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信州の甲虫 その3 イタドリハムシ・ドロノキハムシ [甲虫]

霧が峰の雑木林では、エゾハルゼミの「ミョーキン、ミョーキン、ケケケケケ」という独特の鳴き声が聞こえてきた。
初めてこの声を聞いたのは中学生の頃だったろうか。一度聞くと忘れない鳴き声だ。

霧が峰で見つけたハムシ2種。
共に赤系色が目立つ大型のハムシだ。

イタドリハムシ07.03.JPG道路沿いの葉上とまっていた、黒とオレンジの色彩のハムシ。
「イタドリハムシ」。
7.5mm前後の大きさで主にオオイタドリ、イタドリの葉に集まる。





イタドリハムシ1-0703.JPG普通種らしいが、今まで見た事がなかった。











ドロノキハムシ07.04.JPG霧が峰自然保護センター近くで見つけた、イタドリハムシよりさらに大きな「ドロノキハムシ」。
この虫も初めて見るハムシだ。
赤い鞘羽が印象的。




ドロノキハムシ1-0704.JPG大きさは10mm前後。
主にドロノキやヤナギ類の葉を食べる。


信州の甲虫 その2 ウンモンテントウ [甲虫]

もう少し信州ネタで我慢願いたい(^.^)

鬼無里1-0703.JPG蝶を撮影するのに、路肩に車を止めて辺りを見回した。
なかなか深山の雰囲気だ。






ウンモンテントウ07.03.JPG道路沿いの葉の上で、テントウムシを見つけた。
「ウンモンテントウ」である。
普通のテントウムシやナナホシテントウが8mm程度の大きさなのに対して、このテントウムシは10mm弱と一回り大きくこの仲間の中では大きい方だ。



ウンモンテントウ1-0703.JPG赤い地色に18~20個の黒い斑紋があり、斑紋の周りは薄いオレンジ色(黄色に近い)の縁取りでなかなか美しい。
このぼやっとしたオレンジ色が雲紋という名の由来だろうか?





ウンモンテントウ2-0703.JPG狭山丘陵では、見ることが出来ないのでうれしい出逢いであった!


信州の甲虫 その1 ハンノキカミキリ [甲虫]

マタタビ07.03.JPG山地を走っていると、つる性植物の白い葉が目立つ。
湿地に生えるハンゲショウのように葉の表面が白くなっている。
どうやら「マタタビ」のようだ。
猫にマタタビとよく聞いたものだが、実際に見るのは初めてだった^^;



ハンノキカミキリ0703.JPGヒメシジミを撮影していた草地のススキの葉上に、赤い派手なカミキリムシを見つけた。
緑の中にこの赤はとても目立つ!
少し遠いので望遠ズームで撮影したが、丈の高い草が密集していて近づけない。



ハンノキカミキリ1-0703.JPG調べると「ハンノキカミキリ」のようだ。
北海道から九州まで分布し、5~7月に見られ、大きさは15~22mmでハンノキ類、ヤシャブシ類に集まる。
狭山丘陵にもハンノキはあるが、かつて見た事がない。




ハンノキカミキリ2-0703.JPG何とか近づけないかと思案しているうちに、飛んで見失ってしまった。

今日からは、今回信州で出逢った甲虫たちを紹介する予定だ(^.^)



信州の蝶 その4 キマダラヒカゲ [チョウ・ガ]

霧が峰07.03.JPG白馬から走って、ようやく霧が峰に入った。
見渡す限り草原だ!





霧が峰1-07.03.JPG曇りのうえ日が傾いて、だいぶ暗くなってきた。
なだらかなカーブが続き、走っていても心地良い。






霧が峰3-07.03.JPGふと昨年の夏に行った、山口の秋吉台を思い出した。
心の中がスーとする感覚。






キマダラヒカゲ07.03.JPGそんな時に、道路脇に何やら羽ばたいているものが目に入り、車を路肩に止めた。
見ると、2頭のキマダラヒカゲが体を寄せあっていた。
どうやら2頭とも飛べないようだ。




キマダラヒカゲ1-0703.JPGヤマかサトかは判らないが、恐らく2頭で飛んでいる時に、車にぶつかったのだろう。
大丈夫かと気にはなるものの、どうしようもなくこの場を後にした。


 


昆虫酒場閉店のお知らせ [自然]

5月の中頃からオープンしていた、コナラの昆虫酒場。
この夏も、多くのお客さんに出逢えるかと楽しみにしていたのだが、U氏から昆虫酒場閉店の連絡を受け、急いで見に行ってきた。

昆虫酒場1-0706.JPG行って驚いた。
葉はほとんど茶色に、樹液も枯れていた。
なんて早い閉店だろう。
夏盛りはこれからで、そろそろオオムラサキやカブトムシにも逢えるかと期待していた矢先だった。







昆虫酒場2-0706.JPGこの並びのコナラは昨年、夏に樹液を噴き出したくさんの虫を呼び寄せ、秋に枯れてしまった。
年輪を数えたら50年弱生きてきた木だった。
何故枯れたのだろうか?疑問に思っていたのだが。
今年また樹液を出し始めた時点で、この木も枯れてしまうのではないかと心配はしていたのだが、心配が本当になってしまった。






昆虫酒場3-0706.JPG何か病気なのか?

調べるとカシノナガキクイムシという虫がコナラなどのナラ類に入り込みナラ菌を媒介しナラ枯れの被害が広がっているらしい。
このナラ菌に感染すると防御反応で造り出された物質が導管を塞ぎ、樹液が漏出するらしい。

これが原因かどうか専門家ではないのでわからないが、これ以上の枯れ死は勘弁願いたいものである!


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