SSブログ

マツの減少により減りつつあるヤニサシガメ [セミ・カメムシ]

ヤニサシガメ幼虫1207.JPG雑木林のコナラの幹で「ヤニサシガメ」の幼虫を見つけた。
主にマツの樹上で生活し、小さな昆虫の体液を吸うカメムシの仲間。
すぐ隣にマツがあったので、そこから移ってきたのだろう。





ヤニサシガメ1-1207.JPG名前の通り、体にヤニの粘着質をまとっていて触るとべたべたする。
マツのヤニを足で体に擦りつけている習性が確認されている。
マツにとっては、害虫のマツ毛虫などを食べてくれるありがたい存在だが、近年マツ枯れなどでマツが減りこの虫を見ることも以前に比べて減ってきたように思う。



ヤニサシガメ2-1207.JPGハエの仲間だろうか?口吻で刺してお食事中だった。







ヨコズナサシガメ.JPGサシガメの仲間で良く見かけるのが、「ヨコズナサシガメ」(幼虫)だ。
中国、東南アジアからの帰化昆虫で、ケヤキやサクラ、コナラなど広葉樹で見られ生息域を拡大している。
今ではヤニサシガメより見る機会が圧倒的に多くなってしまった。


カモノハシのようなコミミズクの幼虫 [セミ・カメムシ]

コミミズク1207.JPG先日木柵をチェックしていると、奇妙な虫に出会った。
茶色で一見どちらが頭かお尻かわからない。
見ていると体を浮かせてちょこちょこ歩きだした。
どうやらヘラのようになったほうが頭らしい・・・。
まるでカモノハシのような頭である。



コミミズク1-1207.JPG良く見ると、ヘラの付け根に小さな目がついている。
これは、カメムシ目ヨコバイ科の「コミミズク」という虫の幼虫。
同じ仲間にミミズクという虫がいて、成虫は頭に1対の突起がある。
これが鳥のミミズクに似ている。さらに鳥のコミミズクは頭に突起がない。
このコミミズクにも突起がないところから名前の由来は鳥からきているのだろうか?


コミミズク2-1207.JPG危険を感じると、張り付いて動かなくなる。
歩くところが面白いので、指で触っているといきなりピョンと飛んでいなくなってしまった。さすがにヨコバイの仲間だ。
それにしてもすごい勢いで飛んで行って、無事着地できるのか心配してしまった。
幼虫で越冬するようで、次は成虫を見たいものである。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。