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クロコノマチョウの蛹 [チョウ・ガ]

クロコノマ蛹2.JPG丘陵でみつけていた「クロコノマチョウ」の蛹を見に行った。
蛹があった場所には落ち葉が積り、蛹は埋もれて見えない状況だった。
落ち葉を取り除いて探してみるがなかなか見つからない。
ようやく見つけた数個は、茶褐色の筋が見られ良い状態ではないように思われた。



クロコノマ蛹1.JPG黒くなって死んでいるものも。







クロコノマ蛹5.JPG中には何かに啄ばまれたものも2つあった。







クロコノマ蛹3.JPG探す中、翅が色付き間もなく羽化するであろう蛹が一つだけ見つかった。
ここまでくればきっとこの個体は大丈夫だろうと思う。

やはり12月に入ると、寒さや蛹化した草が枯れて地面に落ちたりして生存率はかなり低くなるようだ。


里山民家の吊るし柿 [季節]

焼き芋準備1210.JPG先週谷戸を歩いていると、刈り取った田圃で二人で何かしておられるのが目にとまった。
レンジャーのKさんとボランティアのIさんが枯れ枝を積み上げていた。




焼き芋1-1210.JPG聞いてみると週末のイベントで焼き芋を作るので、その準備をしているとの事。藁を敷いて、その上に枝を載せてと大変な作業だ。
残念ながら仕事でイベントには行けなかったが、きっとおいしい焼き芋が出来たことだろう!




柿2-1210.JPG民家で市田柿を作るため、柿を吊っていると聞いて見に行った。
今年も、あと半月で終わり。
そういえば昨年、この柿を作る工程を教えていただいたのを思い出して、あれから一年早いもんだなとつくづく感じた。




柿1210.JPG民家の軒下にはオレンジ色の柿がずらり。
おいしい市田柿になるには、これから手間をかけて仕上げられる。
年明けには、白い粉を吹いたおいしい市田柿をいただきに来よう!!


マツの減少により減りつつあるヤニサシガメ [セミ・カメムシ]

ヤニサシガメ幼虫1207.JPG雑木林のコナラの幹で「ヤニサシガメ」の幼虫を見つけた。
主にマツの樹上で生活し、小さな昆虫の体液を吸うカメムシの仲間。
すぐ隣にマツがあったので、そこから移ってきたのだろう。





ヤニサシガメ1-1207.JPG名前の通り、体にヤニの粘着質をまとっていて触るとべたべたする。
マツのヤニを足で体に擦りつけている習性が確認されている。
マツにとっては、害虫のマツ毛虫などを食べてくれるありがたい存在だが、近年マツ枯れなどでマツが減りこの虫を見ることも以前に比べて減ってきたように思う。



ヤニサシガメ2-1207.JPGハエの仲間だろうか?口吻で刺してお食事中だった。







ヨコズナサシガメ.JPGサシガメの仲間で良く見かけるのが、「ヨコズナサシガメ」(幼虫)だ。
中国、東南アジアからの帰化昆虫で、ケヤキやサクラ、コナラなど広葉樹で見られ生息域を拡大している。
今ではヤニサシガメより見る機会が圧倒的に多くなってしまった。


カモノハシのようなコミミズクの幼虫 [セミ・カメムシ]

コミミズク1207.JPG先日木柵をチェックしていると、奇妙な虫に出会った。
茶色で一見どちらが頭かお尻かわからない。
見ていると体を浮かせてちょこちょこ歩きだした。
どうやらヘラのようになったほうが頭らしい・・・。
まるでカモノハシのような頭である。



コミミズク1-1207.JPG良く見ると、ヘラの付け根に小さな目がついている。
これは、カメムシ目ヨコバイ科の「コミミズク」という虫の幼虫。
同じ仲間にミミズクという虫がいて、成虫は頭に1対の突起がある。
これが鳥のミミズクに似ている。さらに鳥のコミミズクは頭に突起がない。
このコミミズクにも突起がないところから名前の由来は鳥からきているのだろうか?


コミミズク2-1207.JPG危険を感じると、張り付いて動かなくなる。
歩くところが面白いので、指で触っているといきなりピョンと飛んでいなくなってしまった。さすがにヨコバイの仲間だ。
それにしてもすごい勢いで飛んで行って、無事着地できるのか心配してしまった。
幼虫で越冬するようで、次は成虫を見たいものである。


可愛い鳴き声のカネタタキ [バッタ]

夜になって丘陵の雑木林にフユシャクを探しに出かけた。
冬の夜の一人観察会。

雑木林は真っ暗で静まり返っていた。
暗闇のあちこちからガサゴソ音が聞こえる。鳥だろうか?
懐中電灯の明かりを頼りに、落ち葉を踏みながら歩いていると、急に樹上からバサバサと鳥が飛び立った。
こちらも驚いたが、きっと向うもびっくりしたに違いない。
かなりの木を探したが、残念ながらお目当ては見つからず、クロスジフユエダシャクの♂を一匹木の幹に見つけただけだった。
昨年は、この時期チャバネフユエダシャクやイチモジフユナミシャクなどが見られたのだが・・・。

カネタタキ12.09.JPGその代わりといっては何だが、木の幹で「カネタタキ」を見つけた。
本州、四国、九州に分布し、林縁や生垣などの樹上で生活しているコオロギの仲間。
オスは翅をこすり合わせて「チン、チン、チン」と鐘をたたいたような小さな声で鳴く。
その昔、枕草子でみのむしが鳴くと歌われたのは、この虫のことだといわれている。


カネタタキ1-1209.JPGメスには翅がない。
近年同じ樹上性のアオマツムシにおされて、すっかりその声がかき消されているのは寂しい限りだ。
アオマツムシの幼虫とも似ているので間違えられることもある。
耳を澄ませば鳴いているのは確認できるものの、姿を見つけるのは至難の業。


カネタタキ2-1209.JPGこの秋も鳴いている生垣でさんざん探したが、一度も見つけられなかった。
寒くなって鳴き声が聞かれなくなってしまったが、この時期まだ見る事が出来たのはうれしい!


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