黄色いお腹のキバラヘリカメムシ [セミ・カメムシ]
「キバラヘリカメムシ」。マユミ、ニシキギなどの実の汁を吸う。
ナガサキアゲハの幼虫がいたミカンの木の傍に、大きなマユミの木がありたくさんの実がなっていた。実が割れて、中からオレンジの種がのぞいてきれいだ。
そういえばこの木は今までチェックしていなかったなぁと探してみると、頭上数mの実の上にようやく一匹見つかった。
名前の通り、お腹は黄色で足の根元は赤くその先は白い。
この色使いは、マユミの実の擬態なのだろうか?
背中は茶色でとても地味。
ここが目立つと鳥などの外敵に見つかりやすいからだろう。
カメムシの仲間は種類も多く、アカスジキンカメムシのようにキラキラ系の派手な美しさのものもいるが、このカメムシはなかなかシンプルな美しさでお気に入りである!
秋晴れ [植物]
台風の後、天気のいい日が続いている。
雨もたまには降らなければ、いろいろなところで不都合が出るがやはり晴れた日は気持ちがいいものだ。
少し歩くとたくさんの生き物が、秋を感じさせてくれる。
丘陵の駐車場脇で桜が数輪花をつけていた。今頃?
この桜、昨年も冬にいくつか花を咲かせていたような・・・。
アキアカネもいい色になってきた。
園路沿いでは「ゲンノショウコ」の実がはじけていた。
まるでお神輿の屋根のよう。ここから付いた別名がミコシグサ。
右ははじける前。
使用前、使用後といった感じ。
湿地では、希少種タコノアシが色付いてきた。
東京都のRDBでは、Aランク=絶滅の危機に瀕している種 に指定されている。
ユキノシタ科の多年草で、昔は湿地や水田周辺に見られた普通種だが、生育環境の変化で激減している。
今の時期は、お月さまを見ても秋だなぁなんて思ってしまう。
季節を問わずに出ているのに、面白いものだ!
ナガサキアゲハの幼虫 [チョウ・ガ]
夏の間、ナガサキアゲハがよく産卵に来ていた(http://hirokou.blog.so-net.ne.jp/2009-06-09)ミカンの木を見に行った。
葉に食痕はあるが幼虫、蛹ともなかなか見つからない。
ようやく若い(3令くらい?)幼虫を見つけた。
今まで見てきたアゲハの仲間の幼虫とは色や容姿が見るからに違う。
さらに探すと終令に近い(4令?)のを発見。
つつくとオレンジ色の角をだした。
角が出る瞬間に、液体が飛び散った。
角だけではなく、この液体でも敵を威嚇するようだ。
体は濡れたようにつやつや。
水色の小さな丸い模様も散りばめられて、綺麗だった。
もともと南方系のチョウではあるが、しっかり根付いているようだ。
狭山丘陵で初めて見たコカブトムシ [甲虫]
北海道から九州にかけて生息しているカブトムシの仲間は、カブトムシとコカブトムシの2種がいる。
カブトムシは最もポピュラーだが、コカブトムシは知る人ぞ知る存在だ。
丘陵で初めてコカブトムシを見た。
コガネムシかクワガタのメスか、糞虫の仲間かと思ったが「コカブトムシ」だった。
コカブトというだけあって、19~24mmと小さい。
昆虫やその死体を食べる肉食であることには驚かされる。
朽木や腐葉土の中にすみ、灯火にも来る。
オスにもメスにも小さな角があるらしいが、図鑑によってはメスには角がないと記されたものもあり角の有無での識別は、本当のところはわからない。
この個体にも小さな角が確認できた。
角以外のオスメスの識別は、前胸背のくぼみの形状で、オスは大きくくぼみメスは小さく細長いらしい。
その点からみれば、これはメスかもしれない。
実物を見るのは2回目だが、先に述べたように丘陵では初めてで、ここの生物相の豊かさを改めて実感した出会いだった。
日本最大級のトノサマバッタ [バッタ]
だからショウリョウバッタと思っていたが、図鑑で調べると何とトノサマバッタとタイワンツチイナゴもほぼ同じ大きさ。
タイワンツチイナゴは沖縄などに生息するので見たことがないが、何でトノサマバッタ?
我が家の近くで見るトノサマバッタはショウリョウバッタのメスより明らかに小さいのに。
さらに調べるとトノサマバッタのある地域にすむ亜種?がタイワンツチイナゴとほぼ同じ80mm程あるらしい。ショウリョウバッタのメスも80mm程なので3種ほぼ同等の最大級ということのようだ。
先日、トノサマバッタの産卵に立ち会った。
近づいても逃げないカップルがいたので、良く見ると産卵中だった。
結構硬い地面だがどうやって産卵の穴をあけたのか?
不思議がまた一つ増えたのであった。