秋の木の実 [植物]
朝晩寒さが増してきたが、このところ天気は良く昼間は比較的暖かい。
湿地のタコノアシもますます色付いてきた。
秋の実も目立つようになってきたが、今日は木の実をご紹介。
赤い実が裂けて、中から黒い種が顔を覗かせているミツバウツギ科のゴンズイ。
釣りをする方なら、この名前を聞くといい思いはしないかもしれない。魚では外道と呼ばれ毒のある針をもつ厄介な魚だが、この実を見る限りそんなイメージはない。
ニシキギ科のマユミ。
きれいなピンク色の実が四つに裂けて中から赤い種が顔を出している。
キバラヘリカメムシの好物の実だ。
この木には一匹も見つからなかった。
まだ場所によっては、実をつけているクマツヅラ科のクサギ。
赤い星(ガク)の上に藍色の果実がついているが、ほとんど落ちてしまっていた。
季節が進んで虫はめっきり減ってきたが、マント群落の上で良く見かける「セスジツユムシ」。
写真は茶褐色型のメスだ。
この日も、数匹見かけたがすべてがメスでオスは一匹も見なかった。
オスは死んで、後はメスが卵を産むばかりといったところだろうか?
正体不明のカメムシ→マツヘリカメムシ [セミ・カメムシ]
何か見たことがあるなと思ったら、数日前に丘陵でたまにお会いするTさんから名前を聞かれていたカメムシだった。
カメムシのことならこれ!と思っていた日本原色カメムシ図鑑(全国農村教育協会)にも載っていない。
後足の一部が広がっている事から「アシビロヘリカメムシ」の一種かと思うがこの種は南方系でここにいる種ではない。
どなたかわかる方がいらっしゃったら是非お教え願いたいm(__)m
シーナさんから教えていただいたこのカメムシの名前は「マツヘリカメムシ」。
北米原産の外来種で、2008年に東京で初確認され、その後神奈川などでも見つかっているマツ類の害虫だ。
アシビロヘリカメムシと同じアシビロカメムシ属に分類される。
世界的な生息域の拡大も顕著で、1999年にイタリアで確認されて以来、スイス、オーストリア、ドイツ、イギリスなど欧州での報告もされている。
ウマノスズクサの実 [植物]
今ススキが面白い! [バッタ]
今の時期、草原の草はすっかり刈り取られ、ススキの株だけが残されているところが多い。
そのススキに、刈り取りから逃れた虫たちが、集まっている。
ススキの茎につかまっていたのは、「ショウリョウバッタモドキ」のメス。
以前はオスメスともにたくさん見られたが、今はメスしか見当たらない。
こちらでは「ヤマトシジミ」のメスが夕陽に翅を開いていた。
見渡せば、あちこちで飛んでいて個体数は多いようだ。
バッタの中では、「ツチイナゴ」が最も多い。
枯れた草の中でも目立たない茶色い成虫になって、冬越し準備万全といったところ。
「ハラビロカマキリ」を見つけた。
流石に敏感で、見つけた時には既にこちらを睨んでいた。
静かに探していたのだが、向うのほうが一枚上手だったようだ。
そおっとカメラの位置を変えても、首をぐるっと回してやはりこちらを睨むのだった。
ススキの間に生えたセイタカアワダチソウの花には「ツマグロヒョウモン」が吸蜜にやってきていた。
ススキと青空のバックが、秋ですねぇ!
これらの虫たちが見られるのも、後わずかかもしれないと思うとやはり寂しい。
もうそんな季節になってしまった。