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寄生されたヒメクロイラガ幼虫 [チョウ・ガ]

今日も柿の木の「ヒメクロイラガ」の幼虫を見に行った。
たまたまいた幼虫が、頭を左右に振ったり、体をくねらせて背中の何かを排除しようとしているように見えた。
持っていた虫めがねで見ると、背中に何か半透明のものがついている。
今日はマクロレンズを持ち合わせてなく、魚眼の最短距離でとりあえず撮っておく。
虫めがねの観察では、半透明のウジのようなものが背中を這っているようにも見え、また体に潜っていこうとしているようにも見える。
間違いなく寄生した何かの幼虫に違いない。
よく見ると少し上のトゲの根元から同じ生き物の顔?お尻?が出たり入ったりしている。
人間にとっては毒のある恐ろしいトゲを持っていても、何の役にも立たないさらに恐ろしい虫がいることを改めて実感させられた。
調べたところ、イラガの幼虫を寄生の対象とするコマユバチ、寄生バエがいた。
さらに面白いのは、コマユバチが寄生したイラガに寄生バエが卵を産んで、イラガの幼虫とコマユバチの幼虫をも寄生バエの幼虫が食べてしまうという記事があった。
上には上がいるものだ。
やはり自然界は、恐ろしく厳しい世界だが、これら寄生するものがいなければ、イラガの天下となってしまうかもしれない。個体数調節の重要な役割を担っているのも事実なのだ。
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丘陵の奥へ [自然]

今日は、所属している生き物倶楽部の有志で、午後から丘陵の奥へ分け入った。
といっても道はあり、道沿いの草花や昆虫を観察しながら途中の沢でガサガサをやって何が採れるかというものだ。
もちろん採って観察した後はリリース。
今にも雨が降りそうな天気の中を出発。とにかく蒸し暑かった。
林内は、曇っているのも手伝ってとても暗く目に付く虫はほとんど見つからず。
足場の良い沢で何か大きな影がいるという。早速ガサガサ。
大きな影の正体は、アズマヒキガエル?程の大きさのカエルだったが、残念ながら採取出来ず。
採れたのは、大きいもので10cm強の魚。
調べると「カワムツ」ではないだろうか?アブラハヤもいると聞くがそれとは違う。
コンデジで撮影したが、暗い中でピントが合わずこんなものしか撮れなかった。
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続いて底物。
「トウヨシノボリ」だろう。
この仲間も、クロ、シマ、オオなど細分化されなかなか難しい。
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砂利の中から採れたヤゴ2種。
妙に毛深く怖そうなやつ。
手持ちの図鑑で絵合わせをすると、最も近いのは「ヤマサナエ」だった。
ヤゴも難しくきっちり同定するには採集して詳細部を図鑑と照らし合わさなければならないが、図鑑を持ち合わせていない。
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もう1種はヤンマのヤゴのようだ。
こちらもこのあたりで見られる種と絵合わせで「ミルンヤンマ」とした。
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その他に、あちこちでたくさんのキノコが見られた。
教えていただいた名前を忘れてしまったので、また機会があれば。
最後に、最も気に入った花「マツカゼソウ」。
ヤマケイの図鑑によると秋風に吹かれる草姿に、そこはかとない趣があるのでこの名前がついたという。
ミカン科の中で唯一の草だそうだ。
雨が大降りになり、退散。
また、天気の良い日に来たいものである。
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イラガにも色々いるものだ。 [チョウ・ガ]

少し前に観察会で、参加者の方が柿の木の葉にたくさんの幼虫が並んでいるのを見つけたくれた。
柿の木は様々な虫たちの餌となるが、この木に付く虫は毒虫系のイメージがあり、どうも無意識に避けている感がある。

あの幼虫たちがどれくらい成長したか見に行った。
観察会で見た時は、皆で一列に縁に並んで葉を食べていたが、今日は大きくなってちりちりバラバラになっていた。
そのためかなり数が減っているように見える。
実際のところ、死んだり何かに食べられたりで生き残るのは僅かなのだろう。
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これは「ヒメクロイラガ」。
イラガは毒があるという事で有名だが、イラガの仲間は僕の持っている図鑑で12種、+記憶にある1種で13種もいる。この中で柿の葉を食べるのは3種。ほとんどの幼虫は、毒の針を持っている。
やはり柿の木の毛虫には、注意が必要だ。
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柿の実も大きくなってきたが、隣のクリの木のクリも負けじと頑張っていた。
ツクツクボウシやコオロギの鳴き声が聞こえ、秋の気配が・・・・・。
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葉の上からいい眺め?アシグロツユムシ [バッタ]

2mほどのクワの葉から長い触角がちょろちょろと見えていた。
クダマキモドキかツユムシか?
水色の目玉、赤い前脚のアシグロツユムシの幼虫だった。
ツユムシの仲間は、林縁の樹木や比較的高い草の葉の上で見られる事が多い。
それにしても小さな体でよくもこんな高さまで登ったものだ。
さぞかし眺めは良かろう。鳥などに見つからなければいいのだが・・・・。
見るとまだ翅もない初令の幼虫のようだ。
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1mくらいの高さの葉には、終令に近い大きさのもいた。
翅も大きく体もしっかりしている。
あと1回の脱皮で成虫になれそうだ。
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クズの枯れ葉には、「セスジツユムシ」の幼虫がいた。
緑の葉にぶら下がっていれば、体の筋が葉脈に、色も保護色となって見つかりにくいのだけれど、枯れ葉の上ではかなり目立っていた。
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夏だ!ススキだ!トリフンだ! [その他の虫]

タイトルは、いかにも楽しげで何?何?サザンかチューブの歌?はてさてドリフ?てな感じだが、内容は意外と地味なのだ。
夏の草はらのススキは、毎年楽しみな観察場所。
面白い虫たちがたくさん見られるから・・・・。

夏のススキの風物詩。
それがトリフン 鳥の糞に擬態したクモの仲間のトリノフンダマシだ。

今年も、ススキの葉裏を探せばいたいた。
一番多く見られるのは、茶色の体と大きなお腹に一筋の白い帯が目印の「シロオビトリノフンダマシ」。
顔?ブタ?個体によって少しずつ異なるお腹の模様が面白い!
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正真正銘の「トリノフンダマシ」がこちら。
最も鳥の糞に似ているかもしれない。
毎年、探してもなかなか見つからないという事は一番少ないのだろうか?
それとも探すのが下手なのか?
この日ようやく見つけた今年一匹目。
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最後に控えしおおとりは、まさしく「オオトリノフンダマシ」。
確かにお尻が小指の先ほどもあるデカイのがいてビックリだ。
こいつが面白いのは、お腹の二つの目のような模様の外側にある黒い筋。
見ているとこれがぐるぐると目の模様の回りを動く。
これは体内の組織が透けて見えているらしいが、何で透けているの?何で動くの?
是非一度ご覧あれ!!
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このクモたち、昼間はススキの葉裏でじっとしていて夜になると人知れず網を張る。
昔は、網を張らないクモと思われていたようだ。
ではいったいどんな網を張るのだろう?

という事で、昼間確認した場所に夜行ってみた。
7時ごろ、見ているとせっせとススキの葉と葉の間に糸を渡していた。
ベースになる葉があり、左の葉、右の葉と数本の縦糸?を張っていく。
どうも暗い中で、これが縦糸なのか良くわからない。
クモの巣は、縦糸と横糸で構成されていて、横糸に粘球というべたつく部分があり獲物はこれに捕えられる。縦糸はべたつかず、クモが獲物に近づいたり、巣の中を移動するための糸だ。
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このクモたちは、大きいものは直径1mほどの円の網を張るらしいが、この時はまだ縦糸?を張っている段階だったよう。
最後まで観察したかったのだが、この日は時間がなくここで観察終了となってしまった。
また改めて、網を張り終えるまで観察してみたい!
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