信州の甲虫 その3 イタドリハムシ・ドロノキハムシ [甲虫]
霧が峰の雑木林では、エゾハルゼミの「ミョーキン、ミョーキン、ケケケケケ」という独特の鳴き声が聞こえてきた。
初めてこの声を聞いたのは中学生の頃だったろうか。一度聞くと忘れない鳴き声だ。
霧が峰で見つけたハムシ2種。
共に赤系色が目立つ大型のハムシだ。
道路沿いの葉上とまっていた、黒とオレンジの色彩のハムシ。
「イタドリハムシ」。
7.5mm前後の大きさで主にオオイタドリ、イタドリの葉に集まる。
普通種らしいが、今まで見た事がなかった。
霧が峰自然保護センター近くで見つけた、イタドリハムシよりさらに大きな「ドロノキハムシ」。
この虫も初めて見るハムシだ。
赤い鞘羽が印象的。
大きさは10mm前後。
主にドロノキやヤナギ類の葉を食べる。
信州の甲虫 その2 ウンモンテントウ [甲虫]
信州の甲虫 その1 ハンノキカミキリ [甲虫]
山地を走っていると、つる性植物の白い葉が目立つ。
湿地に生えるハンゲショウのように葉の表面が白くなっている。
どうやら「マタタビ」のようだ。
猫にマタタビとよく聞いたものだが、実際に見るのは初めてだった^^;
ヒメシジミを撮影していた草地のススキの葉上に、赤い派手なカミキリムシを見つけた。
緑の中にこの赤はとても目立つ!
少し遠いので望遠ズームで撮影したが、丈の高い草が密集していて近づけない。
調べると「ハンノキカミキリ」のようだ。
北海道から九州まで分布し、5~7月に見られ、大きさは15~22mmでハンノキ類、ヤシャブシ類に集まる。
狭山丘陵にもハンノキはあるが、かつて見た事がない。
何とか近づけないかと思案しているうちに、飛んで見失ってしまった。
今日からは、今回信州で出逢った甲虫たちを紹介する予定だ(^.^)
信州の蝶 その4 キマダラヒカゲ [チョウ・ガ]
昆虫酒場閉店のお知らせ [自然]
5月の中頃からオープンしていた、コナラの昆虫酒場。
この夏も、多くのお客さんに出逢えるかと楽しみにしていたのだが、U氏から昆虫酒場閉店の連絡を受け、急いで見に行ってきた。
行って驚いた。
葉はほとんど茶色に、樹液も枯れていた。
なんて早い閉店だろう。
夏盛りはこれからで、そろそろオオムラサキやカブトムシにも逢えるかと期待していた矢先だった。
この並びのコナラは昨年、夏に樹液を噴き出したくさんの虫を呼び寄せ、秋に枯れてしまった。
年輪を数えたら50年弱生きてきた木だった。
何故枯れたのだろうか?疑問に思っていたのだが。
今年また樹液を出し始めた時点で、この木も枯れてしまうのではないかと心配はしていたのだが、心配が本当になってしまった。
何か病気なのか?
調べるとカシノナガキクイムシという虫がコナラなどのナラ類に入り込みナラ菌を媒介しナラ枯れの被害が広がっているらしい。
このナラ菌に感染すると防御反応で造り出された物質が導管を塞ぎ、樹液が漏出するらしい。
これが原因かどうか専門家ではないのでわからないが、これ以上の枯れ死は勘弁願いたいものである!