撮った写真で調べるのだ。
結構ホバリングをしてくれたので、まぁまぁ体側面の模様がわかる程度には写しとめることが出来た。SS1/300~400では、翅の羽ばたきは止められない。
サラサヤンマ0612.JPG
















これはヤンマ科の仲間では原始的な特徴を残していると言われている「サラサヤンマ」だった。
泥湿地の土や木に産卵し、幼虫は泥湿地の落ち葉の下などで生活する。
幼虫は、触角が長く複眼が小さいなど少し変わった形態をしているそうだ。
名前の由来は、腹部の黄斑を更紗模様に見立てたようだ。
サラサヤンマ1-0612.JPG

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