SSブログ

メスグロヒョウモンの前蛹 [チョウ・ガ]

先日、仕事中に草はらでタテハチョウ科の前蛹を見つけた。
そろそろ蛹になっているかと、今日見に行ってみた。
するとまだ前蛹のままだった。
ここでよく見られるツマグロヒョウモンかと思っていたのだが、写真を撮ってみるとどうもツマグロとは色が違うようだ。
帰って調べると、最も近いのがメスグロヒョウモン。
そうであれば、ここで繁殖していることの初確認である。
種を特定するために、蛹化したら蛹を持ち帰り羽化を確認してみたい。
もちろん羽化後はこの場所に放しに来たいと思う。
メスグロヒョウモン0507_1.JPG


















2014年5月7日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 メスグロヒョウモン? CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

コサナエ [トンボ]

丘陵にある湧水が作り出す池。
クロスジギンヤンマが水面をパトロール。
今日のレンズではこれが限界の距離。
クロスジギンヤンマ0507_1.JPG


















岸で見慣れぬ小さなサナエトンボを見つけた。
こんなに小さいのは初めて。
帰って調べてみると、まさしく大きさを反映した命名の「コサナエ」だった。
近年数を減らしている種だそうで、東京都北多摩で絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されている。
コサナエ0507_1.JPG


















飛び立ち、すぐに戻ってきた。
何かを捕えて食べているようだった。
コサナエ0507-1_1.JPG


















すぐ脇のアシ原に「ハラビロトンボ」がいた。
この種も東京都北多摩では絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
メスかと思ったが、腹部先端の尾毛の形状から未成熟のオスのようだ。
未成熟の間は、オスもメスも同じ色をしている。
ハラビロトンボが繁殖する場所としては、池は深すぎる気がするので周囲の湿地で繁殖活動を行っているのかもしれない。
ハラビロトンボ0507_1.JPG



























絶滅危惧種に指定されているコサナエやハラビロトンボが生息しているこの環境は大変貴重で、今後も保全していきたい場所である。
そんな池を覗いてみると、岸近くに黒い影。
何と、外来の「オオクチバス」、いわゆるブラックバスだった。
ルアー釣り目的で心無い者が放したに違いない。
口に入るものなら何でも食べる雑食性、希少種のヤゴたちが心配である。
オオクチバス0507_1.JPG


















2014年5月7日 東京都
トンボ目ヤンマ科 クロスジギンヤンマ
トンボ目サナエトンボ科 コサナエ
トンボ目トンボ科 ハラビロトンボ  
スズキ目サンフィッシュ科 オオクチバス           CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

ツツハムシ [甲虫]

甲虫の中でも種が多い仲間にハムシ科がある。
1983年に発行された手持ちの図鑑に、日本に約500種とあるが今ではもっと増えているに違いない。
例外はあるものの、名前の通り幼虫はほとんどが植物食で農作物の害虫も多い。
似ているものも多く、同定に苦しむのであまり撮りたくない種ではあるがそうもいくまい。
ハムシ科の中のツツハムシ亜科も似たものが多い。
コナラやウワミズザクラに集まる「ヨツモンクロツツハムシ」。
ヨツモンクロツツハムシ0429-1_1.JPG


















筒のような体に、黒地にオレンジの紋が特徴。
ヨツモンクロツツハムシ0429_1.JPG



























一方こちらは、オレンジ色の体に黒い紋の「クロボシツツハムシ」。
クロボシツツハムシ0504_1.JPG


















クヌギ、クリ、ハンノキなどに集まる。
同じ配色で、紋の位置や数が異なるものにヤツボシ、コヤツボシ、クロオビなどがいてなかなか覚えられないでいる。
これらは、敵に襲われたときに異臭と苦みのある液体を出すテントウムシに擬態していると言われている。
自分に毒はないが、あるものに似せる擬態をベイツ型擬態というがその代表種たちだ。
確かに虫に詳しくない人に、テントウムシといっても通じるだろうなぁ!
クロボシツツハムシ0504-1_1.JPG


















2014年4月29日、5月4日 東京都
コウチュウ目ハムシ科 ヨツモンクロツツハムシ、クロボシツツハムシ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。