ハチか? [チョウ・ガ]
昨日、いよいよ関東も例年より遅い梅雨に入った。
クリの花も咲き、ゼフィルスの仲間を良く見かける。
クリの木の下の笹には「ウラゴマダラシジミ」。
今一番多く見かけるのが「ミズイロオナガシジミ」。
だが、大写しできるチャンスにはなかなか出逢えない。
ススキの葉の上でハチが交尾していた。
一見アシナガバチのようだが、こんなところで今の時期交尾をしているはずが無い。
何だろう?
ハチそっくりの色・形をしているのに実はこれ、ガなのだ。
スカシバガ科の「ヒメアトスカシバ」。幼虫の食草はヘクソカズラ。
よく似たものにブドウスカシバというのもいるが、このような見た目の上に、触ると腹部を曲げてハチがハリで刺すような仕草までするという。
ヒメアトスカシバがそうするかどうかは確認していないが、とにかくすごい!
このように毒をもつ生きものの姿かたちを真似て、捕食者から逃れる擬態をベーツ型擬態という。キスジトラカミキリなどのカミキリムシもこの擬態だ。
色々な虫たちが、長い進化の過程で身を守るために姿かたちを変えてきたのだろうが、小さな虫がハチのまねをすれば襲われないからまねをしようなんて考えているのだろうか?
考えれば考えるほど不思議でしょうがない!!