ぽかぽか陽気 [季節]
昨日は風が強いものの、雲ひとつない青空、ぽかぽか陽気の一日だった。
歩いていてふと目に入った枝先の緑色。
「アオクサカメムシ」が枝に刺さっていた。
モズのはやにえ。このところ探していたのだが、見つからずにいた。
それにしてもカメムシとは・・・。
臭いは気にならないのだろうか?
草原を歩くと、バッタがぴょんぴょん飛び出した。
「ヒナバッタ」。まだ頑張っている。
越冬組の「ツチイナゴ」も今日は元気だ。
コナラの木では、11/27に見つけた「ハラビロカマキリ」がまだいた。
あれから10日経つが、お腹も大きくまだ産卵していないようだ。
早く産まないと、寒さで死んでしまうんじゃぁとつい心配になった。
寒い日はじっとしているのか全く姿が見えないのに、この日はあちこちで「アキアカネ」の姿が見られた。
宮野入谷戸の丸山のクヌギやコナラも紅葉から落葉へ。
歩道には落ち葉が積り、歩くとさくさくと音も楽しめる。
日が傾いた頃には、風もさらに強くなり寒くなってきた。
夕日にクワだっただろうか?の葉っぱがきれいだった。
暖かいお陰でたくさんの虫を見ることが出来て、満足の一日だった。
隠れ身の術 キノカワガ [チョウ・ガ]
12月に入り、そろそろ冬本番になってきた。
ますます虫もいなくなる中、冬の定番の「キノカワガ」を雑木林で探した。
ヤガ科キノカワガ亜科に属し、開長38~43mm。幼虫の食草はカキ、マメガキで年2回発生する。体色は白っぽいものや灰褐色のものなど変異が大きい。
成虫越冬するため、冬にも見られる虫の1種だ。
巧みに隠れ身の術を操る強者で、そう簡単には見つからない。
あきらめかけていたら、クヌギでようやく発見!
写真で見ると案外わかりそうなものだが、実際はなかなか難しい。
クヌギの幹の地衣類がついて白っぽい樹皮にとまって擬態している。
クヌギは色が濃いので、まだ比較的見つけやすい。
樹皮が白っぽい部分の多いコナラのほうが見つけにくいだろう。
それにしても自分の体の色や模様が見えるかのように、似た場所にとまっているのには驚かされる。
すぐ横のクヌギでも、もう一匹見つかった。
この個体は、体に沿って黒い筋があり、幹にいるとこの筋が樹皮の割れ目に見えるところが憎い演出だ!
アップで見てみると、体の表面を毛と端部が角ばった鱗粉が覆っていて、さらには凹凸もある。
見れば見るほどに、面白く不思議なキノカワガである!