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初見 ムカシヤンマ [トンボ]

もう出ているとの情報をいただき、毎年みられる谷戸に「ムカシヤンマ」を見に行った。
曇って少し肌寒かったためか見つけられないでいたのだが、同じ場所を何往復かしていると晴れ間が出てきて、ふと足元を見ると木柵にとまっていた。
意外と近づいても逃げずじっとしていたが、さっと飛んでまた戻ってきた。
何かを捕まえている。
ムカシヤンマ0522_1.JPG


















コメツキムシの仲間、サビキコリだろうか?
飛んでいるところを捕えられたようだ。
鋭い顎でむしゃむしゃと肩口あたりにかぶりついている。
固い体のサビキコリもひとたまりもない。
ムカシヤンマ0522-1_1.JPG


















しかし、少しかじるとおいしくなかったのか獲物を放してしまった。
かなりの痛手を負ったものの体を引きずりながらサビキコリは逃げ出した。
ムカシヤンマ0522-2_1.JPG


















しかしあの傷では、この場から逃れたとしても、生きることは難しいだろう。
なかなか厳しい現実である。
ムカシヤンマ0522-3_1.JPG


















2014年5月22日 東京都
トンボ目ムカシヤンマ科 ムカシヤンマ       CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


飛びまわるのはオスだけ クロハネシロヒゲナガ [チョウ・ガ]

また今年も、草はらで白いお髭が飛びまわる季節となった。
飛んでいるのは、白くなが~い触角をもつガの仲間「クロハネシロヒゲナガ」だ。
雌の出すフェロモンを嗅ぎまわっているのだろうか?
葉の上でじっとしているメスを見つけた。
クロハネシロヒゲナガ0513_1.JPG


















オスに比べると触角の長さは半分以下だろう。
地味ながらも、オスが飛び交うので意外と目立つ存在だ。
クロハネシロヒゲナガ0513-1_1.JPG


















2014年5月13日 東京都
チョウ目ヒゲナガガ科 クロハネシロヒゲナガ      CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


ヒオドシチョウの幼虫たちはいずこへ? [チョウ・ガ]

この春は例年になくヒオドシチョウの姿が見られ、多くの方から今年は多いなぁという声も聞かれた。
4月の中旬、エノキの枝先にはたくさんの卵が産みつけられていた。
卵が孵化した4月の下旬には、あちこちのエノキの枝先に幼虫の塊が目に付いた。
産み付ける卵の数も多いため、生まれてくる幼虫の数も半端ではない。ヒオドシチョウ幼虫0429_1.JPG




























エノキの葉を食べて育った終齢幼虫は蛹化場所を探しすため木を降りて歩き回る。
この時期、公園には来園者から「毛虫がたくさんいて気持ち悪い」、「毒はないのか?」といった問い合わせが来る。
知らない人にとっては、気味が悪い事この上ないだろう。

ここまで育ったヒオドシにとってもこの時が最も危険だろう。
今の時期、鳥たちは子育ての真っ最中で雛の餌探しに躍起になっている。
特に目に付くのが、ムクドリたち。嘴にたくさんのチョウやガの幼虫を咥えている姿を目にする。
これら敵の目から逃れたものが、前蛹に。
ヒオドシチョウ前蛹0513_1.JPG


















蛹になっても油断はできない。
見付けていた前蛹や蛹が数日後にはなくなっていることはよくあること。
幼虫がいた周辺で蛹を探して見たが、全く見つからなかった。
いったいどこへ行ったのだろうか?
外敵に襲われてしまったか。
あれだけたくさん産んだ卵から、どれだけがチョウとなって大空を舞うことが出来るのだろうか?
ヒオドシチョウ蛹0517_1.JPG















2014年4-5月 東京都
チョウ目 タテハチョウ科 ヒオドシチョウ   CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


ハンミョウ(斑猫) 道教え [甲虫]

このところ職場で「ハンミョウ」の話が数回出たことで触発され、久しぶりに見に行ってきた。
丘陵では僕の知る唯一の生息地、車を止めて歩くこと30分ほどでその場所に着いた。
早速目の前から飛び立った。
おぉっ、いるいる!
そぉっと近づくが、敏感で近寄らせてくれない。
ハンミョウは別名道教え。
人が近づくと、数m先まで飛ぶ。また近づくと飛ぶという繰り返しから道を教えてくれている‘道教え’と呼ばれる。
じっくり見たいものとしては、教えてもらわなくていいのでじっとしていてと思うのである。
ハンミョウ0513-2_1.JPG


















何度見ても昆虫界でも一二を争う美しさだ。
メタリックに輝く緑・赤・青。
人が見て美しいと思うのと、自然界でハンミョウがこの色合いを纏っているのに相関性はない。
ハンミョウにとってどういったメリットがあるのだろうか?
ハンミョウ0513-1_1.JPG


















美しいものには棘があると言われるが、まさしくこの虫も美しさとは裏腹に獰猛な一面を持ち合わせている。
肉食性で大きな牙でミミズや小さな昆虫などを捕えて食べる。
アップで見てみると、いろいろ新たな発見があった。
触角は第4節までは美しいが、それより先に輝きはないこと。
両肩の部分は、色が剥げたように白くなっている。
大顎の重なりは左が上。
いくつかの個体を見たが皆同じだった。
また、ここだけかもしれないが見られる範囲は園路10mほどでそこを過ぎると全く見られない。
じっくり観察することは新たな知見があり面白いものである!!
ハンミョウ0513_1.JPG


















2014年5月13日 埼玉県
コウチュウ目ハンミョウ科 ハンミョウ    CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


羽化したアカハラゴマダラヒトリ [チョウ・ガ]

林縁で白いものが目に付いた。
近くに寄ってみると、真っ白な蛾がアズマネザサの茎に摑まっていた。
白地に黒点のある翅に鮮やかな赤い前脚と腹部背面。
ヒトリガ科の「アカハラゴマダラヒトリ」だった。
こういった白い蛾を見ると、その昔一世を風靡した?外来種のアメリカシロヒトリかと思ってしまうがアメリカシロヒトリは、脚や腹も白い。
他似たものにキハラゴマダラヒトリがいるが、こちらは前脚と腹部背面が黄色なのでそこを確認すれば区別がつく。
どの種もクワやミズキを幼虫の食草としている点も似ている似た者同士でありややこしい。
アカハラゴマダラヒトリ0504_1.JPG


















2014年5月4日 東京都
チョウ目ヒトリガ科 アカハラゴマダラヒトリ    CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

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