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ヘラクヌギカメムシ [セミ・カメムシ]

今年は、クヌギカメムシを見る機会が少なかった。
昨年は、コナラやクヌギでメスや卵塊、交尾中の個体が結構見られたのだが・・・。

クヌギカメムシの仲間には、クヌギカメムシ、ヘラクヌギカメムシ、サジクヌギカメムシの3種類がおり見分けるのに手間がかかる。
違いはクヌギカメムシはオスもメスも気門の色が黒色。オスで気門が黒色でなければ、ヘラかサジだ。さらにヘラとサジの違いは、生殖器先端の形状で見分ける。
ヘラクヌギカメムシ.JPG先日雑木林でオスを見つけたので、どれなのかを確認してみた。
まず、気門が黒色でないのでヘラかサジである。










ヘラクヌギカメムシ生殖器先端1.JPG次に生殖器先端の形状を確認すると、先端近くまでは同じ太さで先が膨らんでいたのでこれはヘラクヌギカメムシだ。
もんじゃ焼を食べる時のヘラと似た形状と言えば分りやすいだろうか。
マクロで撮影して、トリミングをしたが手持ちのレンズではこの程度が限界だ。



ヘラクヌギカメムシ生殖器先端2.JPG少し前に職場でクヌギカメムシのオスの死体を拾った。
顕微鏡で生殖器先端を確認すると、今回のとは明らかに異なり
もう少し根元のほうからスプーンのように広がっていたのでサジクヌギカメムシだった。(残念ながら写真は撮れず)
並べれば一目瞭然の違いなのだが。
そのうち比較できる写真を、撮っておきたいと思う。
このようにオスは区別できるのだが、残念ながらヘラとサジのメスは特徴がなく見分けることは出来ないようだ。


クロコノマチョウ蛹の観察 [チョウ・ガ]

クロコノマ蛹1221.JPG12月14日に翅が色付いていた「クロコノマチョウ」の蛹を見に行った。
何とか羽化出来るだろうと思っていたが、予想に反して蛹は変色して死んでいた。
このところ今年一番の冷え込みを更新する日々で、昼の気温も上がらず心配していたのだが、残念な結果となってしまった。
まだ緑色の蛹も残っているが、やはり12月に入っての羽化は厳しいのだろう。


ツヤアオカメムシ1221.JPG蛹の上に積もったコナラの落ち葉を取り除いていると、丸まった落ち葉の中から越冬中の「ツヤアオカメムシ」が出てきた。葉の虫食い跡から白い物が見えたので、開いてみると出てきた。白かったのは、カメムシの腹の色だった。写真を撮っていると、やはり寒かったのだろう動き出して葉の陰に隠れようとした。
今年もあと10日となってしまった。そろそろ年賀の写真を選ばねば(^.^)

天蚕の繭 [チョウ・ガ]

コウヤボウキ1218.JPG今日も寒かったが、それなりの防寒をして出掛けたので昨日よりはましだった。
林縁の枝に白いぼんぼりがたくさんついていた。
「コウヤボウキ」の綿毛。
質素なクリスマスツリーの飾り(^.^)



ゴンズイ実1218.JPG歩きながら、ふと上を見上げると赤い実がたくさんあった。
「ゴンズイ」の実だ。
いつも歩いているのだが、なぜか今まで気付かなかった。
落ちずによくまだ残っているものだと感心。
こちらは少し賑やかなツリーの飾りになりそうだ。



ヤママユ繭1218.JPG雑木林で、天蚕(てんさん)の繭を見つけた。
繭のついていたクヌギの枝が落ちて、低木の枝に引っ掛かっていたのだ。
天蚕とはヤママユガ科の「ヤママユ」のこと。
年1回8~10月頃に現れ、卵で越冬する大型の蛾。
今の時期の繭は、羽化した後の空のもの。


ヤママユ1-1218.JPGこの繭から取れる糸は天蚕糸と呼ばれ、光沢があり、太く、伸度が大きく、織物にして丈夫でしわにならず、暖かくて手触りも良いなどの優れた特徴があり、繊維のダイヤモンドにもたとえられて珍重されている。一つの繭から、天蚕糸が600~700m程取れる。
黄緑色の綺麗な繭だ。
繭はこの時期良く見られるが、残念ながら成虫は今年も見る事が出来なかった。


寒い・・・・・。

ウグイスカグラ1-1217.JPG今日も寒い一日だった。
そんな中林縁で、ウグイスカグラがピンク色の蕾と花がをつけていた。
春に咲く花だが、今頃でも暖かければ花を咲かすらしい、暖かい・・・?









マユミ1217.JPGマユミの赤い種子は落ちて、ピンク色の果皮だけが残っていた。







ガ1217.JPG木の幹で菌に侵された蛾を見つけた。
頭の部分から、白っぽい菌糸?が四方八方に伸びている。
季節を問わず、カミキリムシやバッタなど同じような状態のものを見かける。
生きている間に、菌にやられて死んだのか?
死んでからやられたのだろうか?


ハラビロカマキリ1217.JPGまだ、ハラビロカマキリが大きなお腹で頑張っていた。
カマキリの仲間の中でも、最も遅くまで見られる種だと思う。
明日からはもっと寒くなりそうで、早く産まないと~。





菜の花1217.JPG里山民家の庭先では、菜の花が黄色い花を咲かせている。
冷え切った体でも、この花を見るだけで少し暖かく感じるのでありがたい。


クロオビフユナミシャク [チョウ・ガ]

このところフユシャクを探しているのだが、なかなか見つからない。
主に木の幹をチェックしているが、見つかるのは越冬中の虫たちばかり。

ナミテントウの越冬1207.JPGコナラの樹洞に集まった「ナミテントウ」たち。
普段はここで越冬しているが、暖かい日は動き出して日光浴?






クヌギカメムシの仲間の卵.JPGこちらはコナラに産みつけられた「クヌギカメムシ」の仲間の卵塊。
今年はクヌギカメムシの仲間を探すも、なかなか見つからない。
数が少ないのか、探し方が悪いのか?





ニホントビナナフシ1207.JPG良く見かけるのが「ニホントビナナフシ」。
相変わらず雑木林を歩けば、必ずといっていいほど見られる。
今年は産卵シーンと卵を見たいものだ!
といっても残された時間は、もうほとんどないかもしれない。




ウリハムシ1210.JPGコナラだったかクヌギだったかの割れ目に身を寄せている「ウリハムシ」がいた。
オレンジ色の鞘翅が目立って見つかりやすいと思うのだが。





クロオビフユナミシャク1210.JPGようやくフユシャクが見つかった。
「クロオビフユナミシャク」の♂。
残念ながら周りにメスはいなかった。

クロスジフユエダシャクの♂の昼間の飛翔もだいぶ少なくなってきた。
これからまだまだ出てくるフユシャク目当ての雑木林探索も、ますます楽しくなってきた!


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