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シロアリの結婚飛行に出会う [ハチ・ハエ・アリ]

今日は朝からムシムシ湿気の多い暑さ。
ムシムシだからか?草原では、ハムシが異常な数飛び交い、立っていられないくらい。
これではどうしようもないとエスケープ。

別の谷戸を歩いていると、今年初「アサギマダラ」を目撃。突然の出現で、証拠写真程度。
後翅には啄まれたような跡が。旅の途中、鳥に襲われたのだろうか?
アサギマダラ0521.JPG

















小さな小川のほとりに来た時に、また小さな虫が無数に飛んできた。
カゲロウのように翅が透き通り綺麗に思ったが、その数に驚いた。
先ほどのハムシどころではない。
シロアリ2-0521.JPG
















いったいなんの虫?と捕まえてみると翅の生えたシロアリだった。
そういえば、シロアリは初夏の雨の後、暑い日の午前中に結婚飛翔をすると以前に聞いた。
今日はまさしく雨の後の暑い日で、今は午前中!
出所をたどってみると、あちこちの雑木林の奥や木で出来た橋から飛び立っている。
いちばん近い橋のところに行ってみた。
シロアリ1-0521.JPG















どうやらこの橋の材の隙間から翅のあるシロアリがどんどん出てきている。
その数、いったいどれくらいいるのだろうか?
この結婚飛翔は、有翅生殖虫がコロニーから旅立ち、新コロニーを創生するらしい。
シロアリ4-0521.JPG
















飛び立った後、翅を落とし相手を探して歩き回りメスは尾端を上げてフェロモンを出してオスを誘うらしい。出来たペアは倒木などの下の土中に新しい巣を作り交尾・産卵し新たなコロニーを作るそうだ。
これらの有翅生殖虫は何の武器も持たないため、かなりの数他のアリやトンボなどの敵に食べられてしまう。確かにこの上空に数匹のトンボが飛び捕まえて食べ、巣から出てきたものにアリが襲いかかっているのが見られた。中央の白いのがいかにもシロアリという兵隊アリだが何の役目も果たしていなかった。
シロアリ0521.JPG
















巣からでて間もなく尻を上げているのが多数見られたが、これがメスでフェロモンを放出しているのだろうか?
今日見たシロアリが家の材を食い散らすのか分からないが、木造の家に住んでいる方々には恐るべし脅威であろう!この時期、翅のあるアリには注意が必要である!!
シロアリ3-0521.JPG


賑わいだした昆虫酒場 [チョウ・ガ]

今日は本当に暑かった!夏日だったとか どうりで暑いわけだ。
こんな暑い日は、そろそろ酒場が賑わいを見せるのではと見に行った。
酒場近くでまず目についたのは、「サトキマダラヒカゲ」。
今年じっくり見たのは、初めてだ。
このチョウがいるという事は、今年も酒場はオープンしているようだ!
サトキマダラヒカゲ0521.JPG
















酒場に着くと、いたのはすべてサトキマダラヒカゲ。
多い時は6頭もが、場所取りの小競り合い。
まぁよくもこんなに集まったものだ。サトキマダラヒカゲ1-0521.JPG(写真は4頭)

















たまにオオスズメバチ来ると蹴散らされるがいなくなるとまた集まって来る。
隙を狙ってくるのが「クロヒカゲ」。
しかしサトキマに追い出されて、なかなか食事にありつけないようだ。
今日の力関係はオオスズメバチ>サトキマダラヒカゲ>クロヒカゲだった。
酒場近くで足元からクロコノマチョウが飛び立った。残念ながら撮影できなかったが、3種の中では一番大きなこのチョウが混じれば力関係はどうなるのか?興味深い。
他には、ヨツボシケシキスイ、ヨツボシオオキスイなども見られた。
クロヒカゲ0521.JPG
















別の酒場の根元の穴で黒い顎を見つけた。
突っつくと出てきたのは、コクワガタのオスだった。
コクワガタとしては大きい立派なオス。子供たちが見たら我先にと取り合いになるだろう。
昼間なので穴の中に潜み、夜になったら酒場に出るのだろう。
夜の酒場も見てみたい。近いうちに出掛けてみようと思う。コクワガタ0521.JPG


大顎を持つアリグモのオス [ハチ・ハエ・アリ]

今までアリグモはよく見かけていたがメスばかりで、オスをじっくりと観察する機会がなかった。
先日葉の上で、ようやく見つけた「アリグモ」のオス。
前足を触角のように動かしてアリのように葉の上を歩きまわっていたが、こんなに大きな顎のアリはいない・・・・。
昆虫は頭、胸、腹の3節からなりクモは頭・胸、腹の2節だがアリグモは頭と胸がくびれていてまさにアリのような体型に見えるところもすごい!
アリグモ.JPG
















相変わらずじっとしていないので、カメラを構えて追いまわすが思うようにとまってくれない。
そのうち葉の上から枝へ移動。
アリグモ2.JPG
















姿・形から見ても名前の通りアリに擬態しているのは間違いないのだが、その目的は?
攻撃性が強く、蟻酸を出すアリに似せる事で、自分の身を守っていると思われる。
それにしてもこの大顎で挟まれたら、まず100%逃げる事は出来ないだろう!
アリグモ3.JPG

何に擬態? シラケトラカミキリ [甲虫]

5月に入りすっかり雑木林は緑に覆われてきた。
トチノキがツリーのような白い花を咲かせている。
よく見るとハチやアブなどたくさんの虫たちが集まっていた。
葉がよく似たホオノキも白い花だが、ホオノキはモクレン科でモクレンに似た花をつけるので花を見ると見分けやすい。
トチノキ0517.JPG

























林縁ではヒメコウゾが、ピンクのぼんぼりの花を枝いっぱいに付けている。
枝によって濃いピンクから薄いピンクまで様々。
ヒメコウゾ0513.JPG
















足元の葉の上に小さな虫を見つけた。
ハムシかと思ったが、トラカミキリの仲間だった。
調べると「シラケトラカミキリ」。
コナラやクヌギなどのブナ科の枯れ木に産卵し、幼虫は材を食べて越冬し4月頃に羽化して出てくるようだ。
トラカミキリと言えば、黄色と黒の模様でハチに擬態している事で知られているがこのカミキリの模様はクロスズメバチあたりに似せているのだろうか?
シラケトラカミキリ0513.JPG


蛹になってもアリが・・・ [チョウ・ガ]

ようやくパソコンが修理から帰って来たので、blogの更新が出来るようになった。
1週間とにかく不便で、いかにパソコンに依存した生活をしているかを思い知ったのだった。

以前から観察している「ウラゴマダラシジミ」の幼虫。
イボタノキのアリがいる葉を探せば簡単に見つかった。
体の割にとても小さな黒い頭。
ウラゴマ幼虫0509.JPG


















そろそろ蛹になる頃だろうと、探して見たが蛹はなかなか見つからない。
アリがいる葉はすべて幼虫だろうと思っていたのだが、やけに膨らんだ背中を見つけた。
ウラゴマ蛹0513.JPG

















葉をひっくり返して見ると、それは蛹だった。蛹になってもアリがたかっていたのだ。
幼虫期に蜜や誘引物質を出しても、蛹になればそういったものはなくなりアリは集まらないと思っていたので驚いた。
他にアリがいる葉を探すと3頭の蛹が見つかった。
蛹になってもアリが集まる何かをこの蛹は持っているようだが、それが何かはわからない。
羽化の時に、アリに攻撃されないのだろうか?
ウラゴマ蛹1-0513.JPG

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