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ヤブにいたミルンヤンマ [トンボ]

このところヤンマの仲間を探して湿地周りの林縁を徘徊しているが、これがなかなか見つからない。
お目当ては、ヤブヤンマとマルタンヤンマ。
黄昏飛行では、茶褐色の翅のマルタンであろう個体が飛び交っているので見つかるだろうと思っていたのだが、これがなかなか難しい。

歩いていると後から、竹ヤブの少し奥に飛んで入っていくヤンマを見た。
オッと思って、とまったあたりを見渡すと いた!
だが狙っているものと、複眼や体の色が違う。
「ミルンヤンマ」だった。
ヤブにいるのにミルンとは・・・・・・。
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歩いているとまとわりついて指にとまった「オナガサナエ」。
ここ数日、汗のお陰か蚊だけでなく他の虫たちも寄って来てくれる。
嬉しい半面、からだ そんなに臭い??
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赤トンボの仲間が、目に付くようになった。
翅の縁紋あたりに褐色の帯が特徴の「ミヤマアカネ」も赤く色付いてきたが、片方の翅の帯がほとんどない個体がいた。ちょっと珍しいかも。
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マユタテアカネのお尻も赤くなってきた。
季節を先取りしたアカトンボたちの紅葉。
まだ夏の真っ盛りなんだけどなぁ!
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狭山丘陵にリスがいた! [哺乳類]

コナラの酒場に集まっている虫たちを見ていたら、後の木でガサガサと大きな音がした。
カラスかなと見ると、茶色い何かが木の枝の上を走っている。
ん~???
暑さも手伝ってちょっと頭が回らなかったが、とまってこちらを見ている生き物はまさしく「リス」だった。
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以前からリスがいるとは聞いていたが、見たのは初めて。
頭から尻尾の先まで30~40cmはあるだろう。
こうしてみるとつぶらな瞳がかわいい。
たまたま望遠レンズを持っていたので撮っていると、こちらが気になるようだがあまり逃げない。
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10分あまり木の枝を駆け回って、道を挟んだ木にぴょんと飛び移った。
さすがに樹上生活者、身軽だ。
この後、雑木林の奥に消えて行った。
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一応管理所に報告し、帰って調べてみた。

狭山丘陵では過去に、キタリスの死体が採集されている。
独立行政法人国立環境研究所の侵入生物データベースによれば侵入年代は1998年とのことだ。
また研究者のDNA遺伝子解析によってもキタリスと確認された。

キタリスとは、欧州、ロシア、サハリン、東南アジアに生息し、北海道のエゾリスはこの固有亜種。
喉から腹の毛は季節を通じて白く、冬毛は茶灰色で耳に立った長い毛がある。
夏毛は茶色で耳の毛はない。
エゾリスやニホンリスとの交雑や伝染病の媒介、生態系の改変が危惧され、特定外来生物に指定されている。
(国立環境研究所の侵入生物データベースより)

今日見たリスがキタリスかどうかは判断しかねるが、20年ほど前から目撃され続けている事を考えると、ペットが逃げたか、放された個体が繁殖している可能性は高い。

様々な外来生物が問題となっている中で、かわいいというだけでは済まされない現実を考えさせられる出会いだった。

*2007「瑞穂の動植物」によると過去に確認されているのはキタリス、シマリス、タイワンリス、ホンドリスの4種だそうだ。また、本来生息していないと記述したが、未確認のためこの部分は消去した。


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