マダラアシゾウムシのなが～い戦い

昆虫酒場に来ているヨツボシケシキスイを観察していたら、視界の脇の方で動くものがいた。
１頭の「マダラアシゾウムシ」がもう１頭の上に乗っかっていたので、交尾をしているのかと思ったら、少し様子が違ったようだ。

乗っている方が、前足を振り上げて下のゾウムシを叩き始めた。

















次にお尻を上げ前足で羽交い絞めにして、長い口吻でつついている。
ガリガリと音が聞こえ、これはどう見ても交尾とは思えない。

















一旦離れたと思ったら、今度は向かい合って激しい張り手の応酬だ。
どちらも引かず見ていて面白い！

























張り手の次は、がっぷり４つに組んでの押し合い。まるで相撲を見ているようで、手に汗握る緊張感！
いったいどういう結末になるのだろうか？

























取っ組み合いの後、１頭がすたこらさっさと逃げ出した。
これで決着がついたのかと思ったのだが・・・・。

















この後、この戦いはほぼ同じ内容で延々２時間続いた。
両者の力は、ほぼ互角だったようだ。
途中２頭が木から落下、さすがにもう終わるだろうと思ったのだが、両者とも木を登りまた同じ場所で戦いを再開。何で同じ場所？何でそこまで？？？？
気が付けば、少し離れた場所にもう１頭いた。
どうやらそいつはメスで、そのメスをめぐっての戦いだったと思われる。
さすがにこれ以上付き合いきれず、後ろ髪を引かれながらもその場を後にした。
いったいどちらが勝ったのだろうか？