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ムラサキシキブとイチモンジカメノコハムシ [甲虫]

ハムシの仲間は、進化の過程でそれぞれ異なる植物に依存し競合を避ける道を選んだのだろう。
ついている葉で種が特定できるほど、食草が細分化されている。

林縁に多く生えるムラサキシキブ。
この木を幼虫の食草としているハムシがいる。
「イチモンジカメノコハムシ」。
カメノコハムシの仲間にもたくさんの種がいるが、この種はなぜかムラサキシキブなのだ・
たまたま見つけた個体は交尾中だった。
イチモンジカメノコハムシ0429_1.JPG


















2014年4月29日 東京都
コウチュウ目ハムシ科  イチモンジカメノコハムシ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT


第35回日本自然科学写真協会SSP展「自然を楽しむ科学の目2014-2015」開催のご案内 [カメラ]

来週16日(金)から私が所属している日本自然科学写真協会恒例のSSP展「自然を楽しむ科学の目2014-2015」が開催されます。
様々な分野で活躍されているプロ、アマチュア写真家の素晴らしい写真が展示されます。
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今年も選考いただき、私も何とか作品を出品することができました。
東京と大阪以外の各地は展示スペースの関係で各出展者で選別されるので私の写真が必ず展示されるとは限りませんが、
見ごたえのある作品ばかりです。

私は、東京展の初日10:00~16:00まで受付をしております。
是非、足を運んでいただければと思います。

東京展
■開催期間 2014年5月16日(金)~2014年5月22日(木)
■開館時間 10:00~19:00(最終日は16:00まで)
■会場 富士フイルムフォトサロン
    〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3 フジフイルム スクエア
    TEL 03-6271-3351

東京展以降の開催は以下のとおりです。
お近くのSSP展をご覧いただければ幸いです。

■大阪展 富士フイルムフォトサロン大阪    2014年6月27日(金)~7月3日(木)

■京都展 AMS写真館ギャラリー       2014年7月11日(金)~7月23日(水)

■新潟展 水の駅「ビュー福島潟」       2014年7月30日(水)~8月31日(日)

■岡山展 岡山シティミュージアム       2014年9月6日(土)~10月19日(日)

■富山展 富山市科学博物館          2014年10月25日(土)~11月30日(日)

■島根展 島根県立三瓶自然館サヒメル     2014年12月6日(土)~2015年2月1日(日)

■岐阜展 岐阜県博物館            2015年2月7日(土)~3月15日(日)

■広島展 広島市こども文化科学館       2015年3月21日(土)~4月5日(日)

■宮崎展 宮崎県総合博物館          2015年4月29日(水)~6月14日(日)


キバネツノトンボの季節 [その他の虫]

年に1回だけ短い間に現れる虫も数多い。
そんな中でも、個人的に毎年見たい種というのがいくつかいる。
その1種が「キバネツノトンボ」だ。
クサカゲロウなどと同じアミメカゲロウ目に属し、後翅の黄色と黒が美しい虫である。

昨日、飛んでるよ~という連絡をいただき、もうそんな時期かと自宅から1時間半ほどのプチ遠征、
今日さっそく見に行ってきた。
現地に着くと暖かいが、凄い強風が吹いていて厳しい状況。
しかしそんな心配をよそに、強風をものともせず、たくさんのキバネツノトンボが草はらの上を飛びかっていた。
スゴイ飛翔能力だ。
少し待つと、いったん草にとまって休憩するものも多く見られた。
近寄るとすぐに飛んでしまうが、数がいるので中には鈍感?な個体もいた。
キバネツノトンボ0508_1.JPG


















毛深い顔にレースのような透明な前翅と足と後翅の黄色と黒の美しさ。先端が丸いピンと立った触角も印象的で何回見ても飽きることがない。
キバネツノトンボ0508-2_1.JPG



























とまっている時はふつう翅を閉じているが、止まってすぐや仲間が近寄ってきた時、強風にあおられてバランスをとる時などには翅を開いているようだ。
連絡をいただいた方から交尾もしているよと聞いていたので、探して見たが残念ながら見つけることは出来なかった。
次回の楽しみとして持ち越しだ。
キバネツノトンボ0508-1_1.JPG


















2014年5月8日 埼玉県
アミメカゲロウ目ツノトンボ科 キバネツノトンボ  
CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM 、CANON EOS50D EF70-200 f2.8 L IS USM/EXTENER EF 1.4×Ⅱ


メスグロヒョウモンの前蛹 [チョウ・ガ]

先日、仕事中に草はらでタテハチョウ科の前蛹を見つけた。
そろそろ蛹になっているかと、今日見に行ってみた。
するとまだ前蛹のままだった。
ここでよく見られるツマグロヒョウモンかと思っていたのだが、写真を撮ってみるとどうもツマグロとは色が違うようだ。
帰って調べると、最も近いのがメスグロヒョウモン。
そうであれば、ここで繁殖していることの初確認である。
種を特定するために、蛹化したら蛹を持ち帰り羽化を確認してみたい。
もちろん羽化後はこの場所に放しに来たいと思う。
メスグロヒョウモン0507_1.JPG


















2014年5月7日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 メスグロヒョウモン? CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

コサナエ [トンボ]

丘陵にある湧水が作り出す池。
クロスジギンヤンマが水面をパトロール。
今日のレンズではこれが限界の距離。
クロスジギンヤンマ0507_1.JPG


















岸で見慣れぬ小さなサナエトンボを見つけた。
こんなに小さいのは初めて。
帰って調べてみると、まさしく大きさを反映した命名の「コサナエ」だった。
近年数を減らしている種だそうで、東京都北多摩で絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されている。
コサナエ0507_1.JPG


















飛び立ち、すぐに戻ってきた。
何かを捕えて食べているようだった。
コサナエ0507-1_1.JPG


















すぐ脇のアシ原に「ハラビロトンボ」がいた。
この種も東京都北多摩では絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
メスかと思ったが、腹部先端の尾毛の形状から未成熟のオスのようだ。
未成熟の間は、オスもメスも同じ色をしている。
ハラビロトンボが繁殖する場所としては、池は深すぎる気がするので周囲の湿地で繁殖活動を行っているのかもしれない。
ハラビロトンボ0507_1.JPG



























絶滅危惧種に指定されているコサナエやハラビロトンボが生息しているこの環境は大変貴重で、今後も保全していきたい場所である。
そんな池を覗いてみると、岸近くに黒い影。
何と、外来の「オオクチバス」、いわゆるブラックバスだった。
ルアー釣り目的で心無い者が放したに違いない。
口に入るものなら何でも食べる雑食性、希少種のヤゴたちが心配である。
オオクチバス0507_1.JPG


















2014年5月7日 東京都
トンボ目ヤンマ科 クロスジギンヤンマ
トンボ目サナエトンボ科 コサナエ
トンボ目トンボ科 ハラビロトンボ  
スズキ目サンフィッシュ科 オオクチバス           CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

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