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早春の蛾 イボタガ [チョウ・ガ]

家で写真を整理していたら携帯が鳴った。
いつもの峠のコンビニにイボタガがいるというワタシカラノキョリのTさんからの連絡だった。
しかし、今日はすでに飲んでおり運転ができず朝早くに行く事にしてお礼を言ったが、何と迎えに来てくれるという。
なかなかお目にかかれない蛾だけに、今回はお言葉に甘えてしまった。
Tさんから連絡を受けた てんとうむしの歳時記2のてんとうむしさんもすでに来られていた。

イボタガは3~4月に現れる大型の早春の蛾で、その翅の模様はこれぞまさに神のデザインと思うほど素晴らしく美しい!
夜灯火に飛んでくるのを見ることはあっても、昼間にfieldで見つけることは難しい蛾だ。

コンビニの壁にとまっていたのをさんざん撮影した後、少し手乗りでも撮影。
触角が櫛状のオスだった。
イボタガ0407-1_1.JPG


















近くの灌木の葉にとまらせて、再び撮影会。
次にいつ出会えるかわからないので、念入りに撮影した。
イボタガ0407-2_1.JPG


















このさざ波模様と一対の眼状紋は、擬態か威嚇か?
fieldで見つからないのは、この模様が威力を発揮しているからではなかろうか。
一方眼状紋は、前翅を広げると後翅の黒色が現れさらに目玉を強調させるようだ。
やはりこれも外敵には効果的なのだろう。
角度によって、blueの筋が現れるのは新たな発見だった。

撮影をしていると、すぐ近くでフクロウの鳴き声が聞こえた。
その声をたどってみると、何と2羽が鳴き交わしている様子。
姿は確認できなかったが、オスとメスのペアではないかと思われ、思わぬおまけ付きであった。

この蛾の情報を下さり、送迎えまでしていただいたT氏にはこの場を借りてお礼を申し上げたい。
イボタガ0407_1.JPG


















2014年4月7日 埼玉県
鱗翅目 イボタガ科 イボタガ   CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


なかなか名前を覚えられなかった春の花 [植物]

歩いていて何気に足元に咲いている春の花
似ているものがありなかなか名前が覚えられなかった。
その一つが「ヒメオドリコソウ」
同じシソ科のオドリコソウに似ていて小さいからと言われているが、オドリコソウを見たことがなかったのでピンとこなかった。
最近ようやく間違えずに名前が言えるようになった。
ヒメオドリコソウ0405_1.JPG


















ヒメオドリコソウと混同していたのが「ホトケノザ」
これもシソ科で花がよく似ている。
仏様が乗っかっている仏座に葉が似ていることから名前が付けられたようだが、どうもヒメオドリコソウとごっちゃになって識別できないでいた。
ホトケノザ0325_1.JPG


















この2種も花だけ見ているとわからなくなってしまう。
種が万歳しているような「ミチタネツケバナ」。
ミチタネツケバナ0401_1.JPG



























種が特徴的な「ナズナ」。
ぺんぺん草とも言われ種が三味線の撥に似ていてその音からつけられたと言われる。
共に種がつけば分かるが、花だけ見ていればなかなかわからないと思っていたが、こうしてよく見ると意外と違いがある。
この年で小さいものを見るのは大変なのだが、やはりじっくり見ることは大事なことだと改めて思うのだ。
ナズナ0401_1.JPG


















2014年4月1日 東京都、埼玉県
シソ目 シソ科 ヒメオドリコソウ、ホトケノザ
アブラナ目 アブラナ科 ミチタネツケバナ、ナズナ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


里山の春 [季節]

待ちに待った里山の春はいいなぁ!
見たものを見たままに

草はらはお花畑
お花畑0401-1_1.JPG


















湿地にはみずみずしい命
アカガエル卵塊0401_1.JPG


















林縁では淡いピンクのお星さま
ウグイスカグラ0401_1.JPG


















小川沿いにはカンゾウの息吹
ノカンゾウ0401_1.JPG


















2014年4月1日 東京都
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM  CANON EOS40D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM

お尻が魅力のビロードツリアブ [ハチ・ハエ・アリ]

草はらにはオオイヌノフグリやヒメオドリコソウなどのお花畑、林縁にはスミレたちが咲き誇る。
そんな中をぷ~ん♪と羽音を立てて飛ぶ小さなアブ。
「ビロードツリアブ」。
アブにもいろいろいるが、これほど特徴的で愛らしく思える種が他にいるだろうか?
長い口と足、体はビロードのような長い毛で覆われまるで極小のぬいぐるみのようだ。
体をよく見ると毛の奥に黒っぽい体のラインが見える。この毛がいかに長いかがわかるのだ。
毛を剃ったらどんな風体になるかといつも興味を持っているのだが、実現できないでいる。
ビロードツリアブ0401_1.JPG


















歩いていると大きめのものが足元からとんだ。
何かと飛んだ方に目をやると、交尾した彼らだった。
このカップルは、ずっとオスが先導して飛んでいた。
チョウなどは種によって、オスメスどちらが先導して飛ぶか決まっているのだがこのアブは雄と決まっているのだろうか?
今後観察してみたい。
ビロードツリアブ0401-1_1.JPG


















ハエやアブの仲間は、オスの複眼が大きくくっついていて、メスは小さく離れているので識別は容易だ。
オスは大きなサングラスをかけたギャングのようで強面。
メスはやはり優しい顔つきに見える。
ビロードツリアブ0401-2_1.JPG


















この愛くるしいアブたちも今の時期だけ現れるスプリングエフェメラル もふもふの妖精である。
今のうちにじっくり観察しておきたい虫だ。

この日、ミヤマセセリのメスををかろうじて一枚撮ることができた。
まだ数が多くないうえ、出会ってもなかなか止まらず、この一枚を撮った瞬間飛んで行ってしまった。
また、次の機会に!
ミヤマセセリ0401_1.JPG


















2014年4月1日 東京都
双翅目 ツリアブ科 ビロードツリアブ
鱗翅目 セセリチョウ科 ミヤマセセリ      CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM  



コツバメ 再び! [チョウ・ガ]

春の短い間だけしか現れない、スプリングエフェメラル「コツバメ」。
何とかじっくり近くで見てみたいと再びその地を訪れた。
相変わらず柳の高い枝でテリを張っていた。
コツバメ0401-3_1.JPG


















少し待っていると、ちょっと低い枝に降りてきた。
コツバメ0401-2_1.JPG


















もう少し待っていると、いよいよ地面に生えている草の上に降りてきた。
よし!ようやくじっくり撮れる!
コツバメ0401_1.JPG


















抜き足差し足で近寄ると、意外と逃げずにじっとしていてくれた。
もう少しここで見ることができそうだ。
コツバメ0401-1_1.JPG


















2014年4月1日 東京都
鱗翅目 シジミチョウ科 コツバメ     CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM  


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